今日の素敵 ~猫の散歩日記~

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December 29, 2003
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カテゴリ: カテゴリ未分類
年末のオペラ座は、4人の振付師による4つの作品集。


トップはミッシェル・ケレメニスのパヴァーヌ。「可逆性」(Réversibilité) からの抜粋。ラベルの曲で。パ・ドゥ・トロワだ。
パヴァーヌは手元の辞書によると、16,17世紀に流行した宮廷ダンス及びその曲、とある。それはともかく。

なんだか三角関係、というか女性が二人の男から一人に選べないでいる心のジレンマを、ファムファタル的な色気と妖気たっぷり、とかでなく、ああ、私は二人の男を好きになってしまった、どうしよう・・・と、悩める若い女性の素直な気持ちが表現されている。
音楽も美しく、踊りも3人ずっと一緒に踊っていて、なんだか誰かさんの日常を舞台で見るようで(だあれの?!)親近感が湧くテーマ・・・とも、いえる。

私は是非是非、オリジナル版の、エリザベス・モラン、カデール・べラルビ、ウイルフリード・ロモリのダンスでみたかったが。

2作目は、アメリカ人トリシャ・ブラウンのグラシアル・デコイ(Glacial Decoy)。
この作品にはなんと音楽がない。音なしで、バックの写真のプロジェクションとともに、一人ずつ踊ったかと思うと、人が増えていき、数人で一緒に静寂の中踊る。バックの写真は数秒ごとに変わりながら。


シンプル。今こちらで流行のzenを感じるような。
聞こえてくるのは、ダンサーの飛び跳ねる足音だけ。
それが意外と音楽のように聞こえたのは、気のせいではないだろう。

休憩をはさみ。
私にとっての今日一番の作品。
アンジェリン・プレルジョカのun trait d’union. 私の大好きな、カデール・べラルビさんが、おどる。
これだけでも今日来た甲斐があったというもの。最近は舞台でみれることも少なくなってきたことだし。
アレッシオ・カルボンとの共演。男同士のパ・ドゥ・ドゥもめずらしい。

話自体もけっこう面白くって、ひとつのソファをめぐり、二人の男性がとりあらそうもの。というより、交流が芽生えるというか。
そのソファが、結局二人を結びつける事物、すなわちun trait d’unionなのだ。

カルボンは、結構、べラルビが踊るような演目をよく踊るなあと思っていたら、(1作目もそうだし)ここで共演とは。しかし、普段は素敵に見えるカルボンが、べラルビの隣では、まるで父と子のように、二人の差があったように感じてしまった。


音楽もクラシックコンテンポラリーで、編曲よくできていた。バッハの曲を、こんな風に今風に、バロックでなく色をつけるとすると、白色に仕上がっていて、素敵だった。

最後にバランシンの優雅な優雅なブラームスのワルツ。
もう、年末の華やかな雰囲気むんむんの、舞台上のダンスホール、1部と2部にわけて、ああ、ウイーンの19世紀のブルジョワ宅の舞踏会、という感じの作品。いわゆる古典的イメージのヨーロッパで、4組の男女が踊り、ときに組を変えて、好きなように踊るシーンは、やはりうっとり。4人の歌手と2人のピアノの連弾も当然、舞踏会に招待されている。

ときれいに締めてくれました、パリ・オペラ座。





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Last updated  January 13, 2004 11:10:54 AM


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