MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Mar 15, 2005
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
"PUNKTCHEN UND ANTON"

原作・・・エーリッヒ・ケストナー
出演・・・エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー、ユリアーネ・ケーラー、アウグスト・ツィルナー、メーレト・ベッカー、シルヴィー・テステュー、グードルーン・オクラス、他。

・物語序盤・
点子ちゃんことアナルイーズとアントンは同級生で親友同士。
アントンは今、病気の母親エリの代りに、アイスクリーム屋で働いている。
それは学校にも母親にも内緒の事で、アントンは授業中に居眠りばかりして、先生に注意される。
しかしアントンには父親が居らず、家計も苦しく、彼が働かなければ、母親は解雇されてしまうのである。

家には家庭教師のロランスや、家政婦のベルタが居て、何不自由ない生活である。
父親リヒャルトは外科医で、母親ベッティーナは慈善団体の代表を務め、世界中を忙しく飛び回っていた。
しかし両親共に多忙で、点子ちゃんは二人の不在を、内心寂しく感じていた。


*エーリッヒ・ケストナー*(Erich Kästner, 1899年~1974年)について。
ドイツ人作家。ドレスデン生まれ。
大学卒業後に、ベルリンで詩人として頭角を現す。
子供向け小説『エーミールと探偵たち』(1928年)が好評を博し、その後数々の作品を発表して、児童文学作家の地位を築いた。
代表作に、「エーミールと探偵たち」「エーミールと三人のふたご」「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」などがある。

原作の小説が児童向けなので、ストーリー展開も安易だったりするのですが、なかなかどうして子供向け映画の枠には留まっていません。
大人が観ても充分楽しめる、幸せで温かい作品に仕上がっています。


生活は貧しいけれど、思い遣りと強い絆で結ばれているアントンと母親、一方、両親共に仕事で成功し、裕福で恵まれた環境にありながら、何処かちぐはぐで歯車が噛み合わない点子ちゃん一家。
純粋で明るく、親友思いの点子ちゃんが、アントンの窮状を助けようと奮闘しつつも、アントン親子の親密さに自分の家庭を対比させた時に、ふと垣間見せる、寂しい表情が切なくて上手いですね。
でもどんなに傷付いても、いつも前向きに頑張る点子ちゃんは、可愛らしくて、ついつい応援したくなります。
そして彼女の周りにいる家庭教師と家政婦が優しい所が救いです。
現実には、落ち込んだ時に傍でこんな風に慰めてくれる人が居る場合の方が少ないですが、この映画の場合には、冷めた感覚より救われた気持ちになれるのが不思議です。

勿論、最後には和解というハッピー・エンディングが待っています。

一言で言ってしまえば、たかが御伽噺なのですが、観ていてほのぼのと幸せになれる事、請け合いです。
多少、無理のある嘘っぽいシーンもありますが、御伽噺モードに頭を切り替えておけば大丈夫です。
子供向け映画とバカにせず、ご覧下さい。
ほろっとしたい方に、お勧め致します。





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最終更新日  Mar 16, 2005 05:41:56 AM
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