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2010年01月11日
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カテゴリ: 万年筆
仕事の関係で、ペリカンの古いモデルを1本、手に入れました。

これが、2010年の初万年筆ですね。

と言っても流行の訳有り品で、半ば仕方なくなんですが・・・。


1997年以前のM400で、日本では#500と呼ばれていたモデルです。




入手したのは、日本では、特に人気の高い茶縞軸。
現行のM400でも、既に廃盤になっている色です。

昨年、復刻した茶縞軸の「M400 SE」も日本では大人気で、個人的には「2009年のペン オブ ザ イヤー」ではないかと思っています。



茶色いアイツがやって来た
3羽目のペリカンは捕獲できたか?


ペリカンの軸は、色によって製造コストが異なるようで、中でも茶縞は歩留まりが悪く、コストが高かったようです。
これが廃盤の要因の1つと言われいますが、真相は分かりません。

現在は、販売されていない上、人気色ですので、2009年に発売された「M400 SE」ですら入手は困難です。

古いものの流通も少なくはないですが、ちゃんとしたものを探すのは容易ではありません。

ペリカン #500 茶縞

一応、デッドストックと言うことですが、

・ペン先に使用感または調整した形跡がある。
・(首軸内部側ですが)ペン芯にやや目立つキズがある。
・軸が怪しいかも。

という訳有り。




縞模様が湾曲しており、木目のような感じになっています。
茶縞軸は、見た目の個体差が大きいので、個体によって随分印象が異なります。

ペリカン #500 茶縞 軸1

片側は、所々に白い模様が入っており、白っぽい印象。


対して反対側は、こげ茶色が入っており、黒っぽい印象を与えます。

ペリカン #500 茶縞 軸2

内部を見ると、ピストンヘッドは、白ではなく黒でした。



キャップは螺子式で、基本的なデザインは、現行のM400と変わりません。

ペリカン #500 茶縞 キャップを外した状態

現行品と同じく、機密性と開閉のし易さに優れたキャップです。


#500のキャップは、通常は黒ですが、茶縞には、こげ茶色の専用のキャップが付いてます。

ペリカン #500 茶縞 キャップと軸

首軸や尻軸もキャップに合わせて、黒ではなく、こげ茶色です。


キャップリングは、現行のM400の二重リングと異なり一重。
リング上には「W.-GERMANY」と刻印されていますね。
反対側には「PELIKAN」と刻印があります。

ペリカン #500 茶縞 キャップリングの刻印

現行品は一体成型らしいですが、このキャップは、後からリングを嵌め込んで作られているので、リングが一重でもコストは掛かっています。


続いて天冠。
現行のM400がプリントであるのに対して、#500は、刻印(成型)になっており高級感がありますね。

ペリカン #500 茶縞 天冠

マークも旧デザインのもので雛2匹バージョンです。


ペン先は14金で、金一色。
個体差なのか、ペン芯への巻き込みが浅く、エラが張った印象。


ペリカン #500 茶縞 ペン先

デザインも現行品と異なり、廃盤になったM250と同じデザインです。
年代等によって、細部が異なるようですが、M250と比較すると、全体的に刻印が浅いのが特徴。

M250タイプのペン先が付いた#500も出回ってますが、当時、実際にM250タイプのペン先が#500に採用されたのかは知りません。

#500が販売されていた当時は、#250(旧M250)は12金ペン先でしたので、正確に言うと、「#500に採用されたペン先が、M250に採用されたか?」ですね。

パーツの互換性が高いペリカンでは、部品交換が容易なので怖いところです。

ちなみにM250タイプのペン先の特徴は

・(#500)と比較して刻印が深い(太い)
・(Pelikanの刻印の)Pの丸い部分の片側が縦棒にくっ付く傾向がある。
・(Pelikanの刻印の)eの丸い部分が完全に閉じている傾向がある。
・(Pelikanの刻印の)aとnが連続している傾向がある。

などです。


昨年発売された、M400の茶縞スペシャルバージョン「M400 SE」と比較してみましょう。

上が「#500」、下が「M400SE」ですが、外観上の大きな違いは、キャップです。
キャップは、共にこげ茶色ですが、「#500」の方が赤みが強い印象で色調が異なっています。

ペリカン #500 茶縞 M400SEと比較

また、「M400SE」のキャップは、二重リングで、天冠のロゴマークはプリントになっています。

クリップなどの金属パーツは、金メッキが施されていますが、メッキの色合いも違いが。
「#500」が山吹色なら「M400SE」は黄色と言った感じですね。


軸自体は、見た目に大差はありません。

ペリカン #500 茶縞 M400SEと比較 キャップなし

「M400SE」は、倉庫から見つかった#500茶縞用の完成軸を使用したと言われていますので、見分けは難しいのでしょう。


ペン先のデザインは明らかに違います。

ペリカン #500 茶縞 M400SEとペン先を比較

右が「#500」、左が「M400SE」のペン先。


最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。

使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。

インクは、ウォーターマンのフロリダブルー。
比較で「ペリカン M400 SE F」、「ペリカン M800 F」でも書いています。

ペリカン #500 茶縞 筆記サンプル

インクフローは良く、インクが盛り上がるような筆記線。

若干、ザラツキを感じますが、それを補って余りある特徴があるので、書き味は悪くありません。

このペン先は柔らかく、弾力があり、筆圧に応じて素直に撓ります。
ペン芯の位置は、表から見えるか見ないかと言った感じの位置なので穂先が出過ぎているわけでもなく、ペン先自体が弾力を持っているようです。

筆圧に応じて筆記線の太さも変化するので、筆圧を上手くコントロールできる人なら強弱のある線が描けるでしょうね。

筆記サンプルでは、少し強めに筆圧を掛けて強調していますが、実際の変化は、Fなのでもっと微妙なものです。

私には上手くコントロールできません。


硬めのペン先でも筆圧を掛ければ、筆記線の太さは変化しますが、これは別次元。

素直に筆圧を受け止めてくれます。


柔らかいと言っても、コシはあるのでクセがあって扱い難いペン先ではありません。


ペン芯のキズの影響もないようで、ペン先に関してはアタリだったようです。




やはり、ペリカンの茶縞軸は、いいですよね。
地味な色合いですが、模様も色合いも茶縞が一番綺麗に思えますし、全く飽きません。

現行のグリーンストライプやボルドーも綺麗ですが、模様が整い過ぎていて逆に不自然だったりします。

異常に人気が高いのは日本だけなのかもしれませんが、ぜひ、現行のモデルでも復活して欲しいです。







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Last updated  2010年01月11日 01時16分59秒
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