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2023年06月11日
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カテゴリ: 病院
毎年私の職場では社会福祉士と精神保健福祉士の実習生を受けいてますが、今年は特に精神保健福祉士の実習生が多く、4人を受け入れる予定となっています





私は実習指導者としては社会福祉士の方の実習生しか関わらないのですが、精神保健福祉士の実習生には業務説明と最後の事例発表で関わることになります




先月も一人実習生が来ており、終わった翌日あら二人目の実習生が現在来ていますが、今週業務説明を行いました




いつも自分の一般的な相談業務の他に がん相談 臓器提供の院内コーディネーター ​​に関してのしています




今回の実習生は医療ドラマが好きなようで、臓器提供にも少し興味があり臓器提供に関わる仕事では実際にどのようにMSWとして関わるのかと質問がありました





今日は私が思う臓器提供にMSWとして関わる意義と、臓器提供に携わる上でどんなところに魅力を感じるかを話していきたいと思います





○院内コーディネーターとMSW


まず 臓器提供の院内Coの役割 ​患者さんや家族への適切な情報提供による臓器移植への理解の促進と、スムーズな臓器提供までの院内体制を含めた準備​ を行うことです




具体的な内容としては自分の病院内で脳死、又は心停止した患者さんが発生した時に 臓器提供に関する説明や選択肢を提示すること 家族さんの意思決定までの支援 都道府県の移植コーディネーターや日本臓器移植ネットワークとの連携 脳死判定の実施 院内スタッフとの情報共有 等を実際の事例発生時には行うことと




日頃からの業務として 市民への普及啓発活動​​​​​​ 臓器提供に関する相談への対応 院内職員への臓器提供に関する理解の促進 実際の事例発生時に対応できる体制の構築 都道府県移植コーディネーターや日本臓器移植ネットワークとの関係性の構築 等を委員会として準備していきます




​​​​​私が思うMSWが院内コーディネーターとして関わる意味は患者さんへの説明や意思決定など「面談」という場に慣れているMSWが実施することによって ​家族さんへの余計なノイズを減らすことが出来る​ と感じています





また臓器提供を行うには院内のスタッフだけでは出来ないので、病院に外部のスタッフも多く入ってくることになります





そうなった際に ​外部機関との連携調整​





逆に臓器提供を行う上で 昇圧剤等の薬の理解、脳死判定に関する理解、患者状態の把握等 医学的な知識の部分も当然多く求められるのが臓器提供の特徴ですが、そこに関しては MSWとして圧倒的な弱さを感じます




そこで ​院内Coには医師や、看護師、臨床検査技師やMSW等複数の職種が入ること​ が求められています




MSWとしては患者さんとの面接や説明は日頃の業務で毎日行っていますが、医師でも家族への説明はICの際しか基本的には行わないのと、看護師さんは日頃の関わりの中で患者さんや家族へのコミュニケーションは行いますが、改まって面接という形を取ることは少なく、指導として関わる場面と改めて「面談」を行う場面は少ないため、不慣れだと感じるスタッフも多いです




MSWは説明場面においても個別の理解度に合わせて説明することを求められますし、面接場面において家族の表情やしぐさなどの非言語的な情報への配慮、座る配置によって与える影響、相づちの打ち方一つにしても専門的に学ぶ職種なので、面接に対してはどの職種よりも強みを持っています




また医師も看護師も外部の機関のスタッフと関わる機会はそれほど多くありませんが、MSWはこちらも毎日行います




そのため外部から人を招き入れる時の配慮や気配りに関しても他職種に比べて、ノウハウが備わっているのでそこでも日常業務で培った能力を発揮しやすいです





臓器提供と言うそれほど頻回に起こるわけではないですが、とても濃密で重要な支援においては​​​​​それぞれの職種の弱点を補い合って、家族が意思決定をしていけるように支援していくことが必要になります​





○臓器提供に関わる仕事の魅力


最期に臓器提供に関わる仕事の魅力に関しての話です




私は院内コーディネーターの仕事に関われることにはとても喜びと感謝を感じます




なぜなら 移植医療と言う高度な医療の一端を担えていることを実感できる からと、 臓器提供を決断した家族や移植を受けた患者、家族のストーリーに触れることでとても心が動く からです





社会に出てから多忙な業務に忙殺されて感情を揺さぶられるような熱い体験をすることが減っていくことを実感していますが、仕事を通してそんな体験を出来る数少ない業務の一つがこの臓器提供に関わる仕事です




実際に事例が発生した時には普段の自分のケースを他者に任せてでも、平日日中、夜間休日関係なくいつでも対応できる体制を取らなくてはいけず、負担は大きいのは間違いないですがそれでもこの仕事に関われてよかったと思える仕事はこの仕事を除いてありません




それだけのこの 「命を賭して、命を救う」移植医療 に魅力を感じられずにはいられません





​当然提供する側の家族にはそれだけの重い決断 と、移植が終わった後何年も何十年も、下手すると自分が亡くなる最後の瞬間まで悩んだり後悔するかもしれない「臓器提供」という決断をする家族には本当に敬意を表しますし





移植を受けられたことで生きていくことの出来る人がいたり、その助けられた家族のことを考えても本当に尊い命の存在に関して考えさせられます





特に私は提供する側の家族により添い支援していくのですが、自分の身近な家族が亡くなるかもしれないと言う状況で、臓器提供について考えると言う事がどれほどまでに大変な事かを目の当たりにします




まだ何とか生きていてほしいと言う状況の家族にとっては亡くなった後の臓器提供の話を受け入れられない気持ちも十二分に理解できますし






まして脳死下での臓器提供となるとまだ体は暖かいうちに、自分たちの判断でその状況から脳死判定を経て臓器提供へと至る過程はありながらも、自分たちで家族の死期を早めてしまったのではないかと後悔される方も少なくはありません




医学的には臓器提供をしなくても脳死になった時点で、体の方も数日しか持たないことは理解できますが、家族の立場ではそうは言っても奇跡を信じたくなることもありますし、提供された臓器によって助けられた人がいたとしても自分たちの行った決断にその後も悩まれることもあります





一時は決断に納得できたとしても、時間が経ってまた悩んだりと言う事もあるでしょう





それでも本人や家族の行った一つの臓器提供と言う決断で、現在の医学では治らないと言われた患者さんの病気が回復するのもまた事実です





移植医療が存在するのは 移植でしか救えない命があるから です





小児の臓器提供の場合、親御さんからのコメントが発表されます​





特に小児の臓器提供に関しては親御さんからのコメントを見ると胸が張り裂けそうな思いが伝わってきます





「愛するわが子が亡くなりそうな時に初めて、移植を待つ人の気持ちがわかる」






「大切な自分の子供の体の一部が誰かの体の中で生きていてくれるなら、それが残された家族にとっても救いになる」





「ヒーローが大好きだった息子、移植を待つ誰かのヒーローになてくれたかな」




親御さんからのコメントを見ると私達移植医療に関わる人間も懸命にその気持ちに答えなくてはいけないと思うのです





移植に関わる人達の中にてきとうな仕事をする人はいません




皆与えられた役割をこなすのに必死で、一人一人の仕事を繋ぎながらこの「移植」という大きな医療が成立します




提供する病院があって、患者状態を把握するメディカルコンサルタント医は別の病院から派遣され来てますし、都道府県の移植コーディネーターも日本臓器移植ネットワークのコーディネーターも普段は別の組織に所属している人達、摘出する医師も移植予定の患者さんがいる病院から派遣されてきて、提供された臓器はそのままの足で移植先の病院へ運ばれていき、到着後すぐに移植の手術をされます





私達が関わらないですが、その間に提供された臓器を日本各地で移植を待っているどの人に移植されるかや、移植を待つ人への説明、移植後のフォローを行うレシピエントコーディネーターと呼ばれる人たちもまた別にいて




臓器提供に関して私たちが家族とやり取りを行っている裏側では、これらの人たちが活躍しています





この大きな移植医療の中の一つのピースとして関われることに大きな責任と喜びを感じています





最期になりますが、実際に臓器提供を経験されたご家族さんからのコメントを見られるようにリンクを貼っておこうと思うので、是非そちらもご覧いただければと思います






きっと皆さんにも何かしら感じるところがあると思います


臓器提供 ご家族の手記①





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最終更新日  2023年07月01日 08時11分52秒
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