ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2009.03.14
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カテゴリ: 書評



内容は、人の他の正常な細胞たちを裏切って、ひとり我が道を進んで増殖を繰り返す悪性腫瘍、「がん」が発生する複雑なメカニズムを、遺伝子研究の分野から徐々に明らかになってきた研究経緯を含め丹念に解説した本である。図表はないものの、簡潔で要領をえた文章表現でもって、非常に分かり易く初心者向けに書かれている。

人のゲノムの正常な「原がん遺伝子」が発がん物質によって塩基の並びの小さな変化で「がん遺伝子」となるとともに、「がん抑制遺伝子」の変異による不活性化、DNA修復メカニズムの欠陥、細胞の自殺(アポトーシス)メカニズムの欠陥、こういった様々な「がんを防衛する体内のメカニズムをかいくぐった」条件で、がんは発生する。よくもまあ人間の正常細胞はハードルがうまくできているのに感心するとともに、がんはよくもまあ巧妙にハードルをかいくぐることができるものだと感心する。

ただ、いずれにしてもウィルスや病原菌が原因の病気と違って、がんは自らの内部のDNAから発生する点からいっても治療や撲滅が非常に困難であることは、十分に納得できる。本当に面白い本でした。超お薦めです (評価:星五つ ★★★★★)



裏切り者の細胞がんの正体







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Last updated  2009.03.14 01:17:17 コメント(1) | コメントを書く
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