~ 空 ~ soaring
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もう15年以上、両親が、十数回も訪れる国がある。 わたしも2度訪れたことがある、おだやかな、とてもいい国。 そこで、仲良くなった家族がいる。 人なつっこい人たち。 真っ黒に日焼けして笑いジワの深く刻まれたダムさんに、 母と仲良しの奥さん。 そして、4人の子どもたち。 前回、訪れたとき、3人だったのだが、 子どもが増えて4人になっていたらしい。 あまり裕福ではない家族だけれど、 親がいない他人の子を、引き取って、6人家族になった。 大らかで、日本語のできないダムさんには、 まったく正反対の性格の勤勉な弟さんがいる。 弟さんは、日本人のガイドをしている。 勉強家で、日本語の上手な弟さんは、日本人に愛され、 多くの友だちができた。 ダムや弟さんが、生活をするなかで、食べるに困るほど あまりにも苦しいとき、 東京や大阪にいる 友だちの日本人に、送金をお願いすることもあるそう。 父が、今回、その話を聞いて、 「俺には、今まで、一度も、そんな相談をされたことがないな。」 というと、 弟さんは、 「それは、日本人の友だちに、頼むこと。 日本人も、わたしを友だちだと言って、お金を送ってくれる。 あなたは、友だちではない。 あなたは、 ファミリーだ。 ファミリーに、そんなことを頼むのは、 恥だ!!」 ・・・・・。 父は、その国で、だれかを強く哀れむこともないし、 お店で、過度なチップも渡さない。 たまに、遊びに行くように訪れ、 子どもたちと遊んで、話しをして、 ごはんを食べに連れて行く。 今回も、わが家で、多く作りすぎた 「わかめとたけのこの若筍煮」を ご近所さんに、おすそ分けするように、 その国にもって行こうとして、母に止められた。 母も母で、 「たけのこは、口に合わないかも知れないから。」って。 その前に空港検疫で、止められるハズ。 向こうの子どもにとっては、 「日本の親戚のおじさんが来た」みたいな感じだろう。 国境って、なんだろうなと思う。 友だちって? ファミリーって? 豊かさってなんだろな。 経済的に、援助の必要な国だし、 自分たちが食べるに精一杯で、 家族で、力をあわせて、やっていくなかで、 他人の子どもを引き取る余裕なんてないはずなのに、 わけ隔てなく、育てて。 送金の話も、気のいい父に頼めば、 一回ぐらい、援助したかもしれない。 ただ、そこで、つながり方は、変わる。 言いたいことを言い合い、 奥さんの病気を心配しあい、 子どもが大きくなった、 お互い、年をとった・・・と笑いあう関係は、なくなる。 ・・・その時間とつながりを 大切にしてくれる家族で、ホントよかった。 私たち家族にとっても、 笑顔で、そこにいてくれる存在が、 何より、心の居場所。 父から伝わる彼らの生活が、 ダムさん家族の生き方が、またお手本となる。 ・・・今回の父のみやげ話しも、わたしのなかで、 わたし自身の人としての気高さにふれる。 ・・・そして、確実に、光り輝きはじめるだろう。
May 7, 2009
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