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2006年08月10日
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カテゴリ: 宇宙人の生活



かえでの通う養護学校の分校と、同じ敷地内にある更生施設に入所する。


母が亡くなってから、週末は大変なことが多くて、
頻繁にショートステイで利用している場所だし、
登校するにも、寮から学校までは 中庭を歩いて10秒 という近さ
かえでにとっては、馴染み深い場所で、安心して任せることが出来る。


入所の一番の目的の 「添い寝をなくして、一人で寝ることが出来る」 ように、
寮のほうでも、職員の人たちが工夫してくれるはず。
これまでも一時的に泊まったりはしていたけど、
やっぱり眠るまで誰か傍についていてくれたようだった。

夜中に夜勤の人が見回りに行くと、ちょうどかえでが起きていて、
そのまま一緒に添い寝して寝かし付けてくれたこともあったらしい。

申し訳ないなぁと思って、いつも迎えに行ったときは、
ご迷惑を掛けました 、と謝っていたけど、
職員の方たちは、 それが仕事だからいいのよ~ と笑って言ってくださった。


入所すると、一人一部屋、居室が与えられるので、
部屋にあるタンスや押入れに自分の物を仕舞って、自分で布団を敷いたりたたんだり、
自分で着替えの服を用意したり、洗濯に持っていったりして、
家で生活するより、かなり自立できそうな感じ。


入所といっても、ずっと施設には入りっぱなしではなく、週末には帰宅することになっている。
基本的には、金曜日の夕方5時に迎えに行って帰宅、日曜日の夕方5時までに寮に戻る。
二泊三日を自宅で過ごすことになる。
でも家の都合などで、事前に申し出れば、自由に変えられる。


7月4日

着替えなど、生活に必要な物を揃えて、学校へ送っていったあと、
そのまま施設へ寄って、大きな荷物を置いてきた。

かえでに、朝からそんな大きな荷物を見せたら、
「ニモチュ (荷物) ?」「オヘヤ (お部屋) ?」
(これは泊まる時に宿泊用の 荷物 を持って施設の 部屋 に行くという、かえでのお泊まり用語)
と言い出して、たぶん混乱してしまうので、
下校時間に先生から写真カードで伝えてもらうようにした。



とうとう、かえでの入所生活が始まった。
心配していたほど混乱もなく、今までのショートステイの経験が生かされたのか、
かえではすんなりと最初の月~金曜日までの5日間を、過ごすことができた。


問題の添い寝に関しては、初日は職員の手を引いて添い寝を要求したらしいけど、
ここで少し我慢させるように、外から鍵をかけて、
ちょっと強制的に一人で寝ることを習慣付けてくれた。


添い寝なしが、寮では出来ても、帰宅してから出来ないのでは意味がないので、
かえでが帰宅する週末までに、簡単なリフォームと部屋の模様替えをした。


教務主任の先生は、

リフォームや模様替えが難しければ、
現在寝ている場所を、ついたてやカーテンで仕切るだけでも、
自閉症の子には、自分の落ち着く場所としてわかりやすくなるから、
今日から添い寝はなしで、ここで一人で寝るよ、
ということが伝えやすいかもしれない。

とおっしゃった。


それまで放っておいたけど、姉妹が 「自室が欲しい」 と言っている事もあり、
ここは夫に頑張ってもらって、一緒に考えて、思い切って模様替えをした。

姉妹が使っていた二段ベッドを分解して、一つをかえで用にした。
ちょっと幼稚?と思ったけど、周りの枠をそのままにして、
囲まれたベッドの中が自分の寝る場所であることがわかるようにしてみた。


最初の週末、かえでが帰宅した。
帰宅すれば、全くいつもと同じように、小さなスナック菓子を食べて、納豆を食べて、
「ごはん」「おにく」「まじぇまじぇ」 を連発しながら、
私の傍でウロウロして、夕食の支度が終わるのを待っている。

時々冷蔵庫を開けて、

「プリン」「アイヒュ (アイス) 」「ナメナメ (だめだめ)

と言っている^^
(かわいい~親バカ



いよいよ、寝る時間になった。
寝室の場所が変わったことは、大してびっくりはしていなかったけど、
自分用のベッドが置いてあることを、不思議そうに眺めていた。


「今夜は、ここで寝るよ~

そう言うと、おとなしくベッドに入ってくれた。よしよし!

「じゃ、おやすみ と言って、照明を消そうとすると、

やっぱり 「ギュッ」 と言ってきた。

「今夜から、かえでは一人で寝るんだよ。
 おりこうさんに寝てくれる?」


「ギュッ」

「今日は『ギュッ』なし。一人で寝てみようね」

「ギュッ」

・・・・・・

照明をマメ球にして、部屋を出た。


ドアを閉めて、しばらくドアの外で様子を窺う。
かえでは一人で 「あ~~~~」 といつもの大きな声を出したり、
宇宙語で何か言っている

でも、少ししたらベッドから出て、ドアに近づいてきた。

ここで私も踏ん張らんと!


ドアを開けようとするかえで。
鍵がないので、開かないように外で押さえる私。
なかなかヤツも力があるんで、か弱い私では押さえきれないくらい。

ここで、かえでをなだめるような言葉をかけると、私がいることがわかってしまって、
添い寝を要求して泣き叫ぶかも?と思い、
鍵が掛かっているかのように、黙ってドアを押さえ続けた。


諦めてベッドに戻った様子。
でもまたすぐにドアのところに来る。

私が見えない鍵の役をやり、また諦めてベッドに戻る。

そういうことを4~5回繰り返したあと、かえでは今度こそ諦めて、ベッドに入って寝てくれた。

一旦眠ったら、朝まで一人で熟睡だった。
あ~、良かった。すごくホッとした。

これを機に、かえではずっと一人で寝られるようになった



私はそれまで、添い寝をすることがすごく苦痛だったにも関わらず、
かえでが要求しているなら、応じてあげようか、とも思ってしまった。

自分の知らないところで、勝手に入所させられて、やっと週末に帰宅したのに、
ここでも厳しくされたら、かえでが可哀想だと思ってしまった

でも、一時の感情に負けず、グッと気持ちを抑えたことは、
私がかえでから 子離れ するきっかけになったように思う。


可哀想だと思って、余分な手を掛けることが、親離れ子離れを妨げているのかもしれない。
この際、私自身が全部背負い込まずに、子供たちを野放し?にしてみよう、と思った。


神様がくれたせっかくのチャンスなんだし、
休養しながら、自分の気持ちや考え方、これからの生きかたなどを、
ゆっくり考えてみようと思った。



とりあえず、入所とはじめての週末帰宅は、なんとか無事に終わった











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最終更新日  2006年08月10日 15時11分33秒
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