夏ノカケラ~一緒にいたいね~
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「ありさ!」 わたし、後ろの美桜に肩を叩かれてハッとして振り返る。「大丈夫?テスト、終わったけど?」「あっ、うん……」 しまった!最終確認してないし……はぁ……本当に散々な結果になりそう。 今回の模試の結果は大体予測がつく。 こんな状態じゃ、受けても受けなくても一緒だよ……。 とりあえず、模試は終わった。わたしは慌てて筆記用具を片付ける。 公園で健と待ち合わせしてるんだ、先週の花火大会が今日、開催される。健と一緒に行く事になってるんだ。 でも、時間がないからわたしは制服で模試が終わり次第、駆けつけることになっている。 本当は、もうちょっとオシャレして行きたかったんだけどな……。 あっ、けど、髪くらい、上げていこうかなぁ……。せっかくだしね。 カバンの中からポーチを出した時だった。「ねぇ、今日、花火大会って知ってる?」 親友の美桜が私の隣に座る。「……うん」「一緒に行かない?」「えっ……?」「実はさ、涼介に誘われたんだ」「マジ?よかったじゃん」 美桜と涼介くんは幼なじみで、美桜は涼介くんのこと、好きなんだよね。 わたしには強引なのに、涼介くんのこととなると受け身になっちゃうんだよね。 涼介くんの話をする美桜は本当に女の子になってて、かわいらしい。「でね、涼介が康くん連れてくるから、わたしはありさを連れてくる事になって……」「えっ?」>>>つづく
2008.01.03
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