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遂に平行宇宙の薄膜が破られてその星に
宇宙船が飛来しました。
その星の住人たちのマイノリティーが望んでいた
物体と乗組員達が。
と言ってもその来訪者たちが地球人類である事は疑いようが
なかった。
彼らが驚いたのは自分の星の世界とまったく同じ街並みでした。
しかし、動くものが見当たりません。
人も動物もまったく存在しません。
彼らは放射能計測器で生物の存在に絶望的な値を計測し
ていました。
そうであることは事前に察知していましたが信じたくはなかった。
彼らが到達するのが遅かったとも言えましょう。
しかし、彼らの星では人類の理性の下に国境をなくし
民族の差別を解消して地球連邦と言う組織を作っていました。
核兵器は既に過去の忌まわしい歴史と共に葬り去られていました。
来訪者の誰もが皆悲痛な面持ちになっていましたが、やがて
リーダーが
「なんと愚かなことを!」
と搾り出すような声で呟いた。
彼らが飛来した星が彼らが住んでいる星と同じ
銀河系第三惑星の地球である事は間違いのない事実でした。
中性子爆弾がこの緑の星の支配者である人類と生物を
絶滅させたのです。
夜が訪れた都会の街に不夜城のようなネオンが輝き始めました。
来訪者達だけが見るネオンが美しく無人の街を彩っていました。