今回は趣味の木工の番外編という事で、フライ返しの柄に革でカバーを作ります。ここ数年、大晦日にかき揚げを揚げて天婦羅そばを作るのがお約束になっているのですが、その時に使うのがフライ返し。油で濡らしたフライ返しにタネをコロッケ状に盛って油を張った鍋に突っ込み、お玉で油をかけながら待つこと数分。エェ感じに固まってきたら一旦引き上げ、ナイフでタネを剥がしてひっくり返して再度鍋に投入し、全体に火を通して完成という流れです。慣れるとこんな補助具は要らないんでしょうが、私程度の腕だとこのフライ返しを使った方法が安定して作れるのです。で、毎年難儀だったのがフライ返しの柄が熱いこと。総ステンレス製のフライ返しを200度近い油の鍋に突っ込んでいるんですから、柄を素手で持つことなんてできません。左手だけ軍手をはめて作業するんですが、それも他の作業の時には脱がなきゃいけなかったりで面倒だと思ったんですよね。だったらいっそ、柄に着脱可能な革のカバーを作ろうというのが今回の企画。
使うのは以前鞄の修理に使って残った2mm厚のこげ茶色牛革。柄の形をコピー用紙に写し取りまして、ステンレスの厚み分3mm&縫い代3mmの計6mm分外側に広げて型紙を作ります。これを裁縫用のチャコペンで革に写し取り、梱包用のでかいカッターナイフでカット。内側に縫い代3mmを余してマスキングテープで保護してから革にも使える汎用接着剤を塗り、マスキングテープを剥がして圧着。当て板で挟んでからCクランプで固定し、一晩放置して乾燥させます。次に縫うラインに裁縫用のルレットで点線をつけてから千枚通しで穴を開け、ポリエステルの糸で縫製。最後にコバをカッターで切り揃えて修正し、水に溶いた木工用ボンドを縫って保護して完成。接着剤の乾燥待ち時間を除けば、1時間強くらいしかかかりません。
必要なものがあればとりあえず自分で作れないかを考える、が私のモットーなので、革にもちょいちょい手を出していますが、木工ほど深入りする気はありませんので、専用道具は持っていません。というか、裁縫と木工の道具を流用すればほとんどの事は出来てしまいます。革細工専用で買ったのは摩擦に強いポリエステルの糸位。材料の革は手芸洋品店で端切れを安く買ったものですんでタダ同然。今回のも材料費を計算すれば数十円じゃないでしょうか。まぁなんにせよ、身の回りのものを自分で作って使うのは楽しいですね。