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2022年05月28日
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カテゴリ: こんな本を読んだ
プーチン本真っ盛り。
 図書館でリクエストしてもなかなか手元に届かない。やっと届いた1冊。古い本だが、これがなかなかのものだった。 

■プーチンの実像 朝日新聞国際報道部 朝日新聞出版  2015

 この本は、 2014 3 月のクリミア半島出兵を受けて上梓された一冊。
 今、プーチン本が出回っているが、今にして思えばこれが白眉か。
 「侵略者は誰かに止められない限り、侵略を続けることを歴史は示している。ナチス・ドイツもソ連も、あなたには悪いが、かつての日本もそうだった」「プーチンはさらに先に進む」「いつ、どこに向かって、どんな方法で進むかは予見できない。しかし、彼がここで止まることを示すような歴史の前例は一つもない」。 (286 ページ )
 プーチンの経済顧問を務めたイラリオノフはそう言い、欧米においてはイラリオノフが抱いているのと同じ懸念が広く共有されているという。
 同書では、プーチンが従順な改革者、実務家としてエリツィンに見いだされ、その取り巻きの経済人の利益を擁護する者として擁立された、とある。ところが、プーチンは権力を握ると豹変し彼らを追い出してしまう。それは腐敗した政権と取り巻きを憎む国民が望んだことでもあったのだろう。KGBの手法を熟知しているプーチンは爆破事件をでっち上げチェチェン介入で更に支持を広げる。
 かつてはEUと連携して、「リスボンからウラジオストクまで」をカバーする、ユーラシア大陸の西から東までを広大な自由経済圏にしようという、改革派プーチンは提案が黙殺され欧州へ失望する。もっとも、政敵をあらぬ罪で監獄にぶち込み、都合の悪い記事を書く記者を殺害し、不正選挙を行うなど、西側の人間でなくてもプーチン政権は信用されないだろう。
 サルコジ仏政権の国防相ロンゲは、「ロシアの戦略的位置は重要だが人口は独仏を合わせた程度で経済力も弱いまま。プーチン自身も自分の国の限界を十分に知っているはずだ」。
 そして、「リスボンからウラジオストクまで」の自由経済圏構想を黙殺され続けたプーチンは、 2011 年に大統領に復帰してからは強硬姿勢に転じる。 (263 ページ )
2022 2 24 日、ロシア軍はウクライナへ「特別軍事作戦」を開始する。



ついでに、こんな本も読んでいました。

■プーチンの国家戦略 小泉 悠 東京堂出版  2016

 非民主的で汚職の多い強権ロシア。そのロシアにも言い分がある。ソ連崩壊後の東欧離反、「勢力圏」と思っていたウクライナの西側への接近。これは許し難かったという分析。この「勢力圏」概念を西側が理解していなかった、軽視していたがためにクリミア軍事介入を見誤った。

 なるほど「勢力圏」概念ですか。アラブの民主化は西側の陰謀だというロシアの主張には単純に賛成しかねるがアメリカもチリ政権転覆、イラク戦争など世界中でだいぶ強引なことを平気でやっていた。「勢力圏」に手を突っ込まれたと思った。

ロシアはロシア正教の国と思っていたが 1 4000 万人中 6100 万人強、イスラム教徒が 940 万人で第 2 の宗教。中央アジアの地方に多いのか。チェチェン紛争はそのためか。

 経済規模は中国の 10 分の一しかないという。 (190 ページ ) 。え~っ、という記述も多い。その他にもあまり知らなかった見方も多い。








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最終更新日  2022年06月01日 10時43分29秒
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