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カテゴリ: 1000憶系
当然出張週で余裕なし・・なのでこうなるですね

あとはよろしく





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最終更新日  2008年06月13日 06時19分51秒
コメント(10) | コメントを書く
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最強の彼女35-1  
(匿名)希望 さん

ベッドに顔をうずめた。
清潔なシーツは快い眠りを誘うはずだった。
が、寝つけない。

立ち上がり窓をあけた。
かすかに身震いをした。
南半球の冬の風が静かに部屋に吹き込んできたのだ。

日本と違う風の香りを、今、この時を確認するように、孝史は大きく吸い込んだ。

面を上げると、どこまでも暗い夜空に見事な檸檬型の月が浮かんでいた。


熱に浮かされたような
震えるような何か
それは彼の体から容易に引かない。
それ・・・それはある種の感動であり、喜びであり、不安でもある。
暗い部屋から眺める美しい景色に熱いため息をつく。

そんな彼の瞳は月明かりを吸い取ったような輝きが宿っていた。

思わず笑みが浮かぶ。
“研究員だなんて・・・”
思わず二の腕に力がこもる。
窓から抜け出して森を抜け、砂漠を走り・・・そう山の頂に登り遠吠えをしたい気分だ。

“研究が出来る・・・。”
そう思いながら一方で熱に浮かされたような自分に戸惑ってもいた。
そう、こんなに情熱的な部分があったことを自分自身きがついてもいなかった。

そしてもう一度今日を、いや正確には昨日をreplayする。

(2008年06月13日 21時47分16秒)

最強の彼女35-2  
(匿名)希望 さん

なんと目まぐるしい一日だったことか。
長旅を終え
異国の地に立った瞬間
白い日差しのなかで
自分は美しいシェラザードに出会った

彼女は宝石のような微笑みと
王女のような優雅さをもって
彼女は音楽のような言葉を紡ぎ
魔法をかけた。

そう、自分は彼女に一瞬にして心を奪われ・・・生まれて初めての恋をした。
そしてあきれた事に数時間でその恋を失った。

彼女は自分がいかに罪作りな存在か分かっているのだろうか?
失っても尚、心を揺らすその思いが胸の奥に怪しい火となってくすぶっている。
『全然分かってないかもしれない・・・。』
そう思うとため息をついた。
そう、彼女には男に媚びるようなところも、見下すところもなにもない。
ただ彼女そのものだ
まるで豹が豹であるがゆえに優雅で残酷でそして魅惑的であるかのように。
彼女はただ彼女であるだけだ。

『それにしても・・・』
孝史はなにより自分自身に驚いていた。
『自分は女にはもてないし・・・あきらめるのは慣れていたはずだったのに。』

(2008年06月13日 21時49分28秒)

最強の彼女35-3  
(匿名)希望 さん
そう、正直かなりこたえた。

彼女が他の男を愛情を込めて見つめるのを見て
他の男が彼女の輝きを増すのを見て
孝史の心臓を何かが鷲掴みにした。
それは生まれて初めての経験だった。

そしてその時、彼の脳裏によぎったのは早乙女の言葉だった。

“孝史、それは恋ではない・・・。”
日本で神宮寺のことを語った彼に早乙女はそう言った。

『そんなのありか?一目で恋に落ちるなんて・・しかも自分より10歳以上年上の女性だ・・・。』孝史は目を閉じて大きく息を吸った。

そう、そして瞬時に大失恋するなんて。
『たまらない・・・。』孝史は首を振った。
これが恋なら確かに神宮寺への思いは友情だ・・・孝史は認めた。

『それにしても・・・。』
大失恋で哀しみで揺れる心を自分が必死で押さえようとしたとたん
そのタイミングで
彼の目の前に彼女は美しい宝石箱をとり出し
そしてそれを優雅に開いたのだ

その中にあったのは“モナッシュの研究員”という宝石。
それを彼に渡したのは最強で最高の女神。

『あの人には振り回されっ放しだ・・・。』
想像もしていなかった贈り物だった
非常勤とはいえ、誰しもあこがれるであろう “モナッシュ”での研究員としての地位だ。
実績もない一大学院生が手に入れる事など本来不可能なもの。

それからはどうしても興奮が収まらなかった。
食事のマナーに関する細々とした説明も半ば上の空だった。

食事を終え、部屋の上がる時も足元がゆれた。
のは飲みすぎたワインの性ではないと分かっていた。

(2008年06月13日 21時51分00秒)

最強の彼女35-4  
(匿名)希望 さん
***

孝史は窓を閉めた。

今までに感じた事のないほどの女性への思いさえも“研究”という二文字に飲み込まれてしまった。
「俺は・・・本当に“ボクネンジン”なんだろうな。」孝史は苦笑した。

ふと神宮寺の言葉を思い出した。
“だいたい貴方は失礼なのよ。あなたね、だいたいもてないとか言うけどね、それ以前の問題でしょう。見てたら分かる。貴方にとって研究以外は全ておまけ。女もばかじゃないもの・・・それじゃあ寄ってもこないわよ。女をバカにするんじゃないの。”

「確かにそうだ・・・1000人の美女より立った一つの研究室の椅子の方が俺には価値がある。たった一年の事だと分かっていても。」
そういうと孝史はもう一度ベッドに突っ伏した。

夜はまだ長い。
流星のような恋は夜空をよぎり姿を消した。

“恋”よりも“研究”の方が魅力的に見えるという青年を希望という星々の瞬きが優しく包んだ。

****

翌日

朝食をつくる手伝いをする為に階段を降りた孝史は驚いた。
すでにテーブルに完璧なセッティングがなされている。
キッチンでは洗い物をしている水音が聞こえた。
「しまった・・・。」
居候としてせめて洗い物だけでもと思ってあせって部屋に飛び込んだ
「すいません・・・遅れて。」そこまで言って孝史は黙り込んだ。

キッチンにいたのは洋子ではなかった。
洋子と同年配の女性だったが彼女よりかなりふくよかな女性だった。
「あら、あなたが南原さんね。」

(2008年06月13日 21時53分25秒)

今日は  
(匿名)希望 さん
みじかいけどこんなもんで (2008年06月13日 21時53分40秒)

最強の彼女・・  
青空 さん
2日続けての更新ありがとうございます
孝史君の身体の底から湧き上がるような喜び感じられてこちらまでうれしくなってきます。
ヒロコ早乙女教授の下で、ビシビシ鍛えられていく南原孝史が・・・もう楽しみで・・・
続きが早く知りたい・・・・待っていま~す! (2008年06月13日 23時52分08秒)

孝史くんは、普通の男の子だった。  
イリ さん
平均以下の男の子が、いかに開花していくか。ふくよかな女性がきっと、慰めてくれるから(私だったら、喜んで慰めます) (2008年06月14日 00時23分21秒)

Re:最強の彼女・・(06/13)  
(匿名)希望 さん
青空さん
>2日続けての更新ありがとうございます
>孝史君の身体の底から湧き上がるような喜び感じられてこちらまでうれしくなってきます。
やっと解き放たれ教授への道(出世というのではなく、南原教授への道)です
>ヒロコ早乙女教授の下で、ビシビシ鍛えられていく南原孝史が・・・もう楽しみで・・・
どうなんでしょう
>続きが早く知りたい・・・・待っていま~す!
はい
ありがとうございます
ちょっとくどかったですが
「俺にもお前みたいな時があった、女より研究が優先するような・・・」といった教授のセリフをたどってみたかったので
(2008年06月15日 06時46分10秒)

Re:孝史くんは、普通の男の子だった。(06/13)  
(匿名)希望 さん
イリさん
>平均以下の男の子が、いかに開花していくか。
一見平均以下・・・なんですよね
一見♪
>ふくよかな女性がきっと、慰めてくれるから
残念・・・慰めてはくれません
なんせモリィ(ベガーズの森さんの役名)強烈です
>(私だったら、喜んで慰めます)
あ、これは同感です。
(2008年06月15日 06時47分55秒)

ぼくねんじん  
北の大地の碧 さん
朴念仁…随分と久しぶりにこの言葉を聞きました。改めて、この先の孝史君の変貌を期待しております。
それと、最強の彼女…は多分あの人の事ですよね。早とちりしてました。洋子さんは早乙女先生の最強の彼女でいいですか? (2008年06月15日 09時52分03秒)

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