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人間とは欲深い生き物で、とある一つの欲望が達成されたら次の欲望が生まれ、それが達成されたら更に次の欲望が…と無限に欲望が生まれてくる。
例えば、子供の頃は移動手段として自転車が欲しい!という欲望が、大学生くらいには自転車の速さでは満足できなくなり、原付バイクへ、社会人になれば軽自動車、結婚して子供が生まれたら軽自動車では満足できなくなり普通自動車、課長や部長になれば高級車…という感じで次から次へと欲望は生まれる。
この欲望がいけないんだ、というわけではない。
原始人の生活では、安全面ではいつ獣に襲われるかも分からないし、いつ天候が悪くなるかも分からない。
食事面では、いつ食料が採れるのかも分からないし、保存もできない。いつ飢え死にするかも分からない。
いつも死と隣り合わせな生活だったのだ。
しかし人間の限りない欲望があったからこそ、現代では家があり冷蔵庫もあり、スーパーに行けば食料の調達も容易であり、原始生活のような不便な生活を強いられることがなく、安全で安定した生活ができるのだ。
しかし、死と隣り合わせな生活を強いられることがなくなった反面、必要でない欲望を持つようになった。
食べたい、という欲望を例として挙げると、昔は食べることすらままならなかったのに、今では「もっと満腹まで食べたい」「もっとおいしいものを食べたい」「もっと珍しいものを食べたい」と、生きる上で必要でない欲望まで満たそうとしてしまうのだ。
こうなってしまうと「食べる」ことは当たり前となり、たくさん、おいしいもの、珍しいものを食べないと満足できなくなる。
生活水準を上げない、とはこういうことで、一度上がってしまった生活水準は下げにくいのが事実である。今の生活から原始人の生活に戻れますか?無理ですよね。
極端な例が高額宝くじ当選者のその後の人生である。
聞いたことがある人も多いだろうが何億円という大金を手にすると金銭感覚がおかしくなり、一気に生活水準は上がる。当選した金額が底をついたとき、残ったのは上がり切ってしまった生活水準である。
どうなってしまうかは想像がつく。
生活水準を今以上に上げなければ、もしくは下げることができれば、貯金ができ、心に安心感が生まれて生活しやすくなるだろう。仮に資産がなくなったとしてももう一度復帰することが容易だろう。
良い人生を歩みたければ、生活水準は上げない方が良いと思う。むしろ下げれるなら下げた方が良い。
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