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2006.12.02
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テーマ: お勧めの本(8118)
カテゴリ: お薦め本
久しぶりの書籍(コミック)紹介になっちゃいますが


「不思議な少年」山下和美
ええ!この手の話大好きなんですよ
もともと


「天才柳沢教授の生活」から好きで読んでるのですが
また一段とステップが上がった感じ

あまり詳しく書いちゃうと
これから読もうと思う人の興味が半減しちゃうのですが
「天才柳沢教授の生活」では

道路は右側を歩き、横断歩道以外では道を渡らないなど
世の中のルールを守り、融通の利かない柳沢教授が主人公

たぶん初めはこういう人が今の世の中でどれだけ浮くのかを
コミカルに描こうとしたんだと思うんですが
途中からは教授の人間観察がメインに
もちろん家族や同僚、パンクにぃちゃんに今時の女子高生
孫の華子(かわいいんだこれが 笑)
それこそネコのタマにまで
何にでも興味を持ち、真摯に探求する

どうすればおじぃちゃんの様になれるのと華ちゃんに言われ
「この地球上は多種多様の人間がいて成り立っている

 何事においてもまず『どうしてであろうか』
 という疑問とそれに対する探求が大切なのだ」(抜粋)
なんて感じに幼稚園児に語るわけですよ(笑)

で、この話を描いてるうちに設定に限界を感じたんでしょうね
あくまでも現実感のある現代の価値観でしか描けないから


前書きが長くてスイマセン(笑)
今度は自由ですよ
主人公は一人の少年
永遠の時を旅する人間を超越した存在
時代も場所も性別さえ関係なく(たまに女性になっちゃう 笑)
やはり人間を興味の対象として関わろうとする

聖書のカインとアベルの話をなぞらえ
兄弟間の争いを描く『万作と猶治郎』
古代ギリシアへ行き
「君は永遠に"死"を知ることができないから私を説得できない」
と処刑間際のソクラテスに言われ『ソクラテス』
復讐心が人をどれだけ大きくするかの実験と
虐殺された民族の生き残りを助ける『ベラとカリバリ』
などなど、どれも哲学的に「どう生きて どう死ぬか」
この少年を「見とどける者」として描く

『由利香』での
この世界には自分だけしかいなくて
他の全てのモノは自分の想像だったらどうしようなんて感覚
小さい頃に感じたもんですよね

当たり前ですが、この少年が不思議な存在じゃなく
もちろん人間が不思議なんですよ(笑)

-追記-
人間は「永遠」を選ばないのか?
少なくとも僕は選びません(笑)

なを
トム・ソーヤやハックルベリー・フィンで有名な作家
マーク・トゥエイン 「不思議な少年」
ストーリーは違いますが設定は似ているので
ベースになっているんだと思います
こちらの本もお薦めです
※こちらの少年は名前も持っていて「サタン」(笑)
※角川版の 「不思議な少年第44号」 が正式なタイトル

そういやマーク・トゥエインの「不思議な少年」は
彼の死後に手を加えられて出版された贋作としても有名ですね(笑)

nagoo 本館
http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html






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Last updated  2006.12.03 12:24:01
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