またアーカイブになっているので、2001年からの重要な出来事(もしくはその当時それほどではなかったが、後に重要と捉えられる会見)なども振り返ってチェックできます。これをみると本当に面白い。例えば911テロ直後数日の記者会見。メディアは、「America Under Attack」などとセンセーショナルに盛り上がってましたが、会見では思いの外冷静、事務的なやりとりに始終しています。もちろん情報が錯綜していたこともあって、報道官は、「今の段階ではコメントできない」「確認していない」を繰り返したりしていますが。
僕が特にお勧めするのは、英語教材としての活用です。中上級レベルで、ラジオ講座などはもう十分という方、政治経済に興味がある方、またPRの英語とは何か知りたい方などはうってつけでしょう。スピーチなどと違って、会見の英語は、「綺麗な」英語ではありません。むしろ単純で、ださすぎるくらい。繰り返しも多い。記者側には外国のメディアもいるのか、ものすごいなまりで質問が飛ぶこともあります。しかしこれが事件が起こっている「現場」の英語だと思うんです。ちなみに今の大統領報道官ダナ・ペリーノ氏は、Let's let them do みたいなLetの多用が多い人です。また会見での特別なボキャブラリーも出てきます。例えば、予算配分についてearmarkという言い方をよくしますね。勉強になります。