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2004年12月07日
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 10月30日から公開されていた、山田洋次監督の「隠し剣 鬼の爪」の上映は、残念ながら金沢での上映はすでに終わってしまいました。
 激しく揺れ動く幕末。東北の小藩で恋をし、生き方に悩む平侍らの姿―時代の波にもまれる若者への思いを、現代の若者たちに通じるものとして、山田洋次監督は「今の若者たちは、おとなが作ったさまざまな仕組みのなかで、のたうちまわるようにして生きている。それでいて無責任とか、遊んでばかりいるとか、文句だけは言われる。キレそうな思いを抱えながらがまんして生きていると思いますよ。この国は彼らの着地点を用意しないんですから。自分の個性に合わせた仕事を選べるシステムというものをつくらなきゃいけないのに。
 年配者だって、粗大ゴミみたいに扱われてしまう。この国は、国をあげてどこが悪いのか一生懸命考えなきゃいけないんじゃないか。そんなことを時々思いますね」と述べています。

 前作「たそがれ清兵衛」のDVDを購入し、時折鑑賞しています。11月22日の日記でも紹介しましたが、「『たそがれ清兵衛』の製作を通してぼくは藤沢周平の時代劇という豊かな鉱脈を掘り当てたような手ごたえを感じていた。」と山田洋次監督は言っていますが、その「鉱脈」とは何なのか、最近考えています。

 藤沢周平さんの時代小説は一度も読んだことはありませんが、出版界には周平ブームがいきているようです。「藤沢周平という作家の根っこにあるのは、少数の強者が好き勝手に動かす社会への激しい怒りと、いかなる権力からも遠い圧倒的多数の弱者への強い共感です。はなやかでぜいたくなもの、熱狂、戦争が大嫌い。しかし、日々を誠実に生きる人々には惜しげもなく豊かであたたかな物語りをあたえ続ける。過酷な時代を生きる私たちますます近い作家になってきたんだと思います」との論評もあります。

 映画評論家の吉村英夫著「山田洋次×藤沢周平」を購入しましたが、それを読むのを皮切りに、藤沢周平さんの小説そのものも読んでみたい。





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最終更新日  2004年12月26日 02時03分08秒
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