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2007年09月17日
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カテゴリ: ドキュメンタリー
【ストーリー】
ドキュメンタリーなので、ストーリーではありませんが…。

軍事的・経済的な力を持ち、良くも悪くも世界をリードしている
アメリカ合衆国。ところが、意外なことにこの国には国によって
運営される健康保険制度がないのだ。かわりに人々は、民間企業が
運営する医療保険に入り、もしものときに備えることになる。
医療保険に加入できない人々は莫大な治療費が払えず、事故にあっても
自宅で傷口を縫合する人、切断した2本の指のうち1本しか治療できなかった
人など、悲惨な境遇にある。


医療保険に加入し、長年保険料を払い続け、もしもの時には手厚い
看護が受けられるはずの人々だ。
マイケル・ムーア監督がホームページで、医療保険に関する、
「腹に据えかねる出来事」を募集したところ、1週間で2万件を超える
応答があった。

安い保険に加入していたため、支給される金額では莫大な医療費が
支払えず、家を売却して娘の家の地下室に住む中年夫婦。
雇用先の福利厚生がないと薬が買えないため、80を過ぎてなおスーパーで
働く老人(死ぬまで働くと言う)。
理不尽としか言いようのない様々な理由で、保険会社より保険金の
支払いを拒否され、治療の受けられない人々。


医療に関する事業の運営を、国から民間に委託する法案を成立させた
ことだった。
医療を国が管理することは、すなわち社会主義的医療を助長するとの
理由からだ。
しかし、それ以降アメリカの医療水準は先進国の中でも下位へと転落する。


どうなのか、ムーア監督はカナダ、イギリス、フランスの医療の現場に
突撃インタビューを試みる…。

 マイケル・ムーア

これまでのドキュメンタリー映画で、銃社会・イラク戦争を題材にしてきた
マイケル・ムーア監督が、今回ターゲットにしたのはアメリカの医療保険制度。
国民すべてに平等な医療保障を、と謳われている制度の実態を、インタビューを
通して暴いていきます。

製薬会社から献金を受けた政治家が、薬の値段をつりあげる法案にサインする、
保険会社は、儲けを出すために理由をつけて保険金の支払いを拒む、病院は、
所得が低く治療費の払えない患者を無理やり病院から出し、ホームレスの
収容所前に捨てていく…。
儲け最優先の保険会社が人々の健康、ひいては命を握っているというのがかなり
問題ありと言う感じ。
対するイギリスは、基本的な医療は無料。病院の会計は患者に交通費を返すために
存在する。医師は患者を治したことによって評価され、給料は国が支払う。

今回、相手方(医療関係者)への突撃インタビューはあまりありません。その代わり、
各国にインタビューに飛びます。
9.11のテロのときに、マンハッタンでの救助活動に参加したために体を壊したのに、
所属がニューヨークでないからといって支援金を支給してもらえず治療が受けられない
消防士たち。
唯一の突撃は、アメリカ国内で唯一無料で治療の受けられる場所、グアンタナモ収容所へ
彼らをつれて乗り込んでいくところ。アメリカで120ドルする薬が、仮想敵国キューバで
5セントで買えると知って涙ぐむ彼らの姿が印象的です。

もちろん、すべてマイケル・ムーア監督の一方的な視点で描かれているので、きっと
アメリカの医療にも良いところはあるハズです。新薬の開発では進んでいるとか…。
でも、平等を謳いながらまったく平等ではないシステムに、上のほうの人たちが目を
つぶっている(しかもお金につられて)ところは非常な問題だと思うのです。

対して日本はどうだろう。確かに国民健康保険があって、普通の医療費は国が7割負担
してくれます(負担率はちょっと前に上がったばかりだけど…)。
でも、医療過誤とか妊婦さんのたらいまわしとか医師不足とか、問題はいっぱいあるはず。
これから決まる新しい首相には、頭を使ってがんばって欲しいものです。

私も、一患者として、今後たいしたこともないのに救急車を呼ぶのはやめよう…
(もちろん今までだってやってないけど)。





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最終更新日  2007年09月19日 20時15分08秒
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