先日喫茶店で珈琲を飲んでいると、店の近所に住む中国の人が植木鉢を持って訪ねてきました。翌日から一ヶ月ほど、急に中国に帰ることになったので、水遣りの面倒を見て欲しいとの事。その時に一緒に持ってきたのが、自家製のニンニクの芽。たまに雑誌などで、使い終わった大根のヘタの部分を、薄く水を敷いた皿に置き、出てきた新芽を汁の実などにする方法が紹介されていますが、それと一緒。植木鉢の受け皿の上で、ニンニクから柔らかそうな芽が吹いていました。
ニンニクの芽を自宅で作るという発想自体、私には無かったので、この光景はとても新鮮。店で売っているニンニクは、あくまで芽が出ないうちにそのものを食べる食材であり、芽が伸びてしまう事は原則として品質の劣化を意味します。そんな私にとって、ニンニクの芽の自作は、まさにコロンブスの卵でした。しかし、更にビックリしたのはその置き方。
ニンニクはあんな形ですから、そのまま受け皿の上に置いたのでは倒れてしまいます。それでは出てきた芽が上方に向かう際にグイッと曲がってしまうので、何とかニンニクは立たせなきゃいけません。そんな時私なら、スポンジやオアシスを使う事を考えるでしょう。でもこの人は、4本の竹ヒゴで20個ほどのニンニクを“ヨ”の字になるように串刺しにしていました。なるほど、こうすればキレイに立ちます。立ちますが、私にはこういう発想はサッパリありませんでした。その場にいた数人(全員日本人)にも訊いてみたのですが、全員が同じ感想。串刺しのニンニクが皿の上で“ヨ”の字になっている光景は、絶対に日本人の発想ではないよなぁと思いました。