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山渓4月号はブーツ&ザック特集となっています。登山用品として最も重要なものなので、興味深く読みました。登山靴については一つ目から鱗が落ちることが載っていました。私の足は幅広だと思っていたので痛くならないように幅の広い靴を選んでいたのですが、これは全く逆の考え方であって、「ゆったりした靴を履くから足が痛くなる。細めの靴の方が足は痛くならない」のだそうで、これは「足の中央部分をしっかり押さえると足先も少し細くなって余裕ができるから」だそうです。ザックについては現在3つ(Jack Wolfskin MOAB JAM22、Deuter Futura32、Lowe Alpine Beartooth Air 45)を使い分けています。22Lだとさすがに小さくて装備を減らさないといけないし、45Lだと大きすぎることも多いです。30L前後が日帰りだとちょうどいいのですが、Deuterのザックはベルトの付け根が切れてきているので、このクラスのザックを検討しています。「体とザックの関係を知る」と「ザックの選び方と正しい背負い方」の記事は、今度登山用品店でザックを選ぶときに役立ちそうです。地域研究では浅間連峰が採り上げられていました。先月高峰温泉から高峯山と東籠ノ登山に登りましたが、今度は湯の丸山や烏帽子岳にも登ってみたいと思っています。池の平の花カレンダーが載っていますが、次回はぜひお花がたくさんある時期に行ってみたいエリアです。毎号楽しみにしている「小林泰彦の百低山巡礼」ですが、今回は埼玉県の岩根山でした。聞いたことのない山だと思ったら、鐘撞堂山から下山してきた時に眺められた山でした。ツツジの名所があったり、名水があったり、古くからの交易路となっている峠をいくつも通過したりと、なかなか魅力的な低山のようです。あと気になった記事としては、「なくてはならない山用具の小物たち 多機能ウォッチ」があります。以前からコンパスや温度計の他、高度計や気圧計などの機能が付いたものが欲しいと思っています。ここに載っているものではスントやナイキのものがかっこいいなと思いました。人気blogランキングへ
2007年03月19日
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相当昔の話になりますが、小学生の頃読んだ「船乗りクプクプの冒険」と「どくとるマンボウ航海記」があまりにもおもしろくて、次々と北杜夫の本を読んでいきました。小学生から高校生あたりまででおそらく数十冊は読んでいます。国語の授業で斉藤茂吉が出てきた時も、私から見ると「これ北杜夫のお父さんだね」というくらいの認識でした。「どくとるマンボウ」シリーズや「怪人マブセ」ものなど、奇抜な発想とふざけたストーリー、そして軽い文体が北杜夫の持ち味だと思っていたので、例外的なまじめに書いたらしい本は遠慮していました。そうした中に本格山岳小説の「白きたおやかな峰(新潮社)」がありました。この本が高く評価されていることは知っていたのですが、どうも北杜夫とヒマラヤというのが結びつかず、山好きになってからも読もうという気にならなかったのです。しかし先日、ふとこの本を見かけてちょっと読んでみたらおもしろそうだったので購入してみました。これはヒマラヤのディラン(7273m)へ挑む、日本の遠征隊の話なのですが、実際に北杜夫が医者として同行していて、その経験をベースに書かれたものです。どこまでフィクションなのか、ノンフィクションなのか分かりませんが、かなりフィクションの要素は多いように思いました。ただしリアリティは抜群で、実際に同行していないと書けない文章なのだと思います。話は結構淡々と進むのですが、高峰に挑む隊員の気持ちがよく伝わってくるし、現地のポーターやコックとのユーモラスなやり取りもおもしろかったです。読み終えた時には、「えっ!!これで終わっちゃうの。クライマックスは?」という感じでした。しかし、その後じわっと「こういう終わり方でよかったのだ」と思うようになりました。何とも言えない余韻が残る終わり方だったように思います。山岳小説としては、超人的なクライマーが出てくるわけでもないし、物凄いアクシデントに見舞われたりはしないし、ヒマラヤといっても8000m峰の話ではないし、いくらか地味な作品かもしれません。しかし「山好き」な方にはこの作品のよさが絶対に分かるはずです。ぜひ読んでみて欲しい作品です。人気blogランキングへ
2007年01月28日
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昨シーズンからスノーシュー遊びを始めたのですが、一番困ったことの一つが登山ガイドのようなスノーシュー向けのガイドブックが全くないことでした。自分で地図をみてプランニングとルートファインディングすればいいのかもしれませんが、私の技量ではなかなか難しいし、WEBで情報を探しても各地の詳細レポを掲載しているHPを1つ見つけたくらいで(ただしマップはなし)、ブログでもあまり参考になるものはありませんでした。ようやく昨年暮れに山と渓谷社から「スノーシューコースプランガイド」が刊行されたのですが、なかなか売っているお店がなく、ようやく昨日入手できました。この本には北海道から中部、北陸までの40コースが詳細マップとともに紹介されています。あちこち行ってみたい所はあるけれど、この時期だとやはり不安だという私にはぴったりの内容です。40コースには、いつかは行ってみたい憧れのコースである「知床 フレペの滝」や「白神山地十二湖」や近いうちに行ってみようと思っている「裏磐梯 イエローフォール」や「高峰山」「谷川岳 一ノ倉沢」「北八ヶ岳」がありましたし、それ以外でも「志賀高原 焼額山」や「戸隠高原」などにも興味を持ちました。私の場合は、マイカーはあってもスタッドレスでもないし、チェーンもありませんからこの時期はアプローチできるところが限られてしまいますが、なんとかこのガイドブック片手に去年以上の回数(去年は3回)はスノーシューハイクに出掛けたいと思います。既にスノーシューを持っている方にはもちろんのこと、スノーシューを始めてみたいという方にも、簡単なスノーシューの基礎知識や役に立つコラムが載っているのでおすすめしたい本です。人気blogランキングへ
2007年01月21日
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先月リニューアルした山渓ですが、なかなか好印象だったこともあって2月号を買ってきました。特集は「遭難する人しない人」ということで、山岳遭難について多角的に検証されています。2006年は山岳遭難が非常に多かった年だそうで、遭難件数は過去最多となったようです。平成18年豪雪の影響で雪山遭難が多発したことと、まだ記憶に新しい10月の大型低気圧による大雪で各地で遭難が相次いだりしています。遭難事例のリストを見ると、私の行ったところで、それも近い時期に遭難がいくつかあったことに驚きました。私の登った次の日に、かなり報道もされた丹沢の大山での道迷い遭難が起こっています。8月始めに登った西穂ですが、その2週間ほど前に西穂山頂付近から転落して死亡した方がいます。また西穂の少し先では8月中に2件も死亡事故が発生しています。あと9月始めに剱岳に登っていますが、この2週間ほど前にカニのタテバイ付近で転落し重傷を負った方がいます。この他にも北岳に登った時、八本歯のコルから下山した人が滑落して、血だらけになっていたと山小屋で一緒になった方々から聞いたこともあったし、大山から下山する時に、足を痛めたらしい人を数人で抱えて下ろそうとしているのを見たこともありました。私は幸運にも自身が遭難することもなく、無事に下山できていますが、遭難事例をみると参考になることも多いし、自身の行動を反省することもあります。読んでいて色々と考えさせられることも多かったです。第2特集は私にはタイムリーなスノーシューの話でした。登山道がなくて通常は登れない草津白根山の最高点のピークハントのレポは興味深いものでした。その他紹介されているコースはどれも行ってみたいところばかりでした。ただしもっと詳細なコース紹介があったらよかったと思いました。毎号読むとは限らない「サークル訪問」ですが、今回は私の母校の山岳部が登場していたので読んでしまいました。大学時代は登山はしていませんでしたが、こんなのでも懐かしく思ってしまうものです。ここも時代の流れなのか部員が少なく、もうすぐ先輩が卒業でいなくなってしまうのだそうです。山は気楽に登って楽しみたいという私には、「山岳部」のようなところの登山とは縁遠いようにも思いますが、後輩にはぜひ頑張っていってもらいたいものです。毎号楽しみにしている「百低山巡礼」は伊豆の巣雲山という山でした。全然聞いたことのない山ですが、相模湾と駿河湾、そして富士山や南アルプスが見える山ということで、ここも登ってみたい山リストに追加されました。あと先月から始まった黒百合ヒュッテ米川氏のエッセイは、小屋周辺に住む野ねずみの話で今回もおもしろかったです。それから「野花手帖」では昔から好きな花だったオオイヌノフグリが採り上げられていて興味深かったです。全体的に今月号はなかなかおもしろかったのではないかと思いました。人気blogランキングへ
2007年01月15日
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塀内夏子の「おれたちの頂」を古本屋でたまたま見つけたので読んでみました。登攀技術は優れているけれど、短気でわがままなところのある少年と、まじめで優しいけれど実は芯の強い少年とがコンビを組んで、一ノ倉沢の大氷柱を初登攀し、ヒマラヤにも登ってしまうというお話です。一人がローツェ山頂で亡くなり、そのピッケルをもう一人が最後にエベレストの山頂に埋めてくるというのは「この手」のお話ではありがちなものですが、なかなかおもしろかったです。山は楽しく、余裕を持って登りたいという私には、より高く、より困難な山を目指すアルピニズムとは正反対ではありますが、読んでいて共感できるところも多いです。おそらく登山をしない頃に読んでいたら、感じ方はかなり違っていたと思います。昭和58年の作品なので古本でも入手しにくいと思いますが、楽天ならダウンロード販売もしているようです。山好きな方にはぜひ読んでみて欲しい漫画です。(現在連載中の同じく塀内夏子の「イカロスの山」もおすすめです。)人気blogランキングへ
2007年01月05日
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山渓は今回編集長が替わり、そのためだと思いますが誌面が大幅にリニューアルされました。新連載として「山岳装備大全」という、登山の基本装備をディープに案内するものが始まりました。第一回は今欲しいと思っているダウンウェアだったので興味深く読みました。同じく新連載の「山用具の小物たち」も購入検討中のグローブが取り上げられていて私にはタイムリーでよかったです。毎号楽しみにしていた「今月の山」は「全国隠れ名山」と変わっていました。今回は1月だということもあり、「猪」の名が付く山が5つ載っています。その内の1つ、猪鼻山(金時山)は超メジャーな山で、全然「隠れ名山」じゃないなと思いました。あとの4つは「名山」かはちょっと微妙ですが、なかなか渋い山が載っていました。あとは地域研究(今回は丹沢)、黒百合ヒュッテの米川氏のエッセイ、白旗史郎氏のエッセイ(この富士山の写真は素晴らしい!)などが新連載となっていました。特集はあんまりまとまりがない感じなのですが、「いまがわかる山の事典」ということで、山や登山という事柄を多角的に捉えたものです。所々におもしろい記事があって、「山岳雑誌」という項目では「岳人」編集長と「山渓」編集長のインタビューが左右に載っていました。全体的な感じとしては、まず誌面が見やすくなったようです。内容的には幅が広がったような感じを受けました。まだ1号だけですが、ここしばらくの山渓よりよくなったように思います。人気blogランキングへ
2006年12月15日
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次はどこの山に行こうかと考える時に、「人気の山が沢山紹介されている」ガイドブックはとても便利で楽しいのですが、そんな本をまた買ってしまいました。るるぶの「決定版関東の山BEST100」は、関東周辺の人気の山々が山域ごとに100座採り上げられている本です。「大人の遠足ブック」というこのシリーズのネーミングもなかなかです。採り上げられている山は当然かなりメジャーな山が多く、この手の本であまり紹介されていない山は倉岳山、笠取山、高塚山、志賀山、籠ノ登山くらいです。ついつい登った山の数を数えてしまうのですが、私は100のうち53座に登っていました。この本はアクセスや周辺情報も少ないし、コースガイドもかなり簡易なものでしかありません。しかしきれいな写真が豊富で、またレイアウトもすっきりとして見やすいです。パラパラと見ていると行きたい山がいくつも浮かんだり、今まで登った山を思い出したりできそうです。人気blogランキングへ
2006年11月27日
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椎名誠のハーケンと夏みかんを読みました。これは主に昭和61年の山渓に掲載されたエッセイをまとめたものです。タイトルにもなっている「ハーケンと夏みかん」は著者が高校生の時に、初めてロッククライミングに出掛けた時の話です。千葉の鋸山へ行ったもののすぐに撤退して、その帰りに夏みかんの林があったという思い出話なんですが、一緒に行ったのが同級生だった沢野ひとし氏というのにびっくりしました。これ以降もずっとこの二人は一緒に川下りをしたり、渓流釣りやキャンプ、登山をしてきたそうで、そんな話がこの本でいくつも出てきます。そしてこの二人の会話がなんともいえずおかしくて、ついつい笑いながら読んでしまいました。沢野氏の本は何冊か読んでいますが、この本でちょっとイメージが変わってしまいました。なにせ山に入るとばか殿みたいになってしまうと言うのです。それにしても中年を過ぎてもいい仲間がいて、大自然の中で楽しく過ごしている椎名氏と仲間達をすごく羨ましく思いました。
2006年10月20日
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1日遅れですが、山渓10月号を買ってきました。今月号は「紅葉の二百名山」で、鳥甲山、秋田駒、餓鬼岳、天狗岳、奥大日岳、氷ノ山が採り上げられています。どこも魅力的な山ですが、特に北アでも人が少なく静かなところということで、餓鬼岳にはぜひ行ってみたいと思っています。私は二百名山(除く百名山)はまだ11座しか登っていません。百名山と比べて静かで、渋く、通っぽい山が多いようです。特に紅葉の時期は百名山などメジャーな山の混雑はひどいので、二百名山や三百名山にもっと登りたいと思いました。特別企画として「秋に読みたい山のノンフィクション」が取り上げられています。沢木耕太郎氏の「凍」を書いたきっかけのような文章が載っているのですが、山野井泰史の奇跡的な生還を描いた「凍」は非常に面白かったので、それを執筆するきっかけともなった「死のクレバス」を私も読んでみたいなと思いました。毎号楽しみにしている「今月の山」では、大菩薩牛ノ寝通りが気になりました。大菩薩嶺は2度登っていますが、いずれも上日川峠から周遊だったので、今度は静かでのんびり歩けるこのルートを辿ってみたいと思っています。来月の山渓は「デジタル一眼と山の写真」の特集と「展望の山歩き」という大展望の山のコースガイドがメインとなるようで非常に楽しみです。諸事情でブログを引っ越すことにいたしました。徐々に移行していきます。新「まるふくの登山日記」はこちら http://marufuku.at.webry.info/
2006年09月17日
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登山関連のマンガ自体あまり見かけませんし、あってもマイナーなものが多いのですが、これは「Jドリーム」などで有名な塀内夏子作のものです。現在3巻まで出ていて、もうすぐ4巻が発売になります。学生時代にザイルパートナーだった2人が、1人が結婚したことで山をやめ、もう1人はひたすら山にのめりこむ。そしてあるきっかけでまた一緒に山を目指す。というありがちな設定ではありますが、それでも引き込まれる話です。そのきっかけというのが、「ヒマラヤに8000m峰の未踏峰が発見され、初登頂した者に名前を付ける権利と栄誉を与えると中国政府が発表した」というニュースなのです。実際こんなことがあったら凄いですね。物語の最初の方では、先日登った剱岳近辺が舞台となっていて、その意味でも興味を引かれる話でした。
2006年09月15日
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山と渓谷9月号を買ってきました。特集は「鉄道で行く秋の山旅」です。登山を始めてからしばらくはマイカー登山比率が高かったのですが、最近は鉄道利用のことが多いです。マイカーだと寄り道しやすいし、時間の制約が少ないのがいいところですが、鉄道利用、特に特急や急行を利用するとより「旅」気分が出て、登山プラスアルファの楽しみがあると思います。ここで載っている鉄道では、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車が印象深いです。もう5,6年前のことになりますが、終点の欅平まで行き、名剣温泉につかったことがあります。いつかは下ノ廊下を歩いてみたいものです。箱根登山鉄道には何度か乗っています。今年6月には浅間山に登るのに利用しました。今では珍しいスイッチバックで急勾配を登っていくのがおもしろいです。ここでは神山、駒ケ岳のルートが出ていますが、ここものんびり歩くのにいいコースです。ぜひ乗ってみたい列車としては、秩父鉄道や大井川鉄道、磐越西線などのSLがあります。登山帰りにSLに乗るなんて、考えただけでも楽しそうです。あと特別企画として「山のデジタル一眼レフカメラ」という記事が掲載されています。一眼レフを購入したばかりの私にはタイムリーな記事ですが、実際の撮影に役立つ話はあまりありませんでした。それでもプロの方の作品にはやはり違うなと思わされるものがありました。来月号の特集は「紅葉の日本二百名山」だそうです。百名山だとありきたりなので、二百名山なのでしょうが結構楽しみです。どこが採り上げられるのでしょうか。私の好きな姫神山、燕岳、荒船山、天狗岳(八ヶ岳)あたりが載ってるといいなと思います。人気blogランキングへ
2006年08月17日
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最近なかなかいい山のガイドブックが発行されたのでご紹介します。関東日帰りの山ベスト100プラス1泊で行く名山10選(実業之日本社) 1680円価格 ★★★★ やや割安感があります。見やすさ ★★★★ 情報量が多いわりに見やすいと思います。コースガイド ★★★ 簡単なガイドでしかありません。情報量 ★★★★ 知りたい情報が数多く詰め込まれています。関東日帰りの山ベスト100はタイトル通り関東近郊の山が高速道路別に100座、それにプラスして1泊で行く10座と合計110座が取り上げられています。カラーで見やすく、小さいながらも写真が多く載っています。地図や高低図も見やすく、また水場やトイレ、温泉、駐車場、花カレンダーなど情報も豊富です。取り上げられている山はほとんどが有名な山ですが、他のガイドブックではあまりみない古賀志山、蓑山、竜ヶ岳なども取り上げられています。全体的に載っている山のバランスがいいと思いました。こういう広範囲な多くの山が取り上げられているガイドブックは、どこに行こうか迷っている時や暇なときになんとなく眺めるのにいい本です。この手の本は各社から何種類か出ています。東京周辺の山350(山と渓谷社) 2520円価格 ★★★★ 内容を見るとお買い得。見やすさ ★★★ シンプルでいいのですが、写真がモノクロなのが残念。コースガイド ★★★★★ かなり詳しく書かれてます。別コースも多く載っています。情報量 ★★★ プラスアルファの情報は少ないです。山渓から出ているこの本は、鉄道沿線別に350座も載っているし、横長で読みやすい本です。コースガイドが詳しく、サブコースが詳しく載っているのが特徴です。また取り上げられている山は定番と言われる山、コースが多いです。私が持っているガイドブックの中でも一番頻繁に見る本です。東京付近の山(実業之日本社) 3150円価格 ★★ ちょっと高い。見やすさ ★★ 文章が中心で、図や写真が少ない。コースガイド ★★★★★ 詳しく書かれてます。情報量 ★★★ アプローチに関してはほとんどありません。展望図が載っています。山行アドバイスが役に立ちます。この本は非常に多くの山が取り上げられていて、山渓の物よりややマイナーな山、コースも多く載っています。一部の山にはカシミールの展望図が載っています。文章が多くて、写真や図が少ないのでやや見にくいです。パラパラと見るのにはあまり向きません。関東の山歩き100選(昭文社) 1785円価格 ★★ 割安感はあまりないです。見やすさ ★★ 文章が少ないのですが、そのわりにごちゃごちゃしてる感じです。コースガイド ★ 簡易なものしか載っていません。情報量 ★★ 全体に少なめです。これは持っていないのですが何度も読んでいますし、これの関西版は持っています。エリアごとに100座載っています。写真と地図等がカラーなのはいいです。ただし情報量が全体的に少ないのが残念です。人気blogランキングへ
2006年07月29日
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ヤマケイ登山・ハイキングバス時刻表の最新版が発売されたので早速購入しました。これは登山で利用できるバス、一部の鉄道の時刻表が山別に掲載されている本です。巻頭のトピックスには乗鞍、尾瀬、広河原などへのマイカー規制と、それにともなうシャトルバスの情報が出ています。また路線変更等もいくつか出ていますが、天城山の登山口である天城高原ゴルフ場へのバスが復活したことが載っていました。これから本格的な夏山シーズンとなるので、アルプス、奥秩父、八ヶ岳、妙高など行きたい山がたくさんあって迷います。そんな時この本をパラパラと見ていると楽しいです。早朝の特急や新幹線利用だと、白馬の猿倉には10時過ぎに着くなとか、広河原には11時くらいの到着だとか、スムーズにいければ室堂にお昼前に着けるなとか、登山計画がかなり具体的に考えられます。今まではネットで調べていましたが、気軽に見れること、また比較しやすいことから本の方がずっといいですね。関東版なので仕方ありませんが、東北方面がもっと掲載されていると更によかったかなと思います。人気blogランキングへ
2006年07月05日
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山渓7月号は「北アルプス 憧れの岩の稜線へ」が特集です。岳人は「南アルプス計画」、新ハイキングは「アルプスを究める」と3誌ともアルプス特集となっています。今月号の写真は特集にあわせてなのでしょうが、「北穂から大キレット越しに望む槍ヶ岳」の写真です。今年ぜひ登ってみたい山の筆頭が北穂高岳なのですが、こんな風景をぜひ見てみたいものです。「憧れの岩の稜線」としては難易度の高めな8コースが採り上げられています。私が通ったことのあるのは「吊尾根と重太郎新道」だけですが、ここは技術レベルはさほど要らないものの、急なところが多くて、体力的にかなりきつかったところです。各ルートは豊富な写真で様子が分かりやすく紹介されています。いつかは行ってみたい西穂から奥穂や大キレット、以前に天候が悪くて断念した、牛首から五竜、涸沢岳から北穂のルート状況を興味深く読みました。あと槍の穂先の登り方が詳細に載っています。去年登った時のことを思い出しました。槍の肩から見上げた時にこんなところ登れるのかと思いましたが、登っていくと別に大したことはなくて、結構楽だったとあの時は思ったものです。おもしろかったのは「あの岩稜はどうしてできたの?」という記事で、剣岳はなぜけわしいか?とか大キレットはどうやってできたか?といったことが解説されています。数百万年もの地質のドラマを知ったら、山を見る目もちょっと変わるかもしれません。あと気になる記事としては連載されている、高山植物盗掘のレポがあります。今回は早池峰山が採り上げられているのですが、すぐ近くの産直センターで「絶滅危惧種」という説明を付けて販売されているといったことがあるそうで、まったく開いた口がふさがりません。こういった業者や購入者に対しては、倫理観など全くないわけですから厳罰化が必要だと思います。梅雨時期で山に行けないことが多くなりますが、梅雨明けしたら北アに行きたいなと思わされた今月の山渓でした。人気blogランキングへ
2006年06月15日
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私は本が大好きなので、当然山の本もたくさん持っています。小さい本屋さんには負けないくらいの量と質はあるはずです。その中で一番高い本は日本の山1000というもので4900円もするものです。フルカラー766ページで、タイトル通り日本各地の山々が1000紹介されています。すべての写真がすばらしいとはいかないのが残念なところで、もう少しましな写真はなかったのかというものも一部ありますが、パラパラとめくっていると楽しい本です。かなり前からこの本の存在は知っていたのですが、さすがにこんな本は買わないだろう、一体どんな奴がこんな本を買うんだろうなどと思っていたのですが、今ではしっかりうちにあります。見ていると日本は山国なんだなという思いがします。一生掛かっても1000もの山を登れるとは思いませんし、ここに載っていない山もまだたくさんあるわけです。これだけの山がある日本に生まれたことは幸せなことだと思います。これだけの山があると変わった名前の山もあります。なかでも1839m峰(いっぱーさんきゅうメートルほう)という名前の山が北海道にあるのだそうです。ただし後の測量の結果で標高は1842mとなっています。他に伊豆の登り尾とか鳥取のマッコウなんていう山もありました。1000もの山で一番高いのはもちろん富士山の剣ガ峰(3776m)ですが、一番低い山はというと神奈川県の鷹取山(139m)でした。ここは私の故郷の山で、先日登ってきたところです。▲鷹取山山頂(139m)からの眺め高価なものなので万人向けではありませんけれど、山のことばかり考えているような人にはおすすめです。特にこれからの梅雨の時期には、山に行けないということが多くなります。そんな時にはこの本をパラパラと眺めてみるのもいいのではないでしょうか。人気blogランキングへ
2006年06月02日
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山渓6月号買ってきました。実は先月号の予告を見て楽しみにしていました。表紙は北岳から見た富士山で、手前にシナノキンバイのお花畑が広がっています。こんな風景を見てみたいものです。特集は「花の百名山」です。著者の田中澄江のことと、各地の花の名山と呼ばれる山が紹介されています。「花の百名山」は、どこどこの山できれいな花を見たという話なので、(深田久弥の「日本百名山」とは違い)紀行記というかエッセイといった感じです。深田久弥の文章よりもずっと読み易く、内容も共感できることが多くて私はこちらの方が好きです。ここではアポイ岳、弓折岳、天狗公園が大きく採り上げられています。あと「花の百名山」で出てくる花の一覧が載っています。写真がきれいで、見ているだけで十分すばらしいのですが、実際に見たらもっといいのでしょうね。この特集とは別に6月の八ヶ岳花紀行という記事もあります。八ヶ岳には何度も行っているのですが、花の盛りの時期に登ったことは一度もないので、この記事を見て今年こそ6月か7月に登りたいなと思いました。あと「ひざの痛みを克服する」という記事もありました。ちょうど男体山でひざを痛めたところ(実はよくなったと思ったら、一晩寝てまたかなり痛くなっているところです)なので、タイムリーな記事となりました。以前から気になっていたサポートタイツの紹介もされていて、この機会に買おうかなと思っているところです。毎号楽しみにしている「*月の山」ですが、いつもやや地味な山が多いのに「6月の山」は苗場山、甲武信ヶ岳、高岳(阿蘇)と超有名な山が半分を占めていました。それ以外では仙台の泉が岳が出ていますが、ここは最近気になっている山なので興味深く読ませてもらいました。先月号はあまりよくなかったのですが、6月号はなかなかよかったと思います。人気blogランキングへ
2006年05月17日
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山渓5月号を買ってきて読んでいます。特集はマナスル登頂時の隊長だった槙有恒です。といってもあまり興味がないのでパラパラと見ただけです。一番見たかったところは「新緑萌える5月の山へ」で、ここでは栗駒山、浅草岳、三頭山、伯耆大山、大雪山が載っています。この中で栗駒山と浅草岳にはまだ行ったことがありません。この2つの山はぜひとも行きたいと思っていた山ですが、どちらも新緑の頃は特に魅力的なようですね。小林泰彦氏の「百低山巡礼」では、先月行こうとしてICの渋滞で取り止めた大坊山(だいぼうやま)が取り上げられていました。標高わずか285mですが、雑木に囲まれ、時々露岩に出会う稜線の道が続く楽しい山だということで、これを読んで近いうちに絶対行こうと思いました。この連載は文章も楽しいですが、イラストがとてもいいので毎号楽しみにしています。色々と考えさせられたのが、3月に相次いで起きた遭難の検証記事です。八ヶ岳と谷川連峰で相次いだ遭難は、テレビや新聞でもかなり報道されていましたが、原因を深く掘り下げた報道は見かけませんでした。それだけに興味深かったです。記事によると今回の遭難は典型的な気象遭難であり、天気図を見ていれば悪天候が容易に想像できたはずだそうです。判断を鈍らせたひとつの原因として、直前の天気がよすぎたことがあったようですが、「春先は低気圧が近づく直前に山の天気がよくなることが多い」という傾向があるのだそうで、これを知らなかったというのは雪山に登る者としては問題だったと思います。今回別冊付録として「絶景を歩く」という世界自然遺産の海外トレッキングガイドが付いてきます。この中でアメリカのヨセミテに行ったことはありますが、本当に素晴らしいところでした。日本にもいいところがたくさんありますが、ヨセミテはスケールが違います。どこを見ても雄大で、美しく、「絵になる」風景がずっとつながっていました。この冊子では他にユングフラウやピレネー、ミルフォード・トラック、キリマンジャロなどが載っています。どこも写真を見ると素晴らしい所のようで、1度は行ってみたいと思います。しかし実践ツアープランを見ると50~60万円くらい掛かるようです。それでも死ぬまでには行ってみたいものです。人気blogランキングへ
2006年04月18日
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山岳を舞台にした小説やマンガだと、なぜかいつもアルプスみたいな山が舞台で、遭難した人が助かったとか死んでしまったとかの話だと相場が決まっています。低い山だと遭難が起こりそうにないし、遭難が絡まないと葛藤する人間模様は描けないとか、そもそも山を舞台にする必然性が薄いからなのでしょうか?遭難が絡まない山岳物を読んでみたいものですが、そんなものは難しいのでしょうか?今日読み終わった岳(1)も北アルプスが舞台の遭難救助物でした。民間の救助ボランティアが活躍する話です。この手の話だと登場人物がやたらとストイックだったりしますが、この本では救助する主人公も遭難者の方もそんな人物ではないのがちょっと変わっています。主人公はやたらと明るく、そして軽い感じなのですが、芯は強くてとても優しい心の持ち主です。遭難する人達も様々な人生の延長線として山に登っているという風になっています。読んでいてちょっと温かい気持ちになるようなお話で、これはこれでなかなかおもしろかったと思います。人気blogランキングへ
2006年04月06日
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お父さんほら、山が見えるよ!を読みました。視力を失ってから登山を始めた方の話です。サポートの人がいるとはいっても、赤岳、富士山、北岳、そして冬の天狗岳に登り、最後にはお子さんと一緒に雲の平から槍ヶ岳の縦走も果たしてしまいます。障害者登山の話は山渓や岳人の記事などで読んだことはありましたが、実際にどうやって登山道の状況を判断しているかとか、目が見えないのにどうやって景色を頭の中に描いているかといった話を読むのは初めてでした。自分は恵まれているなとか、周りにいい仲間がいてうらやましいなとか、こういう山との関わり方もあるのだなとか、色々と考えさせられることの多い本でした。人気blogランキングへ
2006年03月26日
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久しぶりに山と渓谷を買ってきました。表紙の写真は雨飾山ですが、この写真は非常に素晴らしいです。やっぱりプロは違うなと思わせてくれます。今月号は「進化する登山用具」が特集です。昔と今の登山用具、そしてその進化の歴史が描かれていて面白いです。意外だったこととしてザックブランドの創業年表というのがあって、私の使っているドイターのザックが物凄い伝統のあるブランドだと初めて知りました。ちょっとだけ転載させていただくと、 1898年 ドイター、1921年 ミレー、1946年 カリマー、1971年 マウンテンスミス、1974年 オスプレー、1977年 グレゴリーミレーとかカリマーの方がずっと古いと思っていました。なんとドイターは19世紀以来のブランドなのですね。それに比べグレゴリーは結構新しいブランドなのだと知りました。あと気になった記事として、昨年奥多摩で連続した強盗傷害事件のレポートが印象に残りました。1人歩きの高齢者を襲って暴行し、金品を奪うということ自体恐ろしいですが、出会っていきなり襲われるのではなく、避難小屋で一緒に泊まった翌日に襲われたり、しばらく一緒に登ってから襲われるという事に戦慄を覚えました。私はこの時期おすすめの山のガイド部分が毎号楽しみなのですが、今号の「4月の山」は1月に登った浅間嶺と1昨年登った生藤山が採り上げられていて、とても興味深かったです。どちらも真冬にしか登ったことがありませんが、春先にもぜひ訪れたい所です。立ち読みで済ますことも多いのですが、今月号はなかなかよかったと思いました。人気blogランキングへ
2006年03月16日
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今日は快晴で登山日和だったのに、疲れてずっと寝ていました。朝何度か目覚めたのですが、眠いし、だるくて、起きて出掛ける気になりませんでした。夕方ようやく起きましたが、せっかくの休みがもったいなかったなと思います。たまにはこんなこともありますが、ちょっと自己嫌悪の気持ちが湧きます。それでも大分休養できたので、次の休みにはどこか出掛けようと思います。こんな風にどこに行こうかと考える時に手に取ることが多いのが、山渓の「東京周辺の山350」です。パラパラとページをめくっていると、行きたいところがいくつも出てきて楽しいです。同じように広範囲の山をカバーしている本としては、ブルーガイドハイカーの「東京付近の山」も持っています。こちらはパラパラとめくりにくいので山渓のものほど手に取りませんが、古賀志山など「東京周辺の山350」に載っていない山も結構あるので、山渓のにあきたらこちらも見ます。今日は次回の山行きに思いを巡らすことで我慢するしかないのですが、次の天気のいい休日には必ず出掛けようと思います。人気blogランキングへ
2006年03月04日
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山と渓谷社の分県登山ガイド「鹿児島県の山」を買ってきました。このシリーズは埼玉、東京、群馬、神奈川のほかなぜか三重県のを持っています。鹿児島県には一度も行ったことがないので、日本百名山に名を連ねている山ぐらいしか知らなかったのですが、読んでみると結構魅力的な山も多いのですね。しかし調べてみると、交通が非常に不便なところばかりで、レンタカー利用でないと無理なところが多いです。有名な観光地でもある霧島あたりでもバス便は非常に少ないです。それでも霧島連峰は非常に魅力的で、ぜひ登ってみたいと思いました。火口湖がいくつもあるのがいいですし、高千穂峰の山容がとてもすばらしいです。幸い、いくつかある登山口に温泉があるので、ここに泊まってゆっくり登山するのがいいかなと考えています。あと絶対に登りたいのが開聞岳です。その姿がとても秀逸ですし、らせん状の登山道がおもしろいです。海のそばにあるというのも魅力的ですね。以前から屋久島へ行きたいと思ってはいたのですが、ネットで調べたところでは今年は積雪が多いようですし、登山口までの林道が雪で通行止めだったり、この時期はバス便がなかったりと、今頃屋久島へ登山に行くのは厳しいようです。かなりお金が掛かりそうですが、なかなかまとまった休みがとれませんから、無理してでも行きたいと思います。ただし飛行機や宿が予約できなかったらあきらめて、近場で山三昧とする予定です。
2006年01月30日
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日本の山を殺すな!という本を買いました。各地の名山の自然破壊の現状が描かれています。行ったことのある所やぜひ行きたいと思っている所がいくつも出てきて複雑な気持ちになります。上高地のケショウヤナギが護岸工事の影響などで減少している話がでてきます。ここ数年は何度となく上高地に行ってますが、なぜこんなところで護岸工事してるのか、自然環境に多大な影響があるのではないかと思っていました。梓川のかなり奥の方にショベルカーがあってびっくりしたこともあります。砂防ダムで渓流がどんどんなくなっているという話も、山に登っている人はかなり実感していると思います。なぜこんなところにまで砂防ダムを作るのか不思議でしょうがないのですが、本来の目的とは違い、工事のための工事であり、税金を食い物にしていくのが目的だと考えると納得します。あまり見えないところで自然破壊がどんどん進行していく状況に、怒りとともに背筋が寒くなる思いがします。ブナの森をなぎ倒して林道が造られていくことにも激しい怒りを覚えます。ここでは朝日連邦の原生林を破壊する林道が採り上げられています。白山や南アルプス、奥鬼怒などのスーパー林道はやたらと崩壊したり、ほとんど利用されていなかったり、かなり批判されているのにもかかわらずまた大規模林道を造るのはなぜでしょうか。本当に税金を食い物にするのが目的としか思えません。有名な山が登山者の増加で環境破壊につながっているというのには、私も有名な山に結構行っているので責任を感じてしまいます。この本では早池峰が採り上げられていますが、ここは私がぜひ登りたいと思っている山の1つです。百名山に登山者が集中することには、歪んだブランド志向を感じてしまいます。人それぞれとは思いますが、登った百名山の数を増やすことが目的だというのは寂しいし、こういう人が多いことがオーバーユースにつながっていると思います。早池峰の場合、となりの薬師岳との間に林道が通ってしまったことが登山者が増えた大きな要因で、このために高山植物の盗掘をする者にも入山しやすくなっているとのことです。こういうことは全国各地でみられることだと思いますが、百名山ブランドが影響を大きくしてしまっているのでしょう。登山者にとって交通の便がよく、入山しやすいというのは大きなメリットですが、特に貴重な自然が残っているようなところは林道の廃止とか、入山規制などもやむを得ないのかなと思います。自分も山に入ることで、わずかではあってもインパクトを与えているわけですが、できるだけローインパクトを心掛けていますし、ごみがあったらできるだけ拾ってくるようにしています。これに加えて山や自然が好きだという気持ちを持ち続けること、理不尽な開発に怒りを持ち続けることが必要だとこの本を読んで改めて思いました。人気blogランキングへ←参加してます。ぜひクリックして下さい。
2005年12月21日
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このところ読んでいた沢木耕太郎の凍を読み終えました。山野井はなんとかギャチュンカン山頂に登頂したものの、その後天候が崩れ、また凍傷がひどくなり、数日の停滞を余儀なくされる。目が見えなくなり、凍傷で手足が不自由になっても、なんとか生きるために下ってくるところの描写が見事で、また山野井夫婦の愛情や信頼には感動させられました。なんとか奇跡的に生還し、凍傷のため指を何本も切断することになるが、葛藤の末、それでもまた山へ向かうことになる。最後にある知人(としか書いていないのですが沢木本人だそうです)と死にそうな状態で戻ってきた、あのベースキャンプを訪れて、「これでギャチュンカン北壁は終わったな」という言葉で締めくくられます。このラストも非常にいい感じでした。
2005年12月12日
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沢木耕太郎の「凍」購入しました。これはクライマーとして有名な山野井泰史のことを綴ったドキュメンタリーです。沢木耕太郎は「深夜特急」などで有名な作家ですが、いままで読んだことはなかったし、興味もなかったです。たまたま先日、テレビ朝日の「徹子の部屋」に出演していて、そこでこの本の話が出たので興味を持ったのです。まだ読み始めたところですが、なかなか面白いです。私はヒマラヤはおろか、日本でも本格的な冬山に行ったこともありませんが、この本を読んでいると心が震えてくるようです。山野井の山に対する真摯で一途なところが感動を呼ぶのだと思います。山好きな方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
2005年12月06日
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