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演出:芸術監督 蜷川幸雄
翻訳:松岡和子
構成:河合祥一郎
美術:中越司 照明:勝柴次朗 衣装:小峰リリー
キャスト: 上川隆也 大竹しのぶ 高岡蒼甫 池内博之 長谷川博己 草刈民代 吉田鋼太郎 瑳川哲朗 他

舞台は真っ白。道具は何もなし。
向こう側にも階段と客席があって、横に吹き抜け(!?)。
ヨーク側かヘンリー側か、フランスか。
人物の属性や場面は降ってくる薔薇や百合で表す。
まー、わかりやすかっただけど、ちょっと過剰なとこもあったかな。
ぼとっぼとっっの音が、邪魔というか。
だけど、そういう花も肉も血だまりも、ゴールドシアターのお掃除マダムが片づけるのは、
面白かった。
特に冒頭。ゴム長にモップ、ヘリコプターの音もあったし。
客席通路と上手下手からの出入りがスピーディにあって、たたみかけるような展開。
民衆も権力者も、意外にぽろっと翻る。
血と涙の繰り返しが綿々と続く。
何が正しく、何が正統なのか。
どんどん、ぐちゃぐちゃ。
上川ヘンリーは、王の地位にあり、信仰心も篤く、真面目で、一貫して平和を願っているのに、争いを治めることはできない。
(混乱した戦場で、父が子を殺し、子が父を殺してしまう悲劇に、ヘンリーが嘆き悲しむ場面。「アンタが王様なんだから、なんとかしろ!」というツッコミどころでもあり、最高権力者は安易になにも出来ないということでもあるような・・・。)
最後は呪われた男リチャードに殺されるけど、予測の範囲内なのか、無抵抗状態。
滅びの美学でもなく、悲劇でもなく。
ただただ、無常っていう感じ。
エネルギッシュなのは、マーガレットの大竹しのぶさんと、高岡さんのリチャード。
どっちも毒が強くて、死なない。
大竹さんは評判通り。
憑依系・神がかり的な演技に、会場がぐっと引きこまれます。
ジャンヌ・ダルクで、バーガンディ公を言葉で翻意させる場面。
「声」が聞こえなくなって「私の体をあげる!」というところ。
最後はなんとか生き延びようと、ゴタクを並べるのも
マーガレットは、最初は可憐で名前のとおりお花のようなお姫様なんだけど、夫のヘタレに比例して、どんどん鬼嫁になっていく。
ヨーク公をいたぶる残虐さはSMの女王並み。
息子リチャードのために、ヘンリーに絶縁宣言するのは、過激な教育ママに似てる。
サフォークは、難しい役ね。
政治的野心と、マーガレットへの許されない思い。
女からみると自分勝手なヤツだ!!
マーガレットとの別れの場面は切なさたっぷりなんだけど、身から出たサビ!!と思うところもあり。ライトな池内ファンとしては、観た甲斐がありましたわ
この王子達は、ピュアでイタイケで泣かせどころ!!
幼少期のヘンリーくんを気高く演じた中島来星くん。
罪なくして殺されることの不条理を説くラトランドを演じた亜蓮くん。
子供店長にも勝るとも劣らない、インパクトでした
そしてそして
マーガレットの勇敢さとヘンリーの正義感を兼ね備えた王子エドワード、遠山悠介くん
「真田風雲録」では知的な修理だった方ね。
ちょっと注目です!!
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