田崎正巳のモンゴル徒然日記

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モンゴル2008 @ Re[1]:モンゴルでのお葬式(2)(04/03) 高橋 諒様 ご連絡ありがとうございます…
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2012.03.09
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カテゴリ: 世界とモンゴル
モンゴルからのニュースに、「モンゴル初の風力発電所の建設が来月から開始」というのがありました。

私はこの記事を見たとき「ああ、やっぱりそうだったのか」というのを思い出しました。何がやっぱりなのか?

私がモンゴルの大学に赴任することが決まった2008年のことでした。アメリカから20年来の友人がやってきたので、六本木で寿司を食べていた時のことです。

「モンゴル!それは素晴らしい。マサミ、モンゴルが今世界で一番すごい投資先だって知ってるかい?」と聞いたのです。

彼はヨーロッパ人ですが、日本にもいたことがあり、現在はニューヨーク郊外にもう10年以上も住んでいます。投資家といえば聞こえはいいですが、要するに超お金持ちです。

彼によれば、今後有望な投資先として自然エネルギー分野があり、ヨーロッパも有望だが、一番有望なのはモンゴルだというのです。

彼によれば、モンゴルでは風力発電でできた電気は全て国が買い上げる法律ができたので、世界中から注目されているのだそうです。実際、計画されている風力発電施設数も世界一だと言ってました。

「へー、そうなんだー。私も多少はモンゴルのことを知っているつもりでいたけど、そんなこと全然知らなかったよ。モンゴルがそんな国として投資家の目に映っているとはねー。」と答えたものでした。



また別の、アメリカに住んでいるヨーロッパ人からのメールです。同じく2008年でした。



私が「是非紹介して!住所か電話番号わかる?」と聞いたら「後で調べるよ。確か首都に住んでいるはずだけど」との答えでした。

そして数日後返ってきたメールには「フフホト?チャイナ?」とありました。何それ!・・・そうです、この二つの話は共に中国にある「内モンゴル自治区」のことだったのです。

簡単に言えば「アメリカ人やヨーロッパ人にとっては、モンゴルが中国なのか独立国なのかはよくわかっていないし、モンゴルが二つあることも知られていない。」ということなのです。

私が「それは中国のモンゴルでしょ!私が行くのは本物のモンゴル国だよ!」と言っても、当然ですが、理解しきれてない様子でした。


中国は結構巧妙に二つの顔を使い分けています。例えば、カシミヤを輸出するときは「メイドインチャイナ」よりは「メイドインモンゴリア」を印象付けるように、ラベル印刷しているそうです。

本当かどうかはわかりませんが、アメリカが中国の繊維製品の急増で、セーフガードを実施した時「これはメイドインモンゴルだから、輸出可能だ」とカシミヤを輸出したそうです。もちろん、内モンゴル製のものです。

あるいは、本物のモンゴル国のカシミアの輸出(中国の港からアメリカに出す)を止めて、その代わりに中国製品をモンゴル国の枠内で輸出したこともあるとか・・・


風力発電への投資も、投資家に対しては「草原の国モンゴルへ投資して下さい」という感じでアピールしているのではないでしょうか?

モンゴル伝統の歌唱法である「ホーミー」も、中国がユネスコに世界遺産としてモンゴルに内緒で登録してしまったということです。(モンゴルだるまさんからの情報)

中国は欧米人のモンゴルに対する理解や認識の「曖昧さ」をうまく理由しているんだなと思った次第であります。

ま、中国にしてみれば、チベット人の文化も、ウィグル族の伝統も、朝鮮族のキムチ作りも、更には台湾の高砂族の風習さえも、ぜーんぶ「中国の伝統文化です」と迷わず言い切れる自信を持っているのでしょう、欧米人に対しては。



「ゴーヤチャンプルーは、中国の伝統的な島料理の一つです」なんてならないことを祈ります。





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Last updated  2012.03.09 09:58:30
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