先日の日曜天国のゲストで南極観測基地の調理担当だった人が悪魔のおにぎりというのを紹介していました。天婦羅を作った際に出る天かすと青のりを入れて作った夜食用のおにぎりで、深夜にこんなカロリーマシマシのおにぎりなんて悪魔的だということでこの名前が付いたそうです。ただ、私も天婦羅を作る際は毎回似たようなことをしています。
同業他社のフライはパン粉・小麦粉が粉の状態で残るので、そのまま専用のタッパーに入れて冷凍しておけば、次回もロスなく使えます。ですが、天婦羅の場合は粉を水で溶いてしまうので冷凍保存という手段がとれません。勿論長年の経験からその日の具でちょうど使い切れる量の衣を作るんですが、安全マージンはどうしても必要なので全くのロス無しというわけにはいきません。ただ、残った衣を廃棄してしまうのは私の中で論外なので、こういう時は天かすを作ります。天かすづくりの定番機材といえば茶筅ですけど、うちにはないので、おろし金を掃除するステンレス製のミニ熊手の様な道具を使います。この先を衣に漬け、油の上で振るといい感じで衣が散って天かすになります。
こいつをご飯に乗せ、天婦羅用に作った天つゆをほんの少し流用して回しかけます。あとは気分で天婦羅用に作っておいた大根おろしを添えたり、ネギを少し刻んで散らしたり。いわば天かすご飯ですが、コレがかなり美味い。やっぱり油って美味いのねとしみじみ実感します(無論、頻繁に食べようとは思いませんが)。ちなみにこの天かすご飯は基本私しか食べません。天かすはそもそもそんなに出ないように衣の量を調整してありますし、ココは料理人特権という事で。魚をさばいた際に中落丼を独り占めするのと同じ理由ですね。