図書館で借りた本。
「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか 開沼博著
1984年福島県いわき市生まれの著者は、2006年から「福島原発」をテーマに研究に取り組み、昨年1月14日に東京大学大学院の修士論文「戦後成長のエネルギー―原子力ムラの歴史社会学」として提出した。
3・11の東日本大震災後、そのテキストに導入部と補章を追加したぐらいで、ほとんど手を加えることなく出版されたのが、この本。
あとがきに、学部時代から長く指導した上野千鶴子さん、修士課程の指導教官である吉見俊哉さん、著者の研究の視点に対するヒントを提示した姜尚中さんなどの名前が挙がってる。
吉見さんの文化社会学やメディア論についての本は何冊か読んだことがあった。
この本でも、「中央-地方-ムラ」の支配と自動的かつ自発的な服従の関係を原子力という視点から考察してる。
それも興味深いけど、その分析のために3・11以前に、調査、ヒアリングした「フクシマ 原子力ムラ」の前史、成立、現在の部分も、今となっては貴重な資料。
著者は博士論文も書きはるんやろうか。どんな内容になるのか楽しみや。
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