PR
コメント新着
New!
ナイト1960さん
New!
MoMo太郎009さん
千菊丸2151さんカテゴリ
小説 「 scene clipper 」 Episode 6
「ごちそうさま!」
多少前後しながらではあるが3人の満足した声を受けて
福寿のおやじさんは、いつものように温かい笑顔で片手をあげて見送ってくれた。
カラカラと音を立てて水城がガラス戸を閉める
(アルミのドアなんかに替えないでくれよ、おやっさん)
俺は立ち止まるとポケットに両手を突っ込み少しばかり腹を
前に出すと「フーッ」と息を吐いた。
また白い歯が見えた。
「時々、意味深に白い歯を見せて笑うんですね」
俺はたまらず訳を尋ねた。馬鹿にされてるのじゃなさそうだが・・
「あ、これ?」
「そうそう、マリさんが白い歯を見せて笑うのなんて中々見れないのに
今日は、あれ?って俺も不思議だったんですよ」
「そうなの?あんたにも忘れられちゃったのか・・・」
「え?」
「え、じゃないよ、鈍いんだから」
「・・・・・」俺
「・・・・・」水城
「ま、あたしの部屋に行けば思い出すよ」
俺は水城の表情を探った。
水城は俺を見て首を傾げるだけ
仕方なくマリに続いて歩き始める
ここは渋谷区と中野区の区境が近いはず。
中野区に入ったな・・・。
と、マリの足が道から外れた。
「ここよ」
言われるままついていく水城と俺
3階で廊下に出る・・・一番端で立ち止まった。
「303」俺、つい口にした。
するとマリが
「もう覚えたわね」と・・・また白い歯を見せながら言った。
ドアが開いて
「どうぞ、入って入って、今お茶入れるから」
「お邪魔します」と水城と俺
「あ!」
水城が素っ頓狂な声を立てた。
「分かったでしょ、あたしが何度も白い歯を見せた理由が」
「上妻!俺にはまだ・・・あれ!?」
「あの梅の木は」 第12話 2026.05.04 コメント(4)
「あの梅の木は」 第11話 2026.04.29 コメント(6)
「あの梅の木は」 第10話 2026.04.23 コメント(4)