PR
Comments
Freepage List
Calendar
7階から、飛び降りて1階に落ちるはずが、
6階からエレベーターに乗って、1階に下りて行く私。。。
死ぬのは、明日でもすぐ出来るか。
こんな寒い日に、こんな空腹で死ぬことはないじゃないか。
明日仕切りなおして、もっと幸せな気分で死のう。
そして、遺書を書いておこう。
親にせめて謝らなくてはならない。親不孝を。
エレベーターを下りながらそう考えた。
そして、1階の自宅へ。
「えらい今日は遅かったな~。」
母だった。
洗面所の鏡の前には、いつものように
出かける用意をしている父も居る。
さっきまで私は死ぬ気だったのに、
そんな事何も知らないのんき顔の母に、すごく悪いような気がして
何も言うまいと思っていたのに
口を突いて出てしまった。
明日、突然死んだらびっくりするか。
少し、お知らせしておこう。
「今日な、、、頭、叩かれてん。。。」
意外と母は、
「誰に」と言いながら
私の頭を触りに来た。
急に顔色が変わった。
「なんやこれ!!あんた、誰にやられたんや!」
すごい剣幕。
あれ?心配してくれるん?
私のことを心配してくれるなんて、うれしくなる。
でも父に聞こえるから、もう少し小さい声に
して欲しい。
「浅田っていう男。ほうきで後ろからやられてん」
「なんやて?男かいな。」
「おと~さん!ちょっと、来て!!」母が叫んだ。
あぁ、最悪。
「なんや。」
いつも飲みに行くだけなのに、
スーツ姿で決めまくっている父。
今から飲みに行くから、夕方はご機嫌なことが多い。
晩御飯も食べないから、
母に気まずいのかもしれない。
出て行く前の父は、いつもより母や私に
あたりが優しいように感じた。
「学校で頭を男子にほうきで叩かれて、
えらい頭、腫れあがってるねん。ここ。」と母が言うと、
「なに~~!!男が女に手を出したんか!?」と父。
あぁ、ややこしいことに。。。
「どいつや!そんな奴、俺が正念入れ替えたる!
男が女に手を出すとは、人間として最悪やぞ!
許すわけにはいかん。
名前言え!マリ!」
どんどん一人でテンションが上がって行く父。
「でも私も、すぐやり返してん。
そしたら、その子の腕が折れてしもてん。」
私は、一応おそるおそる言ってみた。
が、
反応は思っていた通りだった。
「お前、やり返したんか!?
えらいやっちゃ。ようやった。
それで、ええねん。
当たり前や。
そんな奴は、痛い目せなわからんからな。
そやけど、お前の頭は、後遺症が残るかもわからんで。
こんなけ腫れ上がってんねんから。
そうなったら骨が折れたどころでは、
おさまらんで。
お前が、あとあと打ち所が悪くて体が不自由になったら、
そいつは、どう責任取ってくれるねん!」
二人して、今日は私のことを心配しているみたいだ。
話が大きくなって嫌な反面、なんだかうれしくなって来た。
あぁ、さっきまだ死ななくて良かった。
しかしついに、一番恐れていた方向へ。
「この事担任は、知っとるのんか?」と父。
「うん。帰りに職員室に呼ばれた。
私がやり返したことを悪いってゆってた。
相手が、腕が折れて、サッカー部だいぶ休まなあかんから。」
そこまでいうと、父は怒りがこみ上げた顔で、
「学校、電話何番や!!その担任はまだおるか。」
来た~~~!!!
私には、学校で父が暴れ回り、もっとおおごとになって
警察に引っ張られていく父の姿が見えた。
揉め事では、おさまらない。
考えられるてん末は、父の逮捕だ。
気が短い父は、運転させても私の寿命が縮まる。
誰かが、「ブブー!!」とクラクションを鳴らそうものなら
すぐさま窓を全速力で開け、(まだその時は手動式)
「何鳴らしとんねん!コラ!出てこんかい!」
同乗している子供の私の事など、お構いなし。
私は、必死で「お父さん、やめて!」
と言うが、まったく効き目なし。
小学校一年生の時、反対車線の人にクラクションを鳴らされ
いつものようにそっちを向いて怒鳴ってると、
私の前に自転車2台が迫ってきた。
「お父さん!!前!」
叫んだが、遅かった。
「バ~~~~ン」
急ブレーキを掛けたが、間に合わず
2台の自転車は、次々と父の車に跳ね飛ばされた。
「あっ、やった~」
慌てて降りる父。
被害者の二人は、立つ事さえ出来ない。
こちらが100%悪い事故。
父は車に二人を抱えて乗せ、私は助手席から後ろへ。
後ろには骨折している人が、痛そうに横になっている。
その横に小さく私が乗る。
優しい人で、「大丈夫だよ。。。」と、泣いている私に
言ってくれたが、
二人はカップルだったらしく、
結婚も間近だった。
「嫁入り前の娘に、こないな事してくれて、
どうしてくれるつもりや!!」
病院で、被害者の親にそう怒鳴られ、
父が床に頭を着け、土下座するのを見た。
なんとも情けなく、悲しかった。
どうして、こんな父なのだろう。
こんな父だから、今日の事もいいたくなかった。
半分泣きそうになって、
「電話なんかせんでいいから。」
と言ったが、
もちろん無駄だった。
父の怒りは、もう誰も止められない。
私は、うそ泣きも加えながら、
「どうしても電話するんやったら、お母さんがして。
でも、何も変わらんと思うけど。。。」
と、懇願した。
「そうやな、お父さんが出て行ったら話がたいそになるから
私が電話するわ。」
と母。
あれ?いつもの母とは違うぞ。
なんだか、まともではないか。
その言動にびっくりしながらも、早急に同意した。
つづく。。。
私の人生 no55 悪魔の手紙 2007年09月24日 コメント(6)
私の人生 no54 父の横暴 2007年09月19日 コメント(4)