ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2011.11.06
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カテゴリ: 書評


書 名=正義のミカタ ~I'm a loser~
発行所=双葉社
発行年=2007.5
評 価=★★★☆☆



【送料無料】正義のミカタ


高校3年間を筋金入りのいじめられっ子で過ごした主人公が、自分を変えるため進学した大学の「正義の味方研究部」に入部し、仲間とともに大学内で発生する事件を解決していく話である。筋や登場人物の設定は申し分ないとは思うが、途中から「正義とは何か」について主人公や周りの関係者が考え始める所から少々脱線していく。というより、内容自体が全く面白くなくなるし、それまでの設定が何だったのと思われるような違和感に苛まれる。

マイケル・サンデル教授の白熱教室じゃあなけど、どうも「正義について語ろう」とすると、何かこみ上げる醜悪な感情が出てくる。方や正義感、方や一体何が悪なのか、個人個人基準は違うし、そもそも「正義って何」なんて正面切って言えるほど純粋無垢でもない。それでもしったかぶりの浅薄な考えで語ろうとする人間を、無意識に蹴りたい・叩きのめしたいような感じだ。これは例えば、電車の優先座席付近で立っていた時、かかってきた携帯に出た際に、前に座った白髪の上品そうな老人に「切れ、ここをどこだと思っている」と怒鳴られた状況を考えてみよう。老人の言うことはもっともで正義感に溢れている。ただ、当たり前のマナーを知らないかのように黙って怒鳴られる程、気弱でもない。すると、湧きあがる感情は、恐らくどれだけ正義を語る人に対しても、蹴りたい・ぶん殴りたいだろう。

しかし、結構面白い著者もまだまだいるものだ。別の作品も見てみたい。







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Last updated  2011.11.06 13:52:35 コメントを書く
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