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2022年10月24日
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カテゴリ: 病院
おはようございます



今日はソーシャルワーカー(特にMSW)の専門性を他機関共同の視点から考えていきます




そもそもソーシャルワーカーがわからないと言う人は過去の記事をご覧ください↓↓

ソーシャルワーカーの専門性について考える ⓪ソーシャルワーカーとは




前回は院内での他職種連携でしたが、今回は外部の機関との連携・共同の視点からソーシャルワーカーの専門性について考えていきます



是非あなたがソーシャルワーカーの専門性を考える際の参考になればと思います


*今後の予定

⓪ソーシャルワーカーとは
​①他職種連携​​
​②他機関共同​
③厚生労働省
④業務指針
⑤実習指導要綱
⑥私の考える専門性



​1.他機関との連携が必要な理由




ソーシャルワーカーの仕事は 利用者の抱える課題を解決すること です











一方で病院(特に急性期・回復期)と言う施設は基本的には治療を行う場所なので、生活の場にはなり得ないというのがまず前提としてあります

(ただ、療養型や介護医療院のように日常生活に医療が必要な人が長期的に生活を送るための病院もあります)





そのためソーシャルワーカーの役割としては対象者が入院・通院している時だけではなく、治療が終了した先の地域での生活まで見通して支援をしていく必要があります







そこで一つ課題となるのが 病院にいる間に出来ることには限界もあり、全ての支援が病院内で完結するとは限らない と言う事です







逆に「対象者の生活」を支えていくことを考えると、 必ずしも病院でないと解決出来ない問題ばかりではない とも言えます






そのためソーシャルワーカーとしては対象者の抱える課題を整理して、その課題をどこの機関が担っていくのかをアセスメントして支援のプランニングを行っていく必要があります





例えば病気が原因で介護が必要となった方が自宅へ退院する場合は病院として出来る役割は介護保険の説明を行い主治医意見書を記載して、退院後の生活上の課題を明確にして本人・家族と共有することです





その先の実際に退院して生活をしてみながらサービスの調整や退院後の介護の相談に日程くのは病院ではなく ケアマネージャー の役割になります












その先の金銭管理の相談となるなら 社会福祉協議会や成年後見支援センター 、生活保護の申請となれば 市役所の生活保護課 というようにそれぞれの課題に応じて相談すべき機関も変わってきます






そのためソーシャルワーカーとしては 病院を退院後や治療終了後も地域の関係機関と連携を取り合いながら、その人自身を支えていくネットワークの構築 をしていかなくてはいけません










2.他機関共同(協働)で求められるソーシャルワーカーの役割




他機関共同の中でソーシャルワーカーに求められる役割としては 相談窓口の一本化としての機能 病院と言うブラックボックスを 見える化する役割 の二つ





一つ目の相談窓口としての機能ですが、どこへ相談したらよいかわからないようなどんな相談内容であってもまずは一手に相談を受け入れる病院の相談窓口として機能をソーシャルワーカーは担っています




特に普段関わらない病院や初めて行ったり連絡を取るような病院の場合はそもそもどこへ相談したらよいかわからないという事態がかなりの確率で起こります




それは外部の機関が病院の役割や機能をわからないからだけではなく、それぞれの病院ごとに役割を担う部署や窓口が異なることが原因です





現場で働く私達MSWですら普段関わらない遠方の医療機関へ病院へ連絡を取り合う場合には、どこへ相談したら良いかわからないことがあります





その場合はまずは先方の地域連携室やソーシャルワーカーへ連絡を取り、適切な部署へ回してもらったりソーシャルワーカーへ相談をしたりします





逆に遠方の病院のソーシャルワーカーから自分の病院のことや、地域の社会資源に関して問い合わせを受けることも多々あります





このように 「どこへ相談したらよいかわからない」 と言う事は病院という施設においては生じやすい問題です






そのため病院のような専門職集団の中でどこが何の役割を担っているかがわかりづらい組織においては、 「相談窓口が一本化されている」 と言う事は非常に大きな意義があることです






必ずしもソーシャルワーカーの所で解決しなかったとしても院内の適切な部署に回したり、 結果的に他機関の相談者が抱える問題を解決出来ればそれでよい のです






まずは ​相談者の主訴を明確にして​ それぞれの 院内の役割を理解 して、 日頃から院内の関わる部署とコミュニケーションを取っておく ことが相談窓口としては求められます









​二つ目は 病院と言うブラックボックスを 見える化する役割です







病院と言う閉ざされた空間の中では病院内で行われている治療の経過や説明内容が外部の機関からすると「非常に見えづらくブラックボックス化しやすい」というのが一つ特徴として挙げられます(コロナ禍においてはより顕著に表れています)







医療者と患者・家族の間では丁寧に説明がされていたとしても、その内容を患者・家族が正確に外部の関係機関に伝えられるかはわからない です







そもそも人体や病気、治療のことに関しては普段関わらない人がほとんどなので、どれだけ丁寧に説明を聞いてその場ではわかった気がしても、いざ人にその内容を伝えるとなると正確には難しいです







ましてやコロナ禍で説明を聞けたり病院へ入れる人が最小限でと制限されている病院も多いと思うので、なおさら内容を理解して疑問点を解決してと言うのが難しくなっている印象もあります








そのため関係機関からは病院へ情報の開示を求めたいところですが、そうなった時に本人・家族の承諾を得て 関係機関への情報提供や関係機関からの疑問を解決する のもソーシャルワーカーの担うべき役割です






また逆にソーシャルワーカーからは関係機関へ説明の同席依頼や、病院からの情報提供をした上で必要な協力を求めることもあります






こうした相互の連携を通して 互いに支援を行うための必要な情報を求め、対象者の課題の解決に地域全体で取り組んでいく ことが出来ます





3.他機関共同(協働)から考えるソーシャルワーカーの専門性




他機関共同の中から考えるソーシャルワーカーの専門性とは




①院外からの相談の主訴を理解して院内の適切な部署へ対応を引き継ぐアセスメント能力





②IC内容や入院中の経過・関係機関に求める内容などをわかりやすく相手へ伝える要約力と伝達力



であると言えます





①は他職種連携でも述べたように、相談窓口として相談を受ける役割を担うに当たっては自施設が持つ役割を正しく理解していなくてはいけません






当然自分の部署だけではなく、他部署がどんな役割をにないどのような相談ならどの部署へ相談したらよいかをより正確に理解する必要があります







この他部署の理解が不足していると、 本来適切な部署へ振ることで早期に解決できる問題 もソーシャルワーカーが不慣れながらに引き受けてしまったがために解決まで時間がかかったり、 本来もっとたくさんの相談を受けられるはずが時間の余裕がなくなり 、相談件数を多く持てなくなったりします




逆に院外へ相談をするケースにおいては院外の他機関の役割を正しく理解しておく必要があります




お金の件で困っている人を介護福祉課へ相談しても根本的な解決には繋がらないですし、仕事のことで困っている人に薬のことだけ説明しても問題は解決しません




まずは正確に課題を整理すること 、その上でその課題を解決するためには どんな資源や能力を使ったらよいかを適切に結び付けられること が良いワーカーの条件です




②に関しては普段関わることの無い医療の分野のことを特段深く学んだことの無い患者家族や医療以外の機関で働く人たちに対してよりわかりやすく説明する力です






医療の世界でも自己決定を求められる ようになっている以上、患者家族やそれを支える外部機関の人たちも患者の状態や治療方針を理解していないと自己決定は出来ません






ただ医療のことに普段触れない人が突然病気や治療に関することを自分で決めてくださいと言われた時にどうしたらよいかわからないという状況に陥るのも至極当然のことです






そうした場合に医療者側はよりわかりやすく医療に関する説明を行う必要があり、それは医師であり看護師にとっての役割と言えます





ただ医師や看護師も患者家族だけでなく、関わる機関や求める人全員に対して説明を行っていたのでは時間が足りなくなり、本来やるべき治療や検査、看護にかける時間が無くなってしまったのでは本末転倒です





そのため外部の機関からの問い合わせに対しては必要な同意を得ながら ソーシャルワーカーがわかりやすく役割を担っていくこと が病院としても、外部の機関からしても意義のあることであり、 病院と言う閉鎖的な環境 の中でより 外部に対しても風通しの良い環境を作っていく ことにも繋がります




*まとめ*


病院と言う特殊な環境に置いての生活は原則的には長期的なものを想定されたものではない




つまりソーシャルワーカーとしては限られた期間内で「退院後の日常」に戻った時に不便が無いように想定しながら関わりや支援をしていくことになる



病院にいる間に出来ることには限界もあり、全ての支援が病院内で完結するとは限らない




「対象者の生活」を支えていくことを考えると必ずしも病院でないと解決出来ない問題ばかりではない




病院を退院後や治療終了後も地域の関係機関と連携を取り合いながら、その人自身を支えていくネットワークの構築 をしていくうえでは他機関との共同・連携が欠かせない




他機関共同の中でソーシャルワーカーに求められる役割としては 相談窓口の一本化としての機能 入院中や外来診察中の外部から目に見えない部分の見える化 の二つ





一つ目はどこへ相談したらよいか迷うケースであってもまずは一手に相談を受け入れる病院の相談窓口として機能





必ずしもソーシャルワーカーの所で解決しなかったとしても院内の適切な部署に回したり、結果的に他機関の相談者が抱える問題を解決出来ればそれでよい





病院と言う専門集団でどこが何の役割を担っているかがわかりづらい組織において、 「相談窓口が一本化されている」 と言う事は非常に大きな意義がある




​二つ目は入院中や外来診察中の対象者の様子や医療者からの説明内容など外部から目に見えない部分の見える化​




病院と言う閉ざされた空間(コロナ禍においてはより顕著に)の中では病院内で行われている治療の経過や説明内容が外部の機関からすると非常に見えづらくブラックボックスしやすい




医療者と患者・家族の間では丁寧に説明がされていたとしても、その内容を患者・家族が正確に外部の関係機関に伝えられるかはわからない





そのため関係機関からは情報の開示を、ソーシャルワーカーからは時には同席の依頼や関係機関への協力を相互に求めることで互いに支援をスムーズに行うことが出来る




他機関共同の中から考えるソーシャルワーカーの専門性とは


院外からの相談の主訴を理解して院内の適切な部署へ対応を引き継ぐアセスメント能力
IC内容や入院中の経過・関係機関に求める内容などをわかりやすく相手へ伝える要約力と伝達力


であると言える





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最終更新日  2022年10月24日 06時24分00秒
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