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2005/03/07
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カテゴリ: 家探し
明け方4時ごろ、宿泊先の「あやべ温泉」に着いたらしい。もちろん、チェックインは午後までできないし、棟続きの別館にある温泉施設もオープンは10時とのことで、しばらく車中で仮眠をした後、夫を送りに駅まで走る。といっても、運転するのは彼。本当はこのすぐ近くにバス停があって、朝一番の通勤用バスで駅まで行ってもらうつもりだったのだが、予定を変更した。

私たちが見に行く予定の家も、ここから駅までの道の途中にあるようだし、後で初めての道をひとりで運転してまごつくよりも、一度なり二度なり通っておいた方がいくらかでも安心だなということで。

綾部駅は、田舎の駅というほど寂れてもおらず、かといってヘンに立派すぎることもなく(新幹線停車駅の高畠駅はすごいんだよ~、童話作家「浜田広介」の出身地ということもあってか、メルヘンチックに装飾された建物で、ちょっとぉ~って感じ・・・駅の中に温泉があるというのは、観光客にとっては嬉しい設備だとは思うけど)、なかなかいい感じ。

夫を見送って、穣里の機嫌をみながら道を引き返す。途中、五津合町(いつあいちょう)という、見学予定の空家のある町を探してみる。近所を歩いていたおばあさんに住所を見せると、このすぐ先を曲がったところだと教えてくれた。天気は悪いというほどではなかったけれど、雪とも雨ともつかないものがちらほら落ちてきて、あまりゆっくりと見学する気にはなれない感じだった。なにしろ、まだチェックイン前、長旅の後で頭もぼんやりしているし、なんとなく落ち着かない気分なのだ。

おまけにせっかく資料として送ってもらった間取り図などを、持参したつもりで忘れてしまっている。多分、引越し荷物のどれかに詰め込んでしまったんだろうなぁ。なにしろバタバタと出てきたから。家の住所と家主さんの連絡先だけは、きちんと別にメモしてきたのだけど。

ここかな?と、言われたように道を左に入って、坂を上って・・・この辺りのはずだが、どこだろうか・・・と困っていたところにちょうど車で戻ってきたらしい40~50代の女性に尋ねてみると、ものすごく怪訝そうな顔で「あそこを借りるんか?ほかにはないんか?」と(笑)。今は大阪に住んでいるという家主さんが電話で心配していらした通り。「下に住んでる親戚(多分、この方たちなのだろう)が、『あんなところ貸せるものか』『本当に見に来るのか?』と言っている」と。「そんなにもひどい状態なのだけれども、住んでくれるなら家賃も要らないし、好きに直して住んでくれて構わない」というお話なのだった。

お家はとてもひっそりした感じ。
裏に山を背負っていて、家をぐるりと回ると沢水でぬかるんだところには菖蒲のような葉っぱがいくつも顔を出している。山へのぼる少し前には畑地だったらしいところがあって、かなり荒れているという話だったが、想像したよりもずっと手入れされている感じがした。

縁側の掃き出し窓が開いているということだったので、開けて入ってみると、思ったよりもずっと状態がよい。家財も少しは残されているけれども、お盆のたびに掃除をしに帰って来られているというお話だったので、それでこんなに片付いているのかなと納得。台所は土間。続いて薪で沸かす五右衛門風呂(あの、懐かしい鉄製のまあるい浴槽がそのまま!)がある。台所から薪を焚くようになっていて、ガラス窓から中が見えるお風呂で、子どもたちと入るのに勝手がよさそうな感じ。奥に3畳ほどの部屋があるので、壁をぶち抜いて脱衣室に改造したらいいかもしれない。



もうひとつ大きな問題があって、去年の台風で屋根のトタンが一枚外れているそうなのだ。屋根には雪もうっすら積もっていて、外から見た限りではどこのことなのかわからなかった。本当は、知人経由で綾部在住の大工さんに一緒に見てもらいたいと思っていたのだが、連絡がつかなくてできなかった。素人目では、このまま手直しせずに住むことも可能なように思えるのだけど。

うっかりしていたのが、方角をチェックしなかったこと。日中の日当たりの様子がわからなかったこと・・・お隣との距離がそれほどないので、日照時間は短いかもしれない。また、至近距離にお家があるのは安心といえば安心だが、正直、気詰まりな感じもする。裏側は山ということもあって開放感があるのだが、敷地は決して広くはないし、家への出入りはご近所のお家を通らなければできない、というのがちょっとマイナスポイントかな。

でも、綾部のまち自体は開発がそれほど進んでおらず、大手住宅メーカーの規格ハウスのような家も少ないし、里山の景観が美しく残されている土地で好感が持てる。関西といっても、とても柔和な印象で、もしかしたら私も溶け込めるかもしれないという期待感が持てた。

残念だったのが、この土地に実際に住む人たち、とりわけよその土地からやってきた人たちと話ができなかったので、今ひとつこの土地への親近感が広がらないまま去ることになってしまったこと。人との出会いって、そう考えると大きいものだなぁと実感した。





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最終更新日  2005/04/02 09:15:53 AM
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