両社はまず、主要顧客である各国の通信大手に対し共同で営業提案する。通信インフラの効率管理、クラウドや携帯端末利用の管理といったサービスでも協力。法人市場も共同で開拓する。あらゆるモノをインターネットでつなぐ「IoT」関連市場などの分野でも一緒に開発や営業を進める。両社それぞれが2018年までに10億ドル(約1230億円)以上の売上高上乗せ効果を見込む。
さらに、相互に特許を開放することで技術開発を加速させる。無線技術に強いエリクソンと、固定回線を軸にしたインフラに強いシスコは技術的な補完性が高い。電話会見でシスコのチャック・ロビンズ最高経営責任者(CEO)は「無線に強いエリクソンと我々の技術を組み合わせることで新たな顧客層を開拓できる」と強調した。
両社が共同利用する特許は5万6千以上にのぼる。保有特許の価値が相対的に高いエリクソンに対しシスコが技術使用料を支払う。両社は今後の有望市場であるIoT向けのサービス開発で強固な研究開発の基盤を共有できるようになる。次世代の携帯通信規格である第5世代(5G)向けの研究開発でも連携する。
シスコはエリクソンとの間で、1年前から買収なども含めた協業の可能性を模索してきた。今回はスピードを重視し、出資や組織の統合は棚上げし、実現できるものから提携を幅広い分野でまとめた。
通信機器業界では競争が激しくなっている。ノキアが4月に約2兆円で同業の仏アルカテル・ルーセントを買収すると発表。ファーウェイも主力の中国市場だけでなく、欧州や新興国の通信会社に激しい営業攻勢をかけて受注を増やしつつある。
出典: http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM10H6O_Q5A111C1FF1000/
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