2024.03.26
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建築士過去問 法規 耐火建築物 防火地域

特定行政庁の認定等は考慮しない
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Q 準防火地域内において、延べ面積1,600㎡、地下1階、地上3階建ての事務所を新築する場合は、耐火建築物又はこれと同等以上の延焼防止時間となる建築物としなければならない。

A 事務所は特殊建築物ではないので、『特殊耐火』法27のチェックは不要。準防火地域内なので、『防火地域』令136の2を見る。一号の準防火地域で延べ面積が1,500㎡超にかかるので、1号イ、ロとする。イは主要構造部が令107の耐火構造とし、延焼のおそれのある部分に防火設備とするので、耐火建築物である。ロは延焼防止時間がイの基準に適合するとあるので、設問は正しい。


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Q 耐火性能検証法における建築物の各室内の可燃物の発熱量は、当該室の用途及び床面積並びに当該室の壁、床及び天井(天井のない場合においては、屋根)の室内に面する部分の表面積及び当該部分に使用する建築材料の種類に応じて国土交通大臣が定める方法により算出する。

A 〇 耐火性能検証法は『耐火構造』令107の続きの条文、令108の3・2にある。その一号のQrの説明に設問の文がある。


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Q 防火地域及び準防火地域の区域外において、延べ面積2,000㎡、地上3階建ての図書館を新築する場合は、耐火建築物としなければならない。

A × 図書館は『別表』別表1い欄3項用途の特殊建築物(『別表´』令115の3に図書館あり)。3階以上を図書館の用途に供するので、『特殊耐火』法27・1・一より主要構造部を『特殊耐火´』令110の基準または平27国交告255第1・1・四より、1時間準耐火基準に適合する準耐火構造とすることができる。必ずしも耐火構造とする必要がないので、設問は誤り。別表1の1項~4項でひっかかっても、準耐火構造でも可能となる場合があるので要注意。


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Q 延べ面積600㎡、地上3階建ての物品販売業を営む店舗(耐火建築物以外のもの)は、その主要構造部に通常の火災による火熱が所定の特定避難時間(屋根及び階段は30分間)加えられた場合に、当該部分が構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものでなければならない。

A 〇 物品販売業を営む店舗は『別表´』令115の3により別表1い欄4項用途の特殊建築物。『特殊耐火』法27・1・一より主要構造部を政令の技術的基準とするとある。『特殊耐火´』令110の一号・イに設問と同じ記述がある。
『別表』『別表´』→『特殊耐火』法27→『特殊耐火´』令110 の順に引く。





自動式のスプリンクラー設備等は設けられていないものとする。また「耐火性能検証法」、「防火区画検証法」、「全館避難安全検証法」の適用は考慮しない。
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Q 非耐力壁である防火構造の外壁に必要とされる防火性能は、建築物の周囲において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後30分間屋内面の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないものでなければならない。

A 〇 防火構造、防火性能は『定義』法2・八にあり、防火性能の技術的基準は『耐火構』令108にある。その二号に設問の記述がある。『定義』法2・八防火構造→『耐火構』令108防火性能の技術的基準の順に引く。


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Q 共同住宅(天井は強化天井でないもの)の各戸の界壁は、準耐火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめなければならない。

A 〇 『防火壁 界壁 隔壁』令114・1に共同住宅の界壁がある。準耐火構造として小屋裏又は天井裏に達せしめるとあるので正しい。隣の住戸に燃え広がりにくいように、小屋裏までしっかりと界壁を通す必要がある。大手アパートメーカーで、天井裏に界壁がないことが判明した事件があった。


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Q 地上15階建ての事務所の12階部分で、執務室の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを難燃材料でし、かつ、その下地を難燃材料で造ったものは、床面積の合計200㎡以内ごとに防火区画しなければならない。

A × 11階以上は高層区画となり、『防火区画』令112・7に100㎡以内ごとに区画とある。次の8項に壁、天井の仕上げを準不燃材、下地を準不燃材とした場合は200㎡以内と緩和されることが書かれている。難燃材では不可。


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Q 1階及び2階を集会場(当該用途に供する部分の各階の客席部分の床面積の合計が1,000㎡)とし、3階以上の階を事務所とする地上10階建ての建築物においては、原則として、当該集会場部分と事務所部分とを防火区画しなければならない。

A 〇 集会場と事務所の区画は、異種用途区画となる。客席が1000㎡の集会場は、『別表』別表1で1項の場合にあっては客席の床面積と書かれているので、200㎡以上に該当し、『特殊耐火』27条1項一号の特殊建築物となる。『防火区画』令112・18に法27・1・一とその他の部分を1時間準耐火の床、壁、特定防火設備で区画しなければならないとある。




「耐火性能検証法」の適用は考慮しない
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Q 防火区画検証法は、開口部に設けられる防火設備について、屋内及び建築物の周囲において発生が予測される火災による火熱が加えられた場合に、火災の継続時間以上、加熱面以外の面に火炎を出すことなく耐えることができることを確かめる方法である。

A × 防火区画検証法は『耐火構』令108の3・5にある。開口部に設けられる防火設備(開口部設備)の火災時の遮炎の性能を検証する方法とある。その二号に屋内において発生が予測される火災とあり、設問の屋内及び建築物の周囲において発生が予測される火災、建築物の周囲においての部分が間違い。


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Q 準防火地域内における共同住宅の屋根の構造は、市街地における通常の火災による火の粉により、防火上有害な発炎をしないものであり、かつ、屋内に達する防火上有害な溶融、亀裂その他の損傷を生じないものでなければならない。

A 〇 (準)防火地域の屋根の構造は『防火地域』法62にあり、政令で定める技術的基準とある。『防火地域』令136の2の2の一号、二号に設問の記述がある。


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Q 耐火構造の柱は、通常の火災による加熱が所定の時間加えられた場合に、構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものでなければならない。

A 〇 耐火構造、耐火性能は『定義』法2・七にあり、政令で定める技術的基準に適合するものとある。その政令は『耐火構』令107であり、その一号に通常の火災による加熱が所定の時間加えられた場合に、構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものでなければならないとある。


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Q 不燃材料として、建築物の外部の仕上げに用いる建築材料が適合すべき不燃性能及びその技術的基準は、建築材料に、通常の境による火熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間、「燃焼しないものであること」及び「防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じないものであること」である。

A 〇 不燃材料、不燃性能は『定義』法2・九にあり、政令で定める技術的基準に適合するものとある。その政令は『耐火構』令108の2であり、一号に加熱開始後20分間、燃焼しない、二号に防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じないがある。






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JASS5改定(2022年末)による1級建築士受験スーパー記憶術の修正

JASS5改定(2022年末)による2級建築士受験スーパー記憶術の修正






​法規スーパー修正部分

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1級、その他の修正部分
p112上 開口周比が0.4%、0.4が混在→0.4に統一、%を取る。
p136最上段 構材規格記号→鋼材規格記号

p198上 CB1=・・→QB1=・・、CB2=・・→QB2=・・、CB3=・・→QB3=・・。
p206最下行 X、Y方向で壁率比の小さい方→X、Y方向で壁量充足率の小さい方
p281最上段 温度6要素→温熱6要素
p290、2行目 10ppm以下→6ppm以下(基準が変更)
p290、語呂 専 務 が屁をする 専の下に1000 務の下に6 に変更

p316 下イラスト内吹き出し 天井と反射して→天井に反射して
p369 最下段 ( )cm以上→m以上
p371 3段目 【重工業 の下の1.5㎡→15㎡

2級、その他の修正部分
p51、イラスト内ふき出し 910(3尺=洋間)→910(3尺=半間)
p307、上から5行目の式の分母 弾性半径→弾力半径
p314、上から3行目語呂 丸太の年齢は→丸太の年輪は
p314 最下段A 10ppm以下→6ppm以下(基準が変更
p314 最下段の語呂 専 務の息は臭い! 専の下に1000 務の下に6ppm に変更

p377、5段目 入口、交差点の距離は→交差点から入口までの距離。
p381、4段目解答 楕円形ドーム→取る。


お手数をおかけして、大変申し訳ありません。 ​​

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​​ 建築計画入門!
構造の基本を学ぼう!
構力マラソン 構造力学を毎日1題解こう!
建築法規の基本を学ぼう!
法令集の読み込み講座!
環境工学の基本を学ぼう!
​​
​​
​木造建築入門!
​インテリアデザイン入門​!
​​動画リストのリスト​​ ​​


 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、 近代建築入門 が出版されました!約400頁のすべてにイラストを付けました。ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。

 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」

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Last updated  2024.03.26 17:06:07
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ミカオ建築館 @ Re[1]:コンクリート充填鋼管構造CFT(04/08) kareta497さんへ ごぶさたしております。H…
kareta497 @ Re:コンクリート充填鋼管構造CFT(04/08) お久しぶりです。いーかでお会いした 宮崎…
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田村と申します。@ Re:ブログのアクセス数(11/07) 原口教授最高です!

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