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遅ればせながら、やっと「春との旅「(脚本監督・小林正広)を観た。
いろいろと批判的な感想を聞いた後だったのでどんなものかと思っていたが、どうしてどうしてなかなかのものである。観てよかった。
足の不自由な元漁師の祖父忠男(仲代達矢)と仕事を失った18歳の孫娘・春(徳永えり)は、祖父の生活の面倒を見てもらおうと疎遠だった親類縁者を訪ね歩く旅に出る。
いうなれば、「リア王」の兄弟版である。今の日本の老人問題を浮き彫りにするものがあって、この着眼点は鋭い。
北海道の増毛という、かつてニシン漁でにぎわった漁村から本州の仙台まで、各地の親族をたずね、彼らとの気まずい再会を経るうちに、忠男はこれまで避けてきた過去と向き合わざるを得なくなる。そんな祖父の葛藤を間近に見ていた春にも、ある感情が芽生えていく。
テーマは「過ちはつぐなえないものか?」というもの
仲代の演技に批判が強く、両氏には見えないというものが多かったが、それをいっちゃおしまいよ、というところがあり、がんばっているというべきではあるまいか。
「増毛」 という、かつてニシン村に行ったことがあるせいか、親近感がわいてきて感情移入しすぎたかもしれないが…。
ともあれ、見終わって、なかなかの充実感ではあった。