めざせ!Asian Beauty  megのよくばりブログ

めざせ!Asian Beauty  megのよくばりブログ

2008年01月29日
XML
カテゴリ: 読書

最近読んだ本のこと。
藝大生の自画像  四八〇〇点の卒業制作

東京藝術大学の卒業制作で、自由課題の大作と必修の自画像を仕上げるそうや。藝大ではその自画像を買い上げて、今では4800点を超えるコレクションになってる。
最初は全員のではなく、一部だけやったそうやけど、1902(明治35)年以降は卒業生全員のを買い上げるそうや。
その中から84点と、黒田清輝の1点、合計85点を採りあげて作品と作者について書かれてる。
自画像ってつまんないと思うてたんやけど、最近は興味が出てきた。
その画家が自分とどう向き合い、自分をどのように捕らえてるかがうかがえる。
自画像は好きやないけどインパクトが強いのは、藤田嗣治。黒い絵具を使わないようにと指導する黒田清輝に反した作品を描き、皆の前で悪い例として説明されたそうや。黒田清輝に対する反発のようにも見える。
青木繁の自画像には見すくめられそう。
佐伯祐三も岡鹿之助も、その後の作品を観ているとなるほどと思う自画像。
世の中にこの肖像画しか残っていない、夭折した人、絵とは違う人生を歩んだ人などのも採りあげられてる。
1977(昭和52)年からは、油画科だけやなく、美術学部の全学部で自画像が卒業制作の必修科目になった。
一番印象に残ったのは、村上隆の自画像。
等身大、ありのままの姿で、迷い、悩んでいる様子が伝わってくる。
明治、大正、昭和、平成の日本絵画の変遷も知ることができて、おもしろかった。

昭和平成ニッポン性風俗史 売買春の60年

こっちは、売買春の戦後史。まじめそうな内容やったんで、図書館で借りた。
日本の性風俗産業が、いかに政治と結びついているのかが豊富な資料でようわかった。
敗戦から2日後の8月17日、近衛文麿内相が、警視総監に進駐軍兵士への性慰安所作りを指示してる。「日本の娘をまもるため」の国策やったそうや。
8月23日には特殊慰安施設協会(のちのRAA)が設立され、最初公募で1360人の女性を集め、最盛期には7万人に達してたそうや。
ところが、兵士の性病増加でGHQは政府に公娼制度の廃止を求める。
翌年3月には、GHQがRAAへの兵士の立ち入りを禁止し、RAAは閉鎖。国策で集められた女性は、何の保証もなく放り出されてしまう。
その人たちの多くが街娼(パンパン)になったこともあって、昭和21年11月に赤線ができる。
警察監視下の集娼地区「赤線地帯」は、いい(公認の)売春。
東京の赤線は、新吉原、新宿、品川、千住、玉の井、亀戸、洲崎、亀有、東京パレス、鳩の街、新小岩、立石、武蔵新田、立川の錦町と羽衣町、八王子、調布にあったそうや。
非合法な青線は新宿花園町や横浜の黄金町など。
売春防止法は、業者の一部国会議員への陳情や献金の効果か何度も法案不成立になってた。
昭和30年に労働省が行なった調査によると、売春業経営者350人のなかに、県町村会の議員が13名、町長村長が3名、教育委員が3名、民生委員が10名、PTA役員が34名いたそうや。広島からは業者の国会議員も出たらしい。
売春防止法が公布されたんが、昭和31年。
その後も法の抜け穴をみつけて、トルコ風呂(ソープランド)などの新風俗が次々に生まれてくる。
昭和59年、「風俗営業法」が大幅に改正され、ソープランド、のぞき部屋、ファッションマッサージなどが届け出制になった。
これらは、お上の許可を受けてやってるビジネスやったんやなあ。
売春ツアーの走りは、私が台湾で行った北投温泉やったそうや。芸者、ホステス1300人が相手やってんて。じゃぱゆきさんのことや、援助交際のことも書かれてる。
作者は、この60年で日本人が失ったものはモラルやと最後の章で書いてはった。

今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。

blobranking
人気blogランキングへ  ええかなと思わはったら、クリックよろしゅうに!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年01月30日 11時44分15秒
コメント(12) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:藝大生の自画像と売買春の60年(01/29)  
marin_kaze  さん
東京芸大の卒業制作は、自画像必須なんですね^^;
大変そうだけど、一度はしっかり描いておいたほうがいいんでしょうね。
赤線とか青線とか、ず~っと昔の話だと思っていましたが、風俗産業はさらに過激になってきましたね。この本、私も読んでみたいです。 (2008年01月30日 03時35分11秒)

Re:藝大生の自画像と売買春の60年(01/29)  
EYASUKO  さん
おはようございます♪
昨年藝大美術館での「自画像展」が元になったご本でしょうか。藤田のエピソードは、よく知られた話ですね。今発売の「サライ」は藤田の特集ですが、この自画像も掲載されています。いかにも自負の溢れた、それゆえに、師の黒田からけちょんけちょんに貶され、藤田終生のコンプレックスの元となった自画像ですね。
 買春の作者の最後の言葉ですが、私にはちょっと異論があります。江戸時代から管理売春はあり、貧しい家庭の娘たちは売られていきました。公然と、親が子供に身売りを強要し、世間もそれを受け入れていたわけです。それからすれば、現在のほうが娘にとっては、はるかに「安全な」社会と思います。もちろん、「援助交際」などという、安易な性の切り売りや買春ツアーなども存在していますが、モラル的には現代のほうがはるかに進んでいると思います。 (2008年01月30日 08時38分27秒)

おはようございます。  
Burnet  さん
旅のところ、また書き込み不具合だった、指先の力が不足してるのかな・・・楽天さん!

初めて女性の大臣が登場して廃止になりましたが
残しておくと良かったのではと、思っています。
廃止後は性病も蔓延して、恐ろしい時代になりました。
そう、反って「みだら」になったと思います。
女性云々を叫ぶより、この時代の有様を想像する眼力を持ち合わせて欲しかったわ。

芸大は今でも、狭き門?

(2008年01月30日 08時52分17秒)

Re:藝大生の自画像と売買春の60年(01/29)  
赤線地帯のあった
この頃の時代と
芸大生のとりあわせ
別物なのに
今日の日記は興味をそそりました。

私も日本の画家の
自画像はとても興味があります。
時代ごとの変化を
同じポーズでずっと
追い続けていくような
執念のようなものをみると
はっとさせられます。

私は自分をちゃんと
みてるだろうかと
いつも思います。
(2008年01月30日 09時53分54秒)

Re:藝大生の自画像と売買春の60年(01/29)  
pomp2005  さん
芸大が卒業制作の優秀作品を買い上げてるのは聞いた事あるけど、全員とは知らんかった。
学科によってちゃうんかな?

売春の歴史は人類の歴史。
トルコのローマ遺跡に行った時、売春婦宿の跡って所も見て来ました。
これからも無くならないんやろね~
モラル云々は・・買収だけやなく、全体的にモラルが低下している気がするんですが~
(2008年01月30日 14時36分47秒)

marin_kazeさん  
2点を1年かけて仕上げるんですから、大変ですね。
自画像をその後も何点も描く人もいれば、これっきりという人もいて、おもしろいです。
赤線って私もちゃんと意味を知りませんでした。公認の場所だったんですね!
-----
>東京芸大の卒業制作は、自画像必須なんですね^^;
>大変そうだけど、一度はしっかり描いておいたほうがいいんでしょうね。
>赤線とか青線とか、ず~っと昔の話だと思っていましたが、風俗産業はさらに過激になってきましたね。この本、私も読んでみたいです。
(2008年01月30日 17時20分50秒)

EYASUKOさん  
作者の河邑さんは、NHKのプロデューサーで、「日本人と自画像」というテーマのドキュメンタリーを制作したことで、この本もできたようです。
藝大の企画展とNHKの番組が連動していたようです。
モラルは定義がむずかしいですね。作者が最後にモラルと書いているのものの、詳しい説明がないので意図は十分にはわかりません。
ただ、生存のためという経済的理由でなく、刹那的な現実逃れから売春を繰り返すということを言っているのかなあと想像しました。
-----
>おはようございます♪
>昨年藝大美術館での「自画像展」が元になったご本でしょうか。藤田のエピソードは、よく知られた話ですね。今発売の「サライ」は藤田の特集ですが、この自画像も掲載されています。いかにも自負の溢れた、それゆえに、師の黒田からけちょんけちょんに貶され、藤田終生のコンプレックスの元となった自画像ですね。
> 買春の作者の最後の言葉ですが、私にはちょっと異論があります。江戸時代から管理売春はあり、貧しい家庭の娘たちは売られていきました。公然と、親が子供に身売りを強要し、世間もそれを受け入れていたわけです。それからすれば、現在のほうが娘にとっては、はるかに「安全な」社会と思います。もちろん、「援助交際」などという、安易な性の切り売りや買春ツアーなども存在していますが、モラル的には現代のほうがはるかに進んでいると思います。
(2008年01月30日 17時31分49秒)

Burnetさん  
売春が合法化されていたり、公娼制度のある国って案外あるんですね。
シンガポールやインドネシア、アルゼンチン、スイス、オランダ、ギリシャ、北欧の国々、フランス、ドイツなど。
女性の議員さんは、同じ女性を守ろうというより、切り捨てたかったのかもしれないなあって思いました。
藝大はすごく狭き門だと思いますが・・・。
受験してみましょうか?
-----
>旅のところ、また書き込み不具合だった、指先の力が不足してるのかな・・・楽天さん!

>初めて女性の大臣が登場して廃止になりましたが
>残しておくと良かったのではと、思っています。
>廃止後は性病も蔓延して、恐ろしい時代になりました。
>そう、反って「みだら」になったと思います。
>女性云々を叫ぶより、この時代の有様を想像する眼力を持ち合わせて欲しかったわ。

>芸大は今でも、狭き門?
(2008年01月30日 17時49分59秒)

ばっちゃん。さん  
マイナーなテーマだったので、みなさんにこんなにコメントいただけるとは思っていませんでした!
自画像占いってできるかもしれません♪
なんとなくその後のその人の人生が写っているように思いました。
-----
>赤線地帯のあった
>この頃の時代と
>芸大生のとりあわせ
>別物なのに
>今日の日記は興味をそそりました。

>私も日本の画家の
>自画像はとても興味があります。
>時代ごとの変化を
>同じポーズでずっと
>追い続けていくような
>執念のようなものをみると
>はっとさせられます。

>私は自分をちゃんと
>みてるだろうかと
>いつも思います。
(2008年01月30日 19時33分35秒)

pomp2005さん  
戦争だったり予算の関係だったりで抜けている年もあるそうですが、今は自画像は全員買い上げだそうですよ。
売春そのものよりも、その裏で人身売買などで無理やり売春をさせられること(特に子どもや他国の女性)に問題があるようにも思います。
-----
>芸大が卒業制作の優秀作品を買い上げてるのは聞いた事あるけど、全員とは知らんかった。
>学科によってちゃうんかな?

>売春の歴史は人類の歴史。
>トルコのローマ遺跡に行った時、売春婦宿の跡って所も見て来ました。
>これからも無くならないんやろね~
>モラル云々は・・買収だけやなく、全体的にモラルが低下している気がするんですが~
(2008年01月30日 19時37分40秒)

megumegu001さん   
リコウラン  さん
私も何かで卒業制作の自画像の話読んだ記憶があります。10年程前に藝大を卒業した人に聞いて見ようかな。

又難しい社会問題に首突っ込んだものだね。
世の中生きていく為にいろいろな事情を抱えて暮らしています。
昔々男社会だったでしょう。いいか悪いかは別としてです。近い昔では大奥がよく知られたお話。
親子関係も親が絶対的だったし。子も家のため泣く泣く犠牲になっていたものです。
赤線の衛生管理は厳しかったようですよ。
赤線廃止の頃の話ですが、性社会が乱れると反対意見が多かったと記憶しています。
この位で止めとこ。難しいわ。
(2008年01月30日 23時14分19秒)

リコウランさん  
聞いてみて!いったいいくらで買い取ってくれるのか興味があります。
そんななややこしい問題やないから安心して。
隠されてきたり、あまり話されてこなかった事実を知ってみたかっただけやから♪
-----
>私も何かで卒業制作の自画像の話読んだ記憶があります。10年程前に藝大を卒業した人に聞いて見ようかな。

>又難しい社会問題に首突っ込んだものだね。
>世の中生きていく為にいろいろな事情を抱えて暮らしています。
>昔々男社会だったでしょう。いいか悪いかは別としてです。近い昔では大奥がよく知られたお話。
>親子関係も親が絶対的だったし。子も家のため泣く泣く犠牲になっていたものです。
>赤線の衛生管理は厳しかったようですよ。
>赤線廃止の頃の話ですが、性社会が乱れると反対意見が多かったと記憶しています。
>この位で止めとこ。難しいわ。

(2008年01月31日 13時10分46秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

megumegu001

megumegu001

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年06月
2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: