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ずれずれ書房やん

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2019年04月07日
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テーマ: 花見(373)
選挙の帰りに地鎮様にお参りに行った。

 その神社には ソメイヨシノと少し遅れて黄色い花をつける御衣黄という桜の木がある。祖母か生きていたときに車いすに乗せて、母と三人でお花見をした思い出の場所でもある。
 15年くらい前 祖母は、そのころあまり話さなくなってきていたのだが、満開の桜並木を見て「まあ、ほれ、見てんまい」(見てごらん)と繰り返し大はしゃぎした。好物の暖かい甘酒を差し出すと大喜びでごくごくと飲み干し、桜餅もお煎茶もぺろりと平らげた。嚥下障害や食欲不振で毎回食事の介助の際に苦労していたのが嘘のような食べっぷりだった。その直後のお昼ごはんは、もうお腹いっぱいで食べられないかと思ったのに、いつもと同じくらい食べられた。たまの外出がよほどうれしかったのだろう。母も私も目を丸くして驚いたことを思い出す。祖母も母も私も笑顔だった。

 その祖母が亡くなり、母が施設に入ってからは、一度は一緒にこれたけれど、すぐに長い時間車いすに座ることがでなくなり、、、自宅外泊の往きか帰りにタクシーでちらっと立ち寄るだけになった。それでも家に帰れるうちは隣の桜を、帰れなくなっても施設の花見遠足を それが無理になっても施設の中庭の枝垂れ桜を・・・毎年母は楽しみにしていた。今年も一緒に見たかったなあ。
 そんなことを思いつつ、神社のお参りをすまして帰ろうとしたら。。。ちょうど 戦没者の慰霊碑の供養が始まった。宮司さんがおひとりで・・・お祀りの途中で帰るのも気が引けて、終わるまで拝見させてもらった。朗々とありがたい祝詞が響き、見上げた青空に桜が咲き、はなびらが流れて、心まで清々しくなった気がした。
 以前からこの神社では 終戦記念日でなく、桜の咲くこのころに供養をするのだそうだ。真夏でなく、桜散る中という方が 日本人の心情にもあい、風情もあるように私も感じた。
 ただ、関係者は、、、高齢で亡くなったり、体調を崩してこれなかったり、介助が必要で出にくくなったり、とうとう今年は「行きます」と言っていた幾人かも来られなかったそうだ。
 代わりに 玉串を捧げ、直会としてお盃で一献いただき、お撤饌を頂戴した。



 直会は恩頼を授かることだとか・・・私を案じた人たちからの贈り物かもしれない。
 なんだか、天界の家族と一緒にお花見をした気分。
 ありがとう。元気でいるよ。ガンバルヨ。





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最終更新日  2019年04月07日 20時32分58秒
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