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2008年08月05日
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カテゴリ: 東京下町の暮らし
私の娘は、もうすぐ3歳になります。あと3年もすれば、小学校に上がる年齢になります。

それまでに、私たち家族は、日本かオーストラリア、どちらの国で子供を教育するか、という難しい問題に、答えを出さなければなりません。幼いうちはまだいいけど、子供が学校に行った後、あまり引っ越したくないですもんね。

どちらの国を選ぶにせよ、一つ、ハッキリしているのは、私の願いとして、「 せめて小中学校のうちは、地域の公立高校に通わせて、地域のなかで育てたい 」ということです。たとえばの話、日本に住みながら、所謂「インター」に通って、英語で教育するとか、豪州に住みながら、日本人学校に行くとか、そういうことは、余りやりたくない。国際結婚した我が家の子供は、英語と日本語、どちらもネイティブになれますので、日豪いずれを選ぶにせよ、普通の公立学校で、地域の子供たちと一緒に育つ上で、言葉の面でのハンディはないと考えます。

ちょっと書生論臭いかもしれませんが、私は、「 地域の親と、共に子育て・教育することで、その地域をより良くしたい 」という願いを持っています。だからこそ、せめて小中学校のうちは、遠くの学校に通わせるのは、できれば避けたいと思っています。また納税者の立場からいえば、安くない税金を払っているのだから、せめて義務教育中は、公教育で育てないと、割に合わないとも思います。

「地域で公教育」・・・これが私を含め、多くの親の願いでしょう。いま日本の首都圏で、これを実現するのは、もちろん可能ですが、ただ私が小中学校に通っていた頃よりも、ややハードルが高くなっているような気がします。

今、首都圏では、小学校から(早ければ幼稚園から)、私立に通わせることも珍しくないですし、公立でも、越境入学が当たり前になってきました。これは、私の小中学校時代には、ほとんど見られなかった現象です。子供の数が年々減るなかで学校同士が競争するわけですから、小学校自体の淘汰が始まり、人気のある学校には、希望者が殺到する一方、人気のない学校は縮小、統合、廃校・・・という運命が待つようになりました。

その選別・淘汰の過程で、一部の公立学校には矛盾が集中し、学級崩壊などの問題が起こるようになってきました。それを嫌って、教育熱心な親は子供を私立に行かせたがる、その結果、公立の教学水準がますます低くなる・・という現象も、一部ではありますが、散見されるようです。



私が知りえた範囲では、江東区、柏市とも、多くの場合、自分の居住地域で子供を公立の小中学校に通わせることに、特に大きな問題はないようです。なかには一部、学級崩壊など、矛盾が噴出している学校があるようですが、その多くは、下記の理由による、地域問題が反映しているようです。


1)都市型の新旧住民問題

高度成長期や、それ以前から、公営の賃貸住宅がたくさん建った地域に、昨今のマンション開発により、新住民が大量に流入してきた地域。

公営住宅に住む人々(旧住民)の多くは、所得水準が低く、子供の教育に熱心でないか、仮に熱心であっても、十分な教育投資ができない状況にある。一方、新しいマンションに越してきた新住民(ホワイトカラー層が中心)は、概して教育熱心で、子供に教育投資を行う資力もある。その結果、新住民が地域の公立を嫌い、私立に逃げる傾向が顕著である。その結果、地域の公立校の教学水準は下がり、矛盾が噴出する。


2)郊外型の新旧住民問題

これまで田園地帯であったところに、鉄道駅ができ、一戸建てやマンションが多く建って、新住民が大量に流入してきた地域。

この地域に古くから住む旧住民は、土地持ちであるが故に経済的に豊かで、左団扇でもそれなりに食っていけるため、教育熱心さはあまりない。一方、流入してきた新住民の多くは、土地を持たないサラリーマンで、子供に教育を与えることが階層上昇する唯一の手段であるために、概して教育熱心である。その結果、新住民が地域の公立を嫌い、私立に逃げる傾向が顕著である。その結果、地域の公立校の教学水準は下がり、矛盾が噴出する。




どうやら、首都圏における「新旧住民の調和」という、古くて新しい問題が、根本原因のようです。旧住民と新住民、ライフスタイルも価値観も違う者同士が、同じ地域で混ざりあうのは、今も昔も難しいのですね。また最近は(将来はもっと)、地域に外国人の子弟が増えてくるので、エスニシティという、より複雑化した問題も出てくるでしょう。

ということは、裏を返せば、

新旧住民が、ある程度、調和を実現している地域を選ぶべき

なのかもしれませんね。江東区の場合、富岡八幡宮のお祭りがあり、柏市の場合、レイソルがあります。「お神輿を担げばみんな友達」、「レイソルのジャージを着ればみんな友達」・・・新旧住民が、立場や価値観の違いを超えて、一致団結するシンボルがあるだけ、恵まれているのかもしれません。





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最終更新日  2008年08月05日 09時16分52秒
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