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両腕で十分におさえられる白と黒の長方形の
上をすべる指の動きの激しさにしばし見入る。
ピアニストの名はエフゲニー・キーシン
曲はリストのスペイン狂詩曲2/2。
一瞬停止した小指が印象的である。
ピアノに無知なわたしには出鱈目に弾いてるとしか
思えない右と左の手の指の動きである。
だが、どう弾いても間違いようのない修練の結果が
確実で正確無比な音を紡ぎだす。
人間と音楽の関係を無意識に想う。
コンピューターで自動演奏と言うものがあるけれど
それに感動して拍手する者はいない。
何故だろうか。
生命ある人の手で生まれる音でないからでしょう。
わたしに音楽など語る資格はもとよりありません、。
今夜は、偶然、耳にした、目で見たピアニストから
受けた印象だけを記しました、。