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2008年07月31日
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カテゴリ: 独り言

死者は生者を思えない、死者を思うのは生者ばかり。

だからこそ死んでゆくものはその死のかたちに拘る。

眠るようにうっすらとした微笑を浮かべて亡くなるのが理想形。

だが、現実はそのようなかたちを万人には許してくれません。

生きてるときより美しい形で亡くなった人もすぐに焼却されるだけ。

斎場で焼却炉のボタンを押す時の気持ちは核ボタンよりはるかに軽い。

生きてる体と死んだときの体では重さが違うと言います。

死んだほうがわずかながら軽くなるそうです。

その軽くなったのが”魂の重さ”と言うひともおります。

確かに、早く焼いて骨にしてくれと言う人もいます。

誰にも思って欲しくないと言う人もいます。

この世から愛されず不幸の限りを尽くした人たち。

まるでゴミのように焼かれて無縁墓に埋葬される人も見ました。

原発の漁業者への補償金で漁師達は揃って墓石の背比べを

して立派な墓を建立します。

わたしの目からすればそんなものに昔の土饅頭のようなぬくもりも

したしみもなつかしさも何一つありません。

まあ、こんなこと言うのは”昔は好かった”弁じゃないかと

言われればそれまでですがね。

わたし自身、土饅頭がいやで墓石を建てさせたのですが

と言うのには裏がありまして先祖があまり好い死に方をして

いなかったので心の整理をつけたかったからでした。

曽祖父の墓を合葬してくれと言う曾祖母の遺言もありましたし

離れた町に残っていた墓を掘り起こして骨をさがしましたが

櫛が1つだけしか出てきませんでした。

土を袋に入れてこちらの墓へ入れてやりましたが。

こんな事して喜ぶとは思えませんでしたが、言いつけは守りました。

”死せる孔明生ける仲達を走らす”と似なくもないなと苦笑いしました。

今では盆道を作る村普請も消え去って土手に咲く彼岸花の群落もなく

みな、車で来て線香と水と花と供物を捧げて20分もいないで去ってゆく。

やがては来るべき道と言うことも思わずに。

みな消え去る影ばかりが、ひと時の生と言う幻に戯れて。

去年耳にした鐘の音が今年は1度も届きません。

寺の鐘も死者のためには無く生者のためにのみ鳴り続ける。

”誰がために鐘は鳴る”でありましょうねえ。






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最終更新日  2008年07月31日 16時26分23秒 コメント(4) | コメントを書く
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