ねぼすけの読書感想日記

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2009.06.13
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カテゴリ: 書評



ケプラー予想とは、1611年にドイツの有名な天文学者ヨハネス・ケプラーが、「球をできるかぎり高い密度で詰め込む方法は、どの球のまわりにも12個の球が接するようにすればよい」と予想した数学的問題(最密充填方法)である。ところが、1998年にミシガン大学の数学者トム・ヘールズによって証明されるまで、この予想の厳密な証明はなかった。これは、フェルマーの最終定理とともに、もっとも古い数学の予想の一つであった。

本書は、このケプラー予想が証明されるまで数々の数学者が頭を悩ました物語を興味深く記述している。フランスの数学者にして哲学者のルネ・デカルト、日本の原子核物理学者で雪の結晶の系統的研究を行った中谷宇吉郎も登場するし、当然、天才数学者であるC・F・ガウス、レオンハルト・オイラー、ジョゼフ=ルイ・ラグランジュも登場する。更には、三次元空間の処理といえば、ヘルマン・ミンコフスキー、ダーフィト・ヒルベルト、アンリ・ポアンカレーも関係する。

ただ、最終的に、フェルマーの最終定理を証明したワイルズの手法が、美しく・エレガントで・品格があると呼ばれたのと比較し、ケプラー予想を証明したヘールズの手法は、コンピュータを最大限活用し反例となりうる有限個のケースを一つずつ消していくというやり方であった。このように、一見当たり前のような予想の正しさを明らかにすることが、とてつもなく難しいことがありうるということに大変な驚きを感じる。

とても面白い内容でした。(評価:星五つ ★★★★★)



ケプラー予想






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Last updated  2009.06.13 19:33:32 コメントを書く
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