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2024.11.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
手書きハート
「それから…。おとうさんと私の生活が始まった。…って言うか、私が何とか、立ち直るまではおばちゃんが…。はは。」
そして芙美花、
「あっ。はは。」
真鍋を見て、
「バセット。…うんうんうん。バセットにも助けられた。ウチの愛犬。」
瞬間、芙美花、眞鍋を見て、
「あ、ごめんなさい。バセットの事。」
眞鍋に申し訳なさそうに。


「ううん。」
睦美も前を向いて、
「でも…。さすがに…。…昔の、子供の時の、あの時が…。」

芙美花、眞鍋を見て、
「犬に噛まれた。」

睦美、コクリと。
「早くにね。病院に行ったのが幸い。時間が遅かったら。」
顔を左右に。
「だから…。あれからは、今まで。小さな犬を見ただけでも…。自然に体が…。シャットアウト。」

芙美花、そんな眞鍋を見て、
「おとうさん、トラウマって…。」


「うん。…だからかな~~。」
息を吐いて、吸って、
「自然に、あんまり外には…。」



近くの公園に辿り着いていた。そこのベンチでふたり。

芙美花、


その声に睦美。目を真ん丸に。あちこち見回して、
「あ、そっか~~。あ~~。うんうんうん。確かに~~。ヨシカワに近いって~~。」

芙美花、眞鍋に。
「眞鍋さん。」

睦美、芙美花を見て、
「うん…???」

「おとうさん、眞鍋さんたち、きっと、大切な人たちって思ってる。…まっ、確かに。会社がリモートになって、前みたいに、会社に行く訳じゃないから。…あまり、出掛けなくなった。…って言うか、私も、家におとうさんがいてくれると、何だか、不思議に安心できるって…。」

睦美、そんな芙美花に、
「うんうん。分かる気がする。…家にいても、仕事はしてるんだもんね。」

芙美花、眞鍋に顔をコクリと。
「うん。コロナになって、ウチは変わったのかも…。」


僅かな沈黙。


芙美花、
「眞鍋さん。」

睦美、
「うん…???」

芙美花、眞鍋を見て、
「バセット。好きになってくれたら、嬉しい。」

睦美、困ったようにも、何とか笑顔で、
「あぁ~~。」
脳裏に現れた晄史、
「…克服しないと。」
睦美、思わず顔を下に。そして膝の上で両手を握り、
「ん~~~。」

芙美花、
「私が~~。小さかった頃かな~~。もぅ~~。その時にはバセットはいた。はは。あの頃…。…って言うか~~。幼稚園の頃なんて、かなりバセットにやんちゃしてた。バセットに負ぶさってねぇ~~。もぅ~~。いっつもバセットと一緒で…。バセットに凭れて寝てたな~~。…って言うか、私…。ほら。ひとりっ子だから。」

睦美、その声に、コクリと。
「あ~~。うんうんうん。」

「だから。尚更ね~~。ははは。バセットってほんと、全く吠えたりしない。抱き締めるともぅ~~。ほっぺをペロペロ。」
そこまで言って芙美花、
「でも…。今じゃ、麻沙美だけどね~~。…もしかしたら、バセットも、懐かしいんじゃないかな。あの頃の私が戻ってきた。みたいな。」
そして芙美花、眞鍋を見て、
「だから。バセットは絶対に、人を怖がらせない。それだけは自信を持って言える。…っというかぁ~~。私の。」
口を搾って、
「ん~~~。私の…、おねえさん…???」
顔を傾げて。

睦美、芙美花を見て、
「あの犬…、メス…???」

芙美花、目をパチクリと、
「うん。そうだよ。」

「へぇ~~~。」

芙美花、
「はは。暗くなるのが早い。…帰りましょうか。」

睦美、
「ですね。」





家の前まで。カーポートに車が…。

芙美花、
「あ。おばちゃん。」

睦美、
「木守…さん。」

「うん。」

睦美、車を見て、
「…と、言う事は~~。レッスン。」

芙美花、
「終わったみたいですね~~。」

芙美花、ドアを開けて、
「ただいま~~。」

リビングで耀司、
「おっ。帰ってきた。」

汐梨、キッチンで、
「うん。みたいね。」

麻沙美が玄関に、
「キャハハハハハ。」
駆け足で。そして、玄関のフロアにしゃがむように滑りながら、
「おかえり~~。」

芙美花、
「はは。ただいま~~。」

睦美も、ニッコリと。
「こんにちは~~。」

そのまま麻沙美、また起きて駆けながらリビングに。

キッチンから汐梨、睦美に、
「はは。こんにちは~~。ささ。どうぞ。うん。」
ニッコリと。

睦美、ペコリと。
「お邪魔、しま~~す。」

耀司、内心、心臓がドキドキ。



そして…、芙美花と睦美、リビングに。

耀司、ニッコリと。
「ども。」

睦美、高井戸に、
「さっきは…。」
鼓動が高鳴ってはいる。

耀司、その声に顔を左右に、そして右手をヒラヒラと、
「いえいえ。」

既に麻沙美はバセットに凭れて絵本を。

睦美、口の中の物をゴクリと飲み込むように。
バセットに凭れている麻沙美を見て睦美、僅かに目を潤ませて。けれども…。

汐梨が、睦美に、
「はい、どうぞ~~。」
コーヒーを。そして、
「ごめんね。インスタントしかなくって。」
汐梨、申し訳なさそうな顔で。

睦美、その声に恐縮そうに、
「あ、いえいえ。」








ママでいい…。   vol,127.   芙美花、眞鍋を見て、「あ、ごめんなさい。バセットの事。」

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最終更新日  2024.11.27 12:48:47 コメントを書く


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