MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Oct 31, 2007
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カテゴリ: プライベート
こういうニュースを読むと、手話を学ぶ者として情けなく、悲しい気持ちになりますね。

でも聾唖の方でも落語を楽しみにしている方は、沢山いらっしゃる訳で。
耳の聞こえない人は、落語を見に来る権利は無いんですか?
大衆に娯楽を提供する立場の人間が、こういう思考を持っているというのは、実に悲しいね。
「聴こえる方が大半ですよね?」
じゃあ、マイノリティーは目障りだから消えろって事ですか?!
本物のプロだったら、手話通訳が横に居る位で、おたおたすんなや。
本気で集中してるなら、周りなんか視界に入らんだろ。


丁度昨日、手話講義で「落語好きな人は、手話の表現力がとても豊かで上手です。落語家は方向や目線の向きを変える事で、何人もの人が話している場面を、判り易く表現していますね。落語は手話学習に役立つのですよ。」と教えられたばかり。

しかし当の落語家が、聾唖者を鬱陶しい存在、落語など理解できない存在と見下しているという事実は、なんとも皮肉ですね。

一応謝罪したようですが、心の底では多分、鬱陶しいという気持ちは変わっていないと思います。
彼には、障害者施設などで落語公演会を開いて頂いて、大衆娯楽の在り方について、学んでほしいと思います。
非常に残念なニュースでした。


以下、毎日新聞が配信したニュース。全文

<落語家・夢之助さん>「手話通訳気が散る」島根の敬老会で
10月31日2時33分配信 毎日新聞

 島根県安来市民会館で9月17日に開かれた市主催の敬老会で、独演会をしていた落語家の三笑亭夢之助さんが、舞台に立つ手話通訳者に「気が散る」などと退場を求める発言をしていたことが分かった。通訳は舞台の下で続けられたが、同県ろうあ連盟は「聞こえない人に対する侮辱」と夢之助さんや市に抗議。夢之助さんは謝罪し、市も当日来場していた聴覚障害者3人に直接謝罪した。

 市によると、敬老会には今年70歳となるお年寄りや市民計247人が参加。大きな講演会では手話通訳者をつけているといい、この日も3人を配置していた。

 ところが、市は夢之助さん側に通訳がつくことを説明しておらず、独演会開始後5分ほど過ぎたころ、夢之助さんが「落語は話し言葉でするもので、手話に変えられるものではない」と発言。更に「この会場は聞こえる方が大半ですよね。手話の方がおられると気が散りますし、皆さんも散りますよね」と話し、会場からは笑い声が聞こえたという。



 聴覚障害者から知らされた県ろうあ連盟は夢之助さんや市、落語芸術協会に抗議文を送付。夢之助さん側は謝罪文で、発言の真意について「気も散漫になって話を間違えることでお客様に迷惑をかけてはいけないので、手話の方に、私の横でなく、後ろに立つか、座ってくれるのか……との思いで声をかけた」と説明したという。取材に対し夢之助さんのマネジャーは「本人は非常に反省している」と話した。

 昨年の敬老会では漫才コンビ「宮川大助・花子」の花子さんが出演したが、手話通訳者は花子さんから「ありがとう」といわれたという。今回参加した聴覚障害者は「手話通訳がつくので夢之助さんの落語を楽しめると期待していたのに」と残念がっていたといい、市も不手際を認め広報11月号に謝罪文を掲載した。





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最終更新日  Oct 31, 2007 12:25:13 PM
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