MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Jan 4, 2008
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
只今、公開中です。
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"BEOWULF"
監督・・・ロバート・ゼメキス
出演・・・レイ・ウィンストン ベオウルフ
アンソニー・ホプキンス フロースガール
ジョン・マルコヴィッチ アンファース
ロビン・ライト・ペン ウィールソー
ブレンダン・グリーソン ウィグラーフ
クリスピン・グローヴァー グレンデル

アンジェリーナ・ジョリー グレンデルの母

・物語序盤・
古代デンマーク。
王であるフロースガールは、若く美しい妃ウィールソーを横に、家臣達と乱痴気騒ぎの祝宴を催していた。
しかしそこへ突如、醜悪な容貌の巨人が現れ、居並ぶ人々を虐殺する。
だがその狂暴な巨人は、フロースガールには手出しせず、何処かへ消えてしまった。
その巨人の名はグレンデルといい、洞窟に棲む魔物の息子だった。
そしてその父親は、フロースガールその人…。
かつてフロースガールは魔物と契約によって交わり、子を授けた代わりに、王位と繁栄を手に入れたのだった。
その秘密を知っていた妃は、夫を忌み嫌っていた。
フロースガールは国中に御触れを出し、グレンデルを退治したものに巨額の褒美を取らせる事にしたが、幾多の勇者達が挑んではグレンデルに惨殺された。

気品漂うウィールソーの容姿と歌声に、心を奪われるベオウルフ。
ベオウルフ等は王にグレンデル討伐を申し出て、見事怪物を打ち負かした。
だが洞窟では、息子を奪われた母が憤怒の涙を流し、すぐさま復讐に現れる。
部下達を殺されたベオウルフは、今度はグレンデルの母を抹殺しに洞窟へと向うが…。



モチーフは、中世イギリスの英雄叙事詩『ベオウルフ』です。

私は古典文学である『ベオウルフ』の内容については知りません。
ですから、この映画のストーリーがどの程度、この英国最古の叙事詩と共通点を持っているのは不明。
という事で、この映画についてのみ語ります。

ゼメキス監督は前作の「ポーラ・エクスプレス」に於いても、パフォーマンス・キャプチャーを使用し、俳優の演技をCG処理するという手法を用いました。
こちらでは、有名俳優は車掌役のみという事で、特に違和感なく、普通のCGムービーとして鑑賞できました。
これに比べて今作は、有名俳優が多く出演しており、人間のドラマパートが多くの比重を占めておりました。
この映画を観た、率直な第一印象は、ゲームの映像シーンみたいでチープ…でした。
若干グロテスクとは言えファンタジーというジャンル故に、この手法を敢えて選択したのかもしれませんが、私は正直な話、CG処理する必要性があったのか、甚だ疑問に思いました。
表情も人相が変わる程、強度の加工を加えられており、動きも非常に不自然でした。
俳優の演技がメインの場面は、最小限度の加工に留めた方が良かったのではないでしょうか。

対して怪物の書き込みについては、細部まで丁寧に作られ、動きも滑らかで非常に良かったと思いました。
飛翔するドラゴンとの戦闘シーンなど、CG映像ならではの、アクロバティックなカメラワークが目を楽しませてくれます。

ストーリーに関して、一言で表現すると、「全く、男って奴は…。」です。笑。 
これでは流石に判り辛いと思いますので、補足しますと、下半身の命令に逆らえない、自制心の無い男達が繰り返す、終わりなき呪いの連鎖の物語です。
しかし、前王のフロースガールか王妃ウィールソーは、洞窟に魔物退治へと出向くベオウルフに、ちゃんと事情を教えてやるべきではなかったですか?
あの女とセックスしたら、エライ呪いが降り懸かるよと警告してやれば、さしもの色情狂英雄君も、流石に罠に掛からなかったのでは?
もう一言言わせてもらえるなら、アンタ、脱ぎ過ぎ…。
立派なガタイを見せびらかしたいのは判るが、怪物と戦うのに、全裸になって待ってるなんて意味不明です。
このエロエロ大王は…。
海を渡ってくる時にも、競泳中に人魚に誘惑されてエッチして勝負に負けるし、少しは節操というものを学べよ。
ですが、全裸であれだけハードな戦闘を繰り広げても、股間の一物は一瞬たりとも見えません。笑。
その辺に節操の欠片を感じろという事か…。(^_^;)

しかし結末も、この惨状を見た上で、まさかお前までもかぁ?、というような締め括り方だったので、たらこ唇な魔物女の誘惑には誰も逆らえないのかもしれませんね。

魔物女役のアンジェリーナ・ジョリーでしたが、出番は意外に少なかったです。
出演者を紹介するオープニング・テロップでも、and...と別格の特別出演という扱いでした。
あのちょっとの出演で、幾らギャラを貰ったのか。
大物になったなぁ、アンジー。(~_~;)
でも素っ裸なのに、踵にハイヒールみたいな物が付いているのは、造形として変でしょ…。

フロースガールの側近だったアンファース役は、マルコヴィッチだったのですね。
余りにCG処理がきつ過ぎて、配役を見るまで気付きませんでした。

この映画で最も気に入ったのは、王妃が竪琴を奏でながら歌っていた歌です。
"HERO COMES HOME"という歌ですが、エンディングでは現代的なアレンジのポップとして流れます。
でも映画内で聴いた竪琴ヴァージョンの方が素敵でしたね。

内容は普通に楽しめましたが、最後までCG映像の違和感は払拭出来ませんでした。

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最終更新日  Jan 6, 2008 01:48:11 PM
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