ミカエルブレイズ

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すでに20年近く前に

ある霊能者に相談事があって

訪れた時に、

相談事とは何も関係のない土地を訪れて、その場所での浄霊をするように伝えられた。


そのときの出来事は、このブログのごく初期の記事として書き記してあるが、

改めて書き直してみようと思った。

それが今回の京都訪問の数日前。

そのときは、京都での体験がそのときの出来事と繋がるとはまったく思ってもみなかった。



20年前の出来事と今回の体験の共通項は、

食べ物が最大の供養となる、ということ。


20年前は、わたしが過去生で殺めたたくさんのひとたちに

自分で握ったおにぎりと水と純米酒を差し上げて回った。


その数、60個。

今回は、わたし自身のアストラルコードにつながった

すでにこの世に存在しない、たくさんの情念体に向けて

贅沢な料理とお酒をわたしが食べることで彼ら、彼女たちに振る舞った。


京都の貴船山は何回訪れたかもうわからないほど

足繁く通った場所。


京都滞在中は、鞍馬温泉に通っていたので

その途中の貴船は当然とおるので

たまに参拝してきた。



しかし、真夏の川床を体験しようとは思わなかった。

30代半ば、鴨川の川床料理を体験したことはあったけれど、

貴船の川床は予約を取るのも大変、と聞き、

さらに暑い盛りの京都の混雑は避けたい、というのがずっと基本姿勢だったので

よもや家族で夏休みに旅行で訪れようなどとは考えてもみなかったのである。


ところがこういった状況になり、

京都の夏もすっかり静かになって、当然、貴船も空いているという流れから

貴船の川床での酒盛りが積年の夢だったという家人によって

貴船川の渓流上に設けられた非日常空間で京料理とお酒をいただくこととなった。


料理は夏の京料理の定番である鱧と鮎を中心に

懐石料理の流れで川床の卓に運ばれてきた。


お酒は、ビールにはじまって、白ワインのボトル一本、そして焼酎水割りとすすんでいった。


目の前の清流には高さ1メートルほどの滝があって

時折水しぶきがかかるほど。

昼間から大層飲んでほとんど酔いが回らないのは、

たぶん大量のマイナスイオンを吸気として吸い込んでいるのだろうと思った。



料理がすすむにつれて、

わたしのアストラルにつながる

たくさんの人々の反応もダイナミックになっていった。


とくにはっきりと反応を感じるのが

一昨年亡くなったわたしの実父の反応。

実父は何よりもおいしいものを食べるのと旅が生きがいの人であったが故に

当然の反応だとわたしも納得した。

そもそも今生で関東の上野國に生まれた縁も

祖先からの繋がりがあるから。

その祖先の連綿たる繋がりの現在地にわたしの肉体があるということは、

わたしの肉体のなかに無数の先祖の記憶と思いが記憶されているわけで

わたし自身が食事を通して体験している味わい、香り、そして悦びがそのまま振動として

数多の祖先の情念体へと伝播するのは当然なのだ。


さらに、突き詰めて言えば

今生の肉体に宿っている魂は

無数の時間と空間を旅して、

この肉体にとどまっている。


その肉体を通して、体験している食物の味、香り、食感、そして驚きは、

その振動エネルギーが魂の中の過去生の同様の体験を揺さぶり起こすことにもなるということ。



食べ物をいただくというのは、

唯物論として捉えれば、肉体の生命機能維持のための行為に過ぎないが、

形而上学的な視点に立てば、


食べることを通して感じる無数の感情の波がそのまま魂まで降りていって、

魂のなかに保存されている膨大な過去生の記憶と結びつき、


そのときどきの人生で出会った人たちとの思い出、

あるいは愛した人への感情までも揺さぶり起こすことになるのだと、

わたしは思っている。


今回、もっとも衝撃的だったのは、

京都産の稚鮎の塩焼きをいただいたときのこと。


鮎というば平安京のときから、

貴族たちが愛した夏の味。

当時の貴族の食事は、副菜が少なく、白米をたくさん食べることで

腹を満たしていたという。


そんな乏しい副菜のなかで、鮎は夏の京都の滋味を象徴する素材であった。


貴族にとても愛された夏の風物詩である鵜飼いで釣られた鮎は

格別のおいしさであったのだろう。

わたしが稚鮎の塩焼きを口に含むたびに

どよめきとも歓声とも言えるような反応が

背後から聞こえてきた。


まさかこれほどの反応、悦びを受け取れるとは思っていなかったので

かなりの出費となったが

今回の京都の旅で、貴船の川床を体験できて

ほんとうによかったと思っている。


おいしい物をいただきくとき、

近しいひとたちをよろこばせるとき、

そのときに感じる充実感、幸福感は

自分自身だけのものではない。


現在、肉体のなかに留まっている「わたし」を

産み出した、無数の祖先と過去生からのご縁でつながる方々をも

感じていることなのだ、ということ。


ゆえにわたしたちは、

いま、この瞬間瞬間を決して自分に嘘をつかず、

適当に過ごさず、



他者と自分自身に対して、

じゅうぶんに、真剣に、精一杯、できることをして、

そして努力することで楽しんで生きることが

大切であり、最高の「義務」なのである。

そう感じた、不思議な短い旅であった。



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最高水準まで充実した世界へ上昇しました。


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その縦軸と横軸の交差点が

現在の「あなた」という存在です。


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