さるのちえ

さるのちえ

2003年10月09日
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カテゴリ: 方言
「ひぃ」は、大阪弁独特の「一音の語を長音する」例である。日ぃ、火ぃ、非ぃ、一ぃ(ひぃ)などがある。例:「お日ぃさん」(お日様)。「火ぃつけて」(火をつけて)。「こっちに非ぃはないで」(こちらに落ち度はない)。「ひぃ、ふう、みぃ、よぉ」(一、ニ、三、四)。

「ひ」は、「し」となる。例:「ひち」(七)。「ひちや」または「ひっちゃ」(質屋)。「ひと」(人)。「ひつこい」(執拗)。「ひつれい」(失礼)。「ひたじき」(下敷き)。「ひつ」(室)。
東京弁は、逆に「ひ」を「し」ということが多い。例:「ぜし」(是非)。「しばちにしがない」(火鉢に火がない)。「あさし新聞」(朝日新聞)。

「ひぃひぃ」は、悲鳴をあげるほど苦しい状態の意。例:「あかん、こないなふけぇきで、ひぃひぃ言うてまんねん」(ダメだ、こんな不景気で苦しんでいます)。

「ひがくれ」は、日が暮れ、夕方の意。

「ひく」は、敷くの意。例:「寝間(ねま)ひいて」(布団を敷いて)。

「ひけらかす」は、見せびらかすの意。

「ひざつき」は、弟子入りのしるしに持参するお金。「ひざぼん」は、膝小僧の意。「ひざぼし」とも。

「びしゃびしゃ」は、ずぶ濡れの意。「びしょびしょ」とも。



「ひち」は、甚だしいの意の接頭語。例:「ひちくどい」(たいへんくどい)。「ひちめんどくさい」(甚だ面倒な)。「ひちむつかしい」(非常に難しい)。大阪弁では「むずかしい」とは言わない。「むかしい」という。

「ひっきゃう」は、引き合うの意。例:「あんさんの言うようにまけたら、とってもやないが、ひっきゃいまへんで」(あなたのおっしゃるように値引きしたら、とても私のほうは引き合いません)。

「ひっちらかす」は、たいへん散らかすの意。

「ひっつく」は、くっつくの意。例:「ひっつきもんつき」(木の実で服などにくっつく、トゲトゲのある実から、いつも人にくっついている人のこと)。

「ひっぱり」は、着物の上に着ける仕事着の意。

「ひところ」は、一時の意。「ひといき」とも。

「ひねる」は、抓る(つねる)の意。

「びびんちょ」は、汚らしいの意。東京では「えんがちょ」といい、「カギしめた」という。私の子どものころ「ビビンチョカイチョ、カイチョもってはしれ」とはやし立てたが、正確な意味は不明。

「ひぼ」は、紐(ひも)の意。

「ひゃくまんだら」は、だらだらと長く、くどいこと。

「ひょうし」は、運、具合の意。例:「せっかく来てくれはったのに、ひょうしの悪いことでんな」(せっかくお出でくださったのに、運の悪いことですね)。「まん」とも。例:「まんが悪い」(運がない)。



「ひょっとこ」は、間抜けの意。「アホ、バカ、間抜け、ひょっとこ、ナンキン、かぼちゃ、お前の父さん出べそ」と、よく言ったものだ。

「ひょっとすると」は、もしかしたらの意。「そら、ひょっとしたら、ひょっとするでぇ」(もしかしたら、予想外なことになるぞ)。「ひょんな」は、意外なの意。例:「ひょんなことになりましたなぁ」(意外なことになりました)。

「ひらう」は、拾うの意。例:子どもに言う。「下に落ちてるモン、ひろたらばばいで」(下に落ちているものを拾ったら汚いよ)。「ひろいもん」(拾いもの。思わぬ儲けもの)

「ひるひなか」は、真っ昼間の意。「ひんなか」とも。

「ひろっぱ」は、広場の意。


「びんぼ」は、貧乏の意。「「びんぼたれ」とも。

「びんぼにんのよめいり」は、シャレ言葉。貧乏人のお嫁さんは、振袖を着ないというところから、「振袖振らん」(降りそうで降らん)。

「ふい」は、無駄の意。例:「こんなもん買うて、ふいになった」(こんなものを買って無駄になった)。

「ぶいぶい」は、偉そうに威張っていつの意。例:「若いうちは、これでもこのあたりでブイブイ言わしてたんやで」(若い頃は、この辺で偉そうにしていたんだ)。

「ぶうぶう」は、不平不満の意。「ブウブウ言うな」(不平を言うな)。

「ぶきっちょ」は、不器用の意。「ぶっきょ」とも。

「ふくらます」は、膨らせるの意。「ふくらかす」とも。

「ふじゅう」は、不自由の意。例:「あんたには、けっしてふじゅ
うさせへん」(あなたには決して不自由はさせない)。

「ふたかわめ」は、二重瞼(ふたえまぶた)の意。

「ぶっちゃける」は、打ち明けるの意。「ぶっちゃけた話」(ほんとうのところ)。

「ぶっとぉし」は、続けざまの意。

「ぶぶ」は、お茶の意。「おぶ」とも。「ぶぶづけ」は、お茶漬けの意。例:京都では「まあ、ぶぶづけなと‥」というのは、「早くお帰りなさい」と意と言われる。

「ふまえつぎ」は、踏み台の意。

「ふゆのかえる」は、シャレ言葉。冬(寒)の蛙で、「考える」。

「ふろやのかま」は、シャレ言葉。風呂屋の釜は、湯(ゆう)だけで、「言うだけ」(口先ばかり)。

「へぇ」は、屁の意。例:「へぇこく」(おならをおとす)。「へぇかます」(約束を破る、盗む、騙すの意)。「へぇの突っ張りにもならん」(何の役にも立たない)。

「へぇで」は、‥しないでの意。例:「ご挨拶もしまへぇで」(ご挨拶もしないで)。

「ペケ」は、ダメ、×印、ダメの意。「ぺけぽん」とも。

「ぺしゃんこ」は、ぺしゃんこの意。「ぺしゃんこ」「べっしゃんこ」とも。

「へす」は、減らすの意。

「べった」は、びり(最後)の意。「べべた」とも。「べった」は、メンコの意。「べったん」とも。

「へて」は、それで、それからの意。「しで」「ほいで」「へてから」とも。

「へちゃ」は、鼻の低い顔の意。「はなべちゃ」。「へちゃむくれ」とも。

「へちゃがる」は、ぺちゃんこになるの意。

「へちゃばる」は、へたばるの意。

「へっきり」は、仕切りの意。「へきり」とも。

「へっこむ」は、凹む。くぼむの意。「へっこんだ」は、入りこんだの意。

「へちゃむくれ」は、無能な人などを侮る意。

「べっちょない」は、別条ないの意。「だんない」とも。

「へばりつく」は、くっつくの意。

「へん」は、否定することば。例:「あらへん」(ありません)。「あけへん」(だめだ)or(開かない)。「でけへん」(出来ない)。「でぇへん」(出ない)。

「べんきょぉ」は、値引きをするの意。例:「もうちょっと、べんきょぉしたれや」(もう少しまけてくれよ)。

「へんこつ」は、偏屈(へんくつ)の意。「へんちきちん」とも。
また「ど」をつけて「どへんちきちん」とも。

「へんじょぉこんごぉ」は、遍照金剛。なにやかや文句をつけること。

「べんちゃら」は、追従(ついしょう)、おべっかの意。

「へんねし」は、嫉妬(しっと)の意。例:「へんねし起こす」(やきもちを焼く)。






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最終更新日  2005年01月26日 09時05分08秒
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