なんと暑い一日だったんでしょう!
そんな暑い日中、毎週金曜日の弓道の練習に頑張って行ってきました。朝9時半からの開始なのですが、もう皆さん顔の汗を拭いていました。拝礼をして、稽古内容の伝達がある中、なんとセミがすごい鳴き声で “ミン、ミーン” と泣いているのですよ。梅雨も明けていないというのに、セミですよ。
第一、第三金曜日は和服での練習。女性は襷(たすき)がけ、男性は肌脱ぎをします。肌脱ぎは左の肩袖をぬぐ動作です。
今日のように暑い日の男性の肌脱ぎ、肌入れは大変です。身体は汗だらけで襦袢が肌にくっついてなかなか肌脱ぎも、肌入れも思うようにはいかないようです。右手に弓矢を立てて持ち、左手だけで行う動作なのです。
静と動の調和を求められる弓道では信じられないほど一射一射、集中して行います。その時のエネルギーの燃焼はかなりのものです。練習の時間が進むにつれ、みんな顔から汗が噴き出ています。汗が目に入ったり、口に入ったり...
寒いのも大変ですが、夏場の暑さも酷なものです。女性はお化粧をしていてもあっという間に汗に流されすっぴん状態です。不思議なことに、人間何かに集中しているときの顔はみな輝いてみえます。すっぴん美人です!顔のほっぺは赤くなっています。昔の小学生みたいです。いえ、ゆでダコです。
何リットルの汗を流したことでしょう。しょっぱい汗が次から次へと。水分補給もかなりしました。そして、塩味飴をなめて塩分と当分補給。あまりの暑さに、お昼ごはんは食欲のない人も何人か。用意してあったチョコレートはもう見るも無残な姿でした。
私は、このところ体調がすぐれなかったのですが、一日思いっきり汗をかき弓道をしたら身体に溜まっていた毒素がすっかり出たみたいで、すっかり元気になりました。やっぱり体を動かさないとダメなんだとつくづく思いました。
この暑い中の練習で今日はひとつ大変怖い思いをしました。午後からの練習のときです。あまりの暑さにみんな道着に着替えて練習をしていた時のことです。
ムカデが...
ムカデが私の袴の上に...
私は、「落ち」、つまり一番最後の立ち位置だったのです。坐射で行う時は、自分の立つ順番というのがあり、自分の番が来れば作法に則り立ちます。座っているときの目線は2メートル先を見ます(その目線で立つと目線は4メートル先になるのです)。
おもむろに立ち上がろうとしたとき、何かが動いている気配がしたのです。ちょっと目線を下げて袴を見ると...
むかでが...
私は思わず絶叫しました。
ムカデ! 百足が! 」
持っていた弓を頬り出し、右手に持っていた矢でムカデを振り払い、あとは一目散に道場の前のほうに走って行きました。もう、みんなびっくり!私の大声と、行動に何が起こったのか一瞬みなさんわからなかったんだと思います。
にょろにょろと素早く逃げるムカデを誰かが道場の外に追い出してくださいました。なんという恐怖...
あぁ~審査じゃなくて良かった。これが昇段審査だったら、もちろん失格ですね。
それにしても、道場に入場し、本座(行射前の控えの位置)から射位(射を行う位置)へ進み、そこで自分の番が来るまで座していた間、ずっとムカデは袴のどこかにいたことになります。道場の真ん中にあんな大きな百足がいれば誰かすぐ気が付いていたはずですから。
袴の上でよかった。袴の下になんて想像したらゾッとします。
今日の一日、なんだか2日分のエネルギーを使ったようです。
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