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見上げる雲のかたちが変わって行くのを見るときがある。
そのような休息の時間が与えられた幸せを無意識に感じながら。
沈黙していた木々の梢がさわさわと揺れだす時がある。
そんな風の子供じみた悪戯に微笑する自分に安堵する。
微温湯は好きじゃない性格だからと言って理由もなく怒る訳ではない。
自分なりの節操があるから、だから無節操な人間を厭うのだ。
大地から塩がふきだす国土に住む人々は塩を憎むだろう。
生命をも奪う灼熱の太陽を憎む人々もいるだろう。
恵まれた大地に住む人はその雑草を憎む。
太陽の熱を欲する人々は太陽を愛するだろう。
日光を浴びる為に裸体にもなるのだ。
わたしの肌は白い、同じく顔も白い。
太陽を避けているからだ。
でも、車の運転をするので顔や腕には黒子やシミが
随分と増えてしまった。
知人は言う、
「もっと顔をくろくしろ」、と。
でも、わたしの体は敏感に太陽の光が変わってしまったのを
感じている。
中学、高校の頃、テニスをしてる時浴びた陽光とは違う。
悪意を覚えるこの頃の陽光である。
それもこれも全て人間が為したことなのだ。
巧みに泳ぎまわって格差社会の一桁の富裕層となった者達
がその真犯人であろう。
今度、日焼けサロンなる店が開店するそうだ。
みちのくの農村社会の小さな町で、ほとんどの人は日焼けてる。
そんな町で赤くなった顔はやはり目立つ。
勿論、そのような店を開いたのは都会に住む人物なのだ。
わたしにも行けば好いというが行くつもりはない。
幾ら表面を焼いたとて、わたしは白い肌を持つ者の意識は
捨てることが出来ない。
昨日、剃らなかった顔の髭をさすりながら埒も無い事を
書いている自分に少し呆れながら、。