ひめの観劇日記
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キャラメルボックスの25周年記念公演の第4弾のクリスマスツアー 大阪はまだ11月ですが、クリスマス公演。 ゲストに上川さんと近江谷さんが出るっていうんで張り切ってチケットをとりました。長くキャラメルファンの友人も誘って。 思えば前作を観たのが1997年。パンフレットを見て思い出しましたが、この時は成井さんの胃潰瘍発覚で新作「さよならノーチラス号」ができなくなったので急遽再々演が決まったのでした。そうだった。なんとなく演目が変更になった旨の連絡を受けた気がします。 ストーリーは。 クリスマスイブの東京。彼氏のいない「ゆきみ」は、池袋の映画館で友人の「すずこ」と待ち合わせ。しかし「すずこ」が約束の時間に来なかったため、一人で中へ。映画のタイトルは『ハイカラ探偵物語』。大正5年、芥川龍之介と平井太郎(後の江戸川乱歩)が怪盗黒蜥蜴と戦う話だった。ところが、芥川と太郎、そして警視庁の菊池警部は、黒蜥蜴を追って、映画の外に飛び出す。そして「ゆきみ」に現代の東京の案内を頼む。一方「すずこ」が遅刻して映画館に辿り着くと、中からメイド服の女が飛び出してきた。彼女は、映画の中から逃げてきたという。(チラシから) 以下ネタバレありです。 お話は13年前のことなのですっかり忘れていました。唯一覚えていたのが、切符の自販機で「漱石先生~」「漱石先生が吸い込まれていった」の件。記憶では芥川と太郎の二人で言ってたと思ったんですが、今回の舞台では芥川だけだったなあ。記憶違いかな。 相変わらず青臭いんですが、キャストの年齢が年齢だけに落ち着いて観えたというか、なんでしょうこの安心感というか安定感。ああ、こんなんキャラメルで観たかったんやわ、と思いました。メインの3人はともかく、坂口さんや岡田さつきさんが活躍してるのはいいですよ。存在感のあるメイド良かった。坂口さんらしさ爆発。 メインの3人目当てなので久しぶりにいわゆるパンフレットも買いました。その中でアナザーキャストのメンバーとの対談がありました。芥川役、太郎役、警部役とそれぞれ。その中で西川さん、上川さん、近江谷さんそれぞれが、「アナザーキャストの方が怖い」「アナザーキャストが今のキャラメルの本流」「アナザーキャストの方が面白そう」っていってるのがすごく印象的でした。 ワタクシはとにかく上川さんと近江谷さんの掛け合いが観たい!というのがあったのですが、言われてみればそうなのかも。アナザーキャストを大阪でもやってくれれば観たいなと思いました。東京だけなので遠征まではしないけど。 面白かったところ。 やはりキャストが年を重ねているというネタ。警部「作家の人は実年齢より見た目が老けて見えるというのは本当ですなあ。20歳くらい上に見えます」 『ハイカラ探偵物語』にいかに客が入ってないかを語る場面で引き合いに出された「『蛮幽鬼』は連日大入りだというのにこの映画はガラガラ(こんな意味合いだったと思います。細かい台詞は間違ってるかも)」『蛮幽鬼』って聞こえた瞬間に大笑いしてしまい、しかもそれがワタクシ一人先走った感じになってちょっと恥ずかしかった 警部と太郎が改札に挑むシーン。抱きついたり合体したり、どこまでアドリブなんだと思いながら二人の息がぴったりなところが あーこれ観たかった ハナの「メイドが存在感あったっていいじゃないですか!!」いいよ。 そして、役者上川。「テレビアサッテでクイズ番組のレギュラーがあったはず」って件は笑っちゃいました。 初演当時は上川さんは新人で、この役のリアリティっていうのはなかったと思います(初演は未見)。それが、今は大河にでるような役者さんですよ。しみじみです。違和感ないんだもの。上川さんがテレビ局にいるって設定が。 菊池警部の電車で去っていくシーン、電車が見えました。 オイシイ。菊池警部。 近江谷さん、最近テレビでちょいちょい見かけて嬉しい 舞台で見かけることが少ないのでテレビのチョイ役でもなんか得した気分に。こないだは相棒に作家の妻を持つ出版社の社長役で出てましたねぇ。愛人いたなあ。 でもやっぱり舞台で観たいぞ。 次は30周年記念でまた二人ゲストでなんか観たいな。
2010.11.05
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