1975年9月27日(土)長岡(22回戦広島13勝7敗2分け)=観衆14、000人
広 島 300 120 003| 9
ヤクルト 000 000 002| 2
勝投手 佐伯 13勝9敗=完投(36試合)
負投手 渡辺孝 6勝4敗(28試合)
本塁打 山本浩28号2ラン(西井)=9回
二塁打 衣笠、山本浩、水谷、井上
猛打賞 ホプキンス4打数3安打
犠 打 広1(三村)、ヤ2(永尾、若松)
盗 塁 広2(大下2)、ヤ0
失 策 広2(大下、三村)、ヤ1(大杉)
併 殺 広0、ヤ2
残 塁 広7、ヤ12
試合時間 2時間52分
広島は先発全員の17安打でヤクルトに大勝、佐伯が13勝目を完投で飾った。広島は初回から赤ヘルの猛威を見せつけた。三村の内野安打を口火にホプキンスが中前に叩き、山本浩が選んで一死満塁。衣笠は2-2から渡辺孝の好球を狙い打ち。、左中間を深々と破る二塁打で走者を一掃した。3点先取で意気上がる広島は4回、佐伯が中前適時打。5回にも2点追加と前半で早くも勝負をつけ、9回には念入りに山本浩の28号2ラン等でトドメの3点を挙げた。ヤクルトはさほど好調とも思えぬ佐伯を拙攻で助け、9回疲れを見せた佐伯に4長短打を浴びせ完封を免れたが、あとの祭りだった。広島は阪神×中日戦(甲子
園)が雨天中止の為、両チームに1.5ゲーム差をつけた。
「先発渡辺孝」にのびのび
残り少なくなった試合数(10試合)。中日、阪神もピッタリつけてくる。こんな状態に置かれた広島ナインの神経は、必要以上に敏感にもなり、揺れ動くものである。だから、古葉監督も極力、選手に刺激を与えないように努めている。「ここへきて(優勝を)意識するなと言っても無理だ。私も作戦を今までと変えるつもりもない。それで勝ってきたんだから」この時期にくると、作戦変更を迫られることがある。しかし、それをすることによって選手の力がマイナスになる事を避けている訳だ。それほど微妙な選手の心理面。試合前にはこうだった。「安田だろう」「いや松岡弘じゃないか」広島ナインはヤクルトの先発予想を
話し合っていた。一致した意見は出なかったが、予想はいずれもエース級。そんなところへ渡辺孝の先発。ここでナインの感覚に”いただき!”の気持ちが生まれたことは、容易に想像される、一種のプレッシャーがここで消えたわけ。伸び伸びとやれば、今の力関係では広島のほうが上。6回まで今季3度目の先発全員安打を記録したのをみてもわかる。「今日は良く打ってくれた。立ち上がりで3点を挙げてウチのペースに乗り、その後も追加点を取れたから楽だった」と古葉監督。残り10試合のうち半分の5試合も対戦するヤクルト。広島にとってはこのカードに大きなウエートがかかっている。その初戦でリラックスした試合運びで楽勝出来た事に、古葉監督も一つの明るさを見つけ出している。「今日のように選手が、常に前へ前へ向かってやってくれれば、何も言うことはない」と。この日の勝利でついに残り試合数が一桁になった広島。ある程度のプレッシャーがかかってはいても”先行逃げ切り”のパターンを掴めば、危険な落とし穴にはまる事も無くなる。古葉監督もその点は良く心得てい
る。「ついに残り9試合ですか。とにかくウチのペース(先取点を挙げること)で試合し、一つ一つ勝つだけです。そのためには選手が今日のように思い切り良くやってくれること。ウチはそれで勝ってきたのだから。選手が周りの事を考えないようにリードするのが私の役目です」。既に残り試合の勝敗数を頭の中に計算している古葉監督。どのように今後の試合が運ばれていくだろうか--。
セ・リーグ勝敗表(第26節・27日現在)
試合 勝 負 分 率 差 残り
広 島 121 64 46 11 .582 ーー 9
中 日 117 62 47 8 .568 1.5 13
阪 神 116 62 47 7 .569 1.5 14
ヤクルト 117 53 56 8 .486 10.5 13
巨 人 118 42 70 6 .375 23.0 12
パ・リーグ後期順位
近鉄ーロッテー南海ー日本ハムー阪急ー太平洋
セ・リーグ打撃10傑(第26節・27日現在)
打数 安打 本塁打 打点 打率
山 本 浩 (広) 425 137 28 80 .322
井 上(中) 423 131 14 57 .310
高 木(中) 419 127 16 45 .303
若 松(ヤ) 428 127 8 46 .299
王 (巨) 354 105 30 89 .2966
田 淵(神) 381 113 43 87 .2965
ロジャー(ヤ) 404 119 27 65 .295
シ ピ ン (洋) 461 133 29 73 .289
藤 田(神) 341 98 8 46 .287
シェーン(広) 343 98 13 56 .286
パ・リーグ順位
白(平)ー小田(日)ー佐々木(近)ー弘田(ロ)ー加藤(急)ー得津(ロ)ーマルカーノ(急)ー小川(近)ー藤原(南)ー門田博(南)
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