Atelier Mashenka

Atelier Mashenka

2009.03.12
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カテゴリ: ウォーキング・旅


旅を思いつき、計画し、想像し、準備していく中で、
既に旅は進行しているのだ。
心は動き、遥かな地を駆けているのだ。


新潟へ向かう上越新幹線にて。
何となく実感のないまま準備を進めてとうとう今日を迎えたけれど、
いきなり雪国の風景が目の前にひらけ、不思議な気がした。
東京から、埼玉、群馬、とそれは日常の延長だったのに、
いきなりトンネルを抜けると、しんしんとした雪の風景が広がり、
別世界、別空間に来たようだ。
しかしこちらはこちらで日常が営まれている、ということの不思議さ。
川端康成の名文は端的にして、この驚き、感嘆、不思議さを
如実に表していることを改めて実感した。

ここは標高365m、と越後湯沢の駅にペンキ塗りされていた。
海抜と標高はどう違うのだろう?などとぼんやり考えたりした。
線路が凍らないようにか、たくさんのスプリンクラーが
湯気を上げて湯をふりまいている。

厳しい黒々した木々のシルエットに、雪の山、
雪に覆われた平地にはちょこんちょこんと家がかわいらしく立ち並び、
その外壁の色がモノクロームの風景の中で色彩のしみになっている。

上越新幹線の駅のフォームは、何故あんなにがらんとした印象を与えるのだろうか。
寒い地域だからだろうか。天井が高いのだろうか。
ガラス窓の向こうに雪化粧に覆われた山々が見えるからだろうか。
まるで薄暗い倉庫の中のようにがらんとした空間を感じる。
不思議だ。

平野に来るとすっかり雪はなく、のどかな冬枯れた田が広がる。
田んぼの合間に立つ小屋、木、電信柱。
単線の線路にかかる小さな陸橋、踏み切り、橋。
コンクリ工場の巨大な装置やショベルカーまで、
新幹線ときの2階席の窓から遠くに見下ろすと、
どうしてこんなにかわいらしく見えるのだろう。
小さくかわいらしいジオラマ。
武骨なものまでかわいらしく見える。

いっぱいだった車内は、どんどん乗客が減っていく。
越後湯沢、燕三条、長岡。今では座席にぽつんぽつんとしか人がいない。





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Last updated  2009.03.22 23:35:38 コメントを書く
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mashenka @ Re[1]:生誕120年 棟方志功展(11/12) 一村雨さんへ お久しぶりです! 私もうな…
一村雨 @ Re:生誕120年 棟方志功展(11/12) お久しぶりです。 この展覧会、棟方志功の…
mashenka @ Re[1]:サントリー美術館「京都・智積院の名宝」(01/21) 一村雨さんへ 素晴らしい障壁画でしたね…
一村雨 @ Re:サントリー美術館「京都・智積院の名宝」(01/21) 安部龍太郎の「等伯」を読んで、この親子…
mashenka @ Re[1]:横山操「ウォール街」(10/31) 一村雨さんへ 横山操の手にかかるとNYの…

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