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1975年6月18日(水)神宮夜間(11回戦ヤクルト6勝4敗1分け)=観衆10、000人
広 島 010 010 001 | 3
ヤクルト 400 000 00× | 4
勝投手 渡辺孝 2勝2敗(13試合)
負投手 佐伯 4勝7敗(17試合)
本塁打 若松5号2ラン(佐伯)=1回、大杉7号2ラン(佐伯)=1回
二塁打 ロジャー、守岡
猛打賞 ホプキンス4打数3安打
犠 打 両軍0
盗 塁 広1(大下)、ヤ1(ロジャー)
失 策 広0、ヤ1(船田)
併 殺 両軍0
残 塁 広7、ヤ4
試合時間 2時間40分
ヤクルトの先制パンチが効いた。1回一死、福富が四球で歩いた。続く若松は流し打ちするように当てると、打球はグングン伸びて左翼芝生席へ飛び込んだ。さらにロジャーが中前打したあと大杉は0-1後の直球を右中間へ。ちょっと詰まり気味だったが、本塁から中堅へ吹く強い風に乗って幸運な2ラン。あっと言う間の4点だった。
広島は2回二死二塁、木下の遊ゴロを船田が一塁へ悪送球して山本浩がかえり1点。5回には大下の安打と二盗でつかんだ二死二塁にホプキンスが右前適時打。そして9回には代打守岡と三村の長短打で1点差としたが、ヤクルトの渡辺孝-松岡弘の手堅い継投に逃げ切られた。広島は5連敗、4位に転落。
”特打ち”で大砲うなる、大杉
雨とホームラン風。この2つを頭に叩き込んで、佐伯はスタートに細心の注意を払っていた。
雨。いつコールドゲームになるかもしれない。こんな時、先発投手の一番の使命は、先取点を許さないことだ。その上にホームラン風が重なって、佐伯は神経質になっていた。「外角攻めに」徹したのも、こんな条件からである。
その佐伯が唖然として棒立ちになった。若松の先制2ランが左翼へ。大杉の7号2ランは右翼へ伸びていった。風に乗り、流し打たれた2発。佐伯は大きなダメージを受けた。このスタートの2発が両ベンチの明暗を浮き彫りにした。広島に5連敗のあきらめが広がり、ヤクルトは首位固めに活気づいた。
ヤクルトの優勝説に水を差す2つの弱点、それは大砲不在とリーグ最下位の内野守備である。だからヤクルトではこの2つの課題に取り組んでの特訓が続いている。5月は、守備中心に早出の練習を続けてきた。6月からは打線のデコボコを均すために特打ちが始められている。
連夜のアーチをえがいた大杉は、この日、55分間もバッティング・ケージを独占して打ちまくった。もうベテランなのに、両手はひどいマメだ。それでも新顔の大杉はがむしゃらに調整中なのである。「頭を空っぽにするまで特打ちを続けたい」と大杉。大砲の責任感を十分に感じとっているからだ。この大杉の絶好調宣言があれば、、攻撃陣のパワーアップが可能になる。投手力が両リーグ随一の質量を誇っているだけに、テーマ別の再整備が終われば、優勝説も本物になってくる。
「首位固め?ウーン、何とも言えないよ」と、とぼける荒川監督だが、首位の座も三度目となればナインの誰もが当たり前の顔で居座っている。チームのムードがすっかり”その気”になり初めている。
セ・リーグ勝敗表(第12節・18日現在)
試合 勝 負 分 率 差
ヤクルト 54 28 22 4 .560 ーー
阪 神 51 26 22 3 .542 1.0
中 日 54 26 24 4 .520 2.0
広 島 55 26 25 4 .510 2.5
大 洋 50 22 25 3 .468 4.5巨 人 52 19 29 4 .396 8.0
パ・リーグ前期順位
阪急-太平洋ー近鉄ー日本ハム-ロッテ-南海
セ・リーグ打撃10傑(第12節・18日現在)
打数 安打 本塁打 打点 打率松 原(洋) 172 64 12 38 .372
山 本 浩 (広) 197 65 15 37 .330
若 松(ヤ) 183 59 5 25 .322
井 上(中) 194 62 10 30 .320
衣 笠(広) 209 64 8 23 .306
ロジャー(ヤ) 177 53 13 26 .299
中 塚(洋) 191 57 3 13 .298
王 (巨) 148 44 12 35 .297
木 俣(中) 156 46 2 16 .295
三 村(広) 199 57 4 16 .286
パ・リーグ順位
弘田(ロ)ー加藤(急)ー藤原(南)ー阿部(近)ー佐々木(近)ー小川(近)-千藤(日)ー長池(急)ーマルカーノ(急)ー白(平)
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