美月らしく

美月らしく

2006.11.05
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カテゴリ: cinema,drama
オオサンショウウオ・キンジローをめぐる「デタラメに愛しい物語」
公式サイト ではなっているが、
かなりそのつもりで、最初からリラックスして行ったほうがいい。
いっしょに行った連れは「これは…監督の自己満足ではないのか…?」
という呪縛から逃れられなかったようだけど(^^;
どうせ行くなら楽しんでこないとね。

自称・21世紀の天才レントゲン技師・飛島芳一(オダギリジョー)は
「息を吸って、吸って、吸って、止めてドン!」

まじめに毎日お仕事に励んでいた。
妹の結婚資金を稼ぎたいのだ。
ところが、第二農響会長・香川(光石研)にそそのかれて
150歳のキンジローのレントゲン撮影をするため、盗み出すハメに。

香川は婚約者の女優・アキノ(麻生祐未)の実家・二宮家、
サラマンドル・キンジロー財団の乗っ取りを企てていたのだ。
二宮家には美人4姉妹がいて、末っ子のあづき(香椎由宇)は
ほんとうの母親を知らない。
家を放り出されているパパ(高田純二)に「ママに会わせてやるから」
と言われ、芳一より先にキンジローを盗み出し、レントゲン車に潜伏する。
あづきと運命の出会いをする芳一。


そんなことは大したことではない(←?)
この映画、ストーリーにこだわっていては、本質を見失ってしまう(←再び、?)

劇的な恋に落ちた芳一は、そこでまったく新しく生まれ変わる!

突然、リスペクトの対象をシチリア義賊の誰それやらに乗り代えた芳一は、
自らも義賊となり、笛午村に義賊の部下兄弟とともに移り住むことに。


とにかく、笑えるネタ満載。
笛午弁はぜひマスターしたいところだけど、
たぶん英語をマスターするより難しい。
何を言っているのか、セリフの意味がまったくわからん(^^;
(監督の創作言語、らしい)

オダギリファンとしては、笛午弁を聞かせてもらい、
華麗なる義賊となった編みこみヘアや、
バク転三連チャンを見せて貰っただけで、もう充分楽しめる。

なんか、デカダンのポイズンの香りがする作品なのだけど、
それが不思議と前向きのデカダンというか、

「前向きなデカダンなんてものがあるか!」という反論はごもっともだけど、
なんか、あっけらかんとした明るいデカダンを感じるのだ。
デカダンという言葉そのものがふさわしくないかもしれないが、
すごくのほほんとした脱力系の魅力にあふれている。

公式には「本物だとか、偽者だとか、そんなことはどうでもいいの」
とあるけど、
世の中のことは、たいてい「どうでもいいこと」なのだ。
いろいろ面倒なことはたくさんあるけど、もうどうでもいい。

いわば、全部すべて「どうでもいいこと」。
キンジローに骨折の跡があろうがなかろうが、
母親が誰だって、父親が誰だって、そんなことはどうでもいい。

大切なことは、好きかきらいか、愛しているか、そうでないか。
恋のためにまったく「新しく」なれるかどうか。
それだけでいいのだよ、ね、キンジロー。



 監督:富永昌敏
 音楽:菊池成孔

 名古屋・シルバー劇場にて(10/14~11/10)





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最終更新日  2006.11.05 20:35:28
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