ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2011.10.16
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カテゴリ: 書評


書 名=沖で待つ
発行所=文藝春秋
発行年=2006.2
評 価=★★★☆☆


【送料無料】沖で待つ


第134回(2005年下半期)芥川賞受賞作品である。内容は、女性総合職として住宅設備機器メーカに入社した主人公と、同期で同じ職場に配属された男性との友人関係としての互いの奮闘を描く物語である。題名の「沖で待つ」とは、同期男性が結婚した別の女性への思いを綴った詩の中に出てくる表現で、主人公が気に入ったフレーズではあるが、事故死したこともあって、「三途の川」の沖合で、主人公の今後の職場での奮闘努力の行く末を先に待って見守っているという意味合いもあるように思える。

いくつか転勤場所がある、ある程度の大企業のサラリーマンにとって、同期とは社内でも特別な存在である。若いうちは、いっしょにつるんだりコンパをしたり気の置けない仲間である意識が強く、その感覚はお互いが部下を持つ立場になっても、あるいは会社内である程度昇進に差があってもづっと残る感覚である。ライバル的な側面があっても、同期と言うだけでそれとは別に、互いをなぜか信頼し応援する気持は残るものである。そういった感覚を思い出させてくれただけでも本書の価値はあった。







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Last updated  2011.10.16 23:24:00 コメントを書く
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